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口語訳が出来ずに困っています。
「参り来まほしけれど、つつましうてなむ、確かに来とあらば、おづおづも。」
以上の文です。品詞分解もサッパリでただただ参るばかりです・・・。教えていただければ有難いです。

A 回答 (1件)

 『蜻蛉日記』の、有名な「嘆きつつひとり寝る夜のあくる間は」の和歌が記されている箇所の、少し後の


いかなる折にかあらむ、文ぞある。「参りこまほしけれど、つつましうてなむ。たしかに『来(こ)』とあらば、おづおづも」とあり。返りごともすまじと思ふも、これかれ、「いと情なし。あまりなり」などものすれば(以下略)
の部分ですね。

 出典が分かっていらっしゃるのだったら、できるだけ詳しく書いて下さる方が、回答者は答えやすいです。
 一応、自分なりに現代語訳ができても、回答するとなると責任を感じるので、原典にあたって確かめてから回答しようと思う方が多いでしょうから。


 現代語訳は、下記URLの下の方ををごらんになれば分かります。
http://blog.livedoor.jp/mizuho1582/archives/5118 …

 上の文なら、「"つつましうてなむ"」などと、文の一節を(ダブルコーテーションで囲んで)google等で検索すると、うまくいけばその語句のあるページが表示されます。(漢字を用いているか、いないか等で検索にかからない場合もあります。)
 「"つつましうてなむ" 訳」というように、古文の一節に「訳」をスペースで区切って付けると、もっと効率的に現代語訳にたどり着けることも多いです。

 さて、

.> 品詞分解もサッパリでただただ参るばかりです

 とのことですが、この程度で「サッパリ」などとおっしゃっていては、たとえば大学入試の古文の問題には太刀打ちできませんよ。他人に頼らず自分でできるように努力しなければ。

 「つつましうてなむ」を例にとれば、直前に「、」があるから当然最初は「つ」から始まる単語です。「つ」から始まり、できるだけ長くこの部分に一致する言葉を思い浮かべて下さい。

 たとえば「つつまナントカ」という言葉はないかなあ、と考えるのです。
 「包装紙には『つつま・ないで』そのまま手渡した」とか考えてみるのです。
 しかし「つつま・ない」なら古文では「つつま・ず」とかになるはずです。これはダメ。

 じゃあ、「ぜいたくをせず、『つつましく』暮らす」はどうでしょう。「彼の暮らしは『つつましく・て』ささやかなものだった」とかも言えますね。
 言い切りの形は現代語なら「彼の暮らしは『つつましい』。」で「い」で終わります。ということは形容詞。「なる」を付けると「つつまシク『なる』」だから、古文ではシク活用の形容詞だな、ということになります。

 それから、ここでは「音便(おんびん)」の知識が必要になります。
 現代語でも
  「ありがたく・ございます」→「ありがとう・ございます」
  「うれしく・ございます」→「うれしゅう・ございます」
と音が変化することがあります。
 (」投げる」に「ます」を付けても「た」を付けても、「投げ・ます」「投げ・た」とどちらも「投げ」になるのに、「打つ」に「ます」を付ければ、「打ち・ます」だけれども、「た」を付けた場合は「打っ・た」になりますね。これも音便(促音便)
 古文の場合は、形容詞は「く」が「う」に変化する「ウ音便」が用いられることが多いです。
 「うれしく」→「うれしう」(読み方は「うれしゅう」)
 「うつくしく」→「うつくしう」(読み方は「うつくしゅう」)

 ということで、「つつましう」は「つつましく」(シク活用形容詞連用形)のウ音便だなということが分かります。

 あと、次の「、」まで「てなむ」が残っていますが、「なむ」には3種類あって、それはどう区別するか、とか習いましたか。(この他にナ行変格活用動詞未然形+助動詞「む」という、よく選択肢のダミーに用いられる、見かけ上の「なむ」もありますが)
 それを知っていれば「てなむ」が一単語ではないという見当はつきます。
 「て」は形容詞の連用形の「かり」ではなく「く(しく)」の方についていますから、接続助詞の「て」と考えて間違いありません。
 助詞に付く「なむ」といえば……。

 古文の単語をしっかりと覚えて、文法事項は覚えるとともにきちんと理解していれば、品詞分解はパズルを解くように法則を当てはめて解いていけます。

 がんばってください。
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この回答へのお礼

とても丁寧なご回答有難うございます。助かりました。
どうにも古文は理解できず・・中学から一度やり直すことにしてみます。
アドバイスまで頂いて本当に感謝です!

お礼日時:2010/02/03 23:01

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