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be動詞は主語が単数の場合には人称によってam、are、isの3種類に使い分けるのに、複数の場合には人称に拘らずareの1種類しか用いないのは何故でしょうか?
理由を御存知の方は御回答を宜しく御願い致します。

A 回答 (2件)

be はきわめて古い「無テーマ動詞 athematic verb」や「-mi 動詞」と呼ばれるも動詞の英語における唯一の生き残りです。

これは一人称単数現在の語尾に m を持つのが特徴で、古代から現代まで他言語をみても少数派です。また、いわゆる印欧系の be 動詞は単一の語源ではなく本来別々の動詞が寄り合っているのも特徴です。非常に古い起源を持つため古英語として文献に現れた時点ですでに少々不規則な活用をしています。

古英語→現代英語
ic eom → I am
thu eart → thou art
he is → he is
we/ye/hie sind/earon → we/ye(you)/they are

これらは語源の寄り合い所帯ではなく全て *es- という語幹に語尾がついた本来規則的なものでしたが長い間に母音が変わったり(eo, ea, i)母音が落ちたり(sind)子音が変わったり(s >r)し不規則な形を示しています。
動詞の語尾は単数の各人称と複数の全人称の合計4種類がありました。複数は淘汰の結果 earon (>are) の方が生き残り、三人称単数の語尾は -th ですがこれはかなり早い時期に isth > is と同化してしまったと考えられます(ドイツ語では ist)。

これとは別に現代の be につながる形を基調とした活用もあり ic beo, thu bist, he bith などがありましたがこれは主に未来形として使われることが多く(「…である」というより「…になる」。現代語でも will be や want to be において be が「なる」の意味をもつのはこのため)一部は中英語期まで残りましたが以降は仮定法と命令法、原形として残るにいたりました。分詞も be の系列から作られました。なお、過去形は weas-「…のままである =remain」という別の動詞が補っています。

以上から、おおざっぱに言えば
・もともと人称語尾には4種類あったから
・非常に古い動詞のため一人称単数の語尾まで残ってしまったから
というとことが言えます。二人称単数は thou 自体が古文体に限られるようになり複数の you (<ye) に取って代わられました。
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一般的に言って、身近な物には、注意を払います。

注意を払うと細かいことまで目が届き、区別がされます。

 日本語では、5段活用、1段活用、などと大きな集団がありますが、「来る」「する」などとよく使う動詞になると、メンバーがだだ一つという、小さい変格活用があります。

 それと同じように be は極めて頻度の高い、いわば英語の変格動詞といってよいでしょう。以前は(古英語)では単数、複数、のほかに雙数というのがあり、be 動詞の数も今の1.5倍ありました。

 たとえば古英語の「主の祈り」の二行目は、左の形(右は現代語訳)で文頭はbe の命令形です。これは無くなり今は命令に be が使われます。(これはドイツ語の sei に当たります)

 Si ?in nama gehalgod. Be thy name hallowed.

 また二人称は単数の形がありましたが、複数の are が単数にも侵入し、art という形が無くなりました。

 纏めると、be 動詞はよく身近に使われるので、種類が多かったのですが、今は種類が減った方です。

この回答への補足

御回答有り難う御座います。

>また二人称は単数の形がありましたが、複数の are が単数にも侵入し、art という形が無くなりました。

二人称複数のareが二人称単数にも使われるようになったのは何故ですか?

補足日時:2010/02/20 22:00
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