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市販の風邪薬で、アセトアミノフェンと麻黄湯を配合したものがあります。

麻黄はエフェドリンによる興奮→体温を上げる→発汗→解熱という
しくみで、一旦、体温を上げるのだと思うのですが、
解熱を目的とするアセトアミノフェンと一緒になっていると、
体温が上がらず発汗しないのではないかと思うのですが、
どういう意味で配合しているのでしょうか?

アセトアミノフェンと麻黄の働きを個別に調べたのですが、
「2つを一緒に飲んでも相殺はしない」という回答しか
探せず、なぜ相殺しないのか、よくわかりませんでした。
どなたかわかりやすい説明をしていただけませんか?

A 回答 (1件)

漢方は抗ウィルス薬であると同時に生体の調整系である自律神経、防御系の免疫、内分泌系を連動させてそれらを変化させることが出きる薬剤です。


麻黄という生薬はウィルスによる風邪、あるいはインフルエンザの初期、アレルギー性鼻炎などの急性症状に使う漢方薬に配合されますが、その成分であるL-エフェドリンの自律神経の交感神経刺激を利用しています。
自律神経の反応が強いほど風邪などの初期はくしゃみや鼻水、悪寒、発熱、痛みなどが出ることが多いし、鼻炎のくしゃみ、鼻水反応も酷くなります。これはウィルスに反応するリンパ球が増えた副交感神経の反応です。
麻黄はこのあまりに強く偏り過ぎた副交感神経の働きを交感神経を刺激することによって正常な範囲にまで抑制しようとします。そうすると鼻水や悪寒、熱、痛みなど不快な症状が抑えられます。

中国には青竜神といって中国の東方を守る神がいます。東方は海に面していますので湿が多く、この青竜は血管透過性を変化させこの湿(病理的水分)を除去する作用があります。
代表的なものが麻黄湯や小青竜湯など麻黄を主剤とした方剤です。すべてL-エフェドリンの交感神経刺激作用を利用しています。

こうしてみるとアセトアミノフェンと相殺することはないことがお分かりいただけると思います。アセトアミノフェンも交感神経刺激薬です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。大変よくわかりました。

お礼日時:2010/03/08 13:27

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