プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

公差の積み上げ方法について。
(A)という部品の値=A±a、(B)という部品の値=B±bであったとした場合、
A×Bという値がどれくらいの公差になるのかを計算したいのです。
単純に累積公差であれば、A×B+a+b(A×B-a-b)が最悪値だと思いますが、
二乗平均や3σなどの考え方を取り入れた場合、どのような算出になるのかを教示願います。

A 回答 (3件)

#2です.お礼ありがとうございます.



> このような場合、±5%は最悪値であり標準偏差としては±(5/3)%と考えて良い、という事でしょうか?

電子部品の場合,特にチップ抵抗のような大量生産品の場合,無検査あるいは外観検査だけで出荷したいので,工程能力は1.33以上あるいは1.5程度確保していると思います.
ですから,標準偏差として何か仮の値を用いたければ,σ=(公差)/4 と考えたらいかがでしょうか?
しかし,これはあくまで,購入品のため実力が分からない場合の仮の設定方法です.
逆に,「公差は4σ」なんていうルールを作ると,工程側に大きな負担を掛けます.
今回やりたいことは,設計者が行う公差の検証ですから,設計者が必要としている公差というか,設計者が「ここまでは作り込んで欲しいと思うσ」を用いながら,真に必要なσを逆算するのが目的ですよね.


> σZ/|A×B|=ルート{((a/3)/A)^2+((b/3)/B)^2} という事になるでしょうか?

設計公差が3σルールであればそうなります.
    • good
    • 0

設計公差は3σを用いるのが普通ですので,


部品Aの標準偏差はσA=a/3
部品Bの標準偏差はσB=b/3
としましょう.

このとき,Z=A×B となる部品Zを作るのですね.

#1さんはZ=A+Bの場合を回答されていますが,
Zが和・差であれば,全体の標準偏差は個々の標準偏差の2乗和のルートでよいです.もし,Z=A-Bでも2乗和です.

Zが積・商であれば,全体の相対誤差が,各々の相対誤差の2乗和のルートになります.
式に書くと次のようになります.

Z=P×Q×R/(U×V×W) であるとき,

σZ/絶対値(Z)=ルート((σP/P)^2+(σQ/Q)^2+(σR/R)^2+(σU/U)^2+(σV/V)^2+(σW/W)^2)

これは,一般の人には意外と知られていないかもしれません.
私は企業の品質管理の立場ですが,こんな質問に出会うのは10年に一度くらいです.

参考文献を上げておきます.
John R.Taylor著 林茂雄ら訳「計測における誤差解析入門」東京化学同人,2000年(4200円)
51ページより和・差および積・商の誤差に関する記述があります.上記のルールは64ページに出ています.
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありあがとうございます。
質問がございます。

>設計公差は3σを用いるのが普通ですので,
>部品Aの標準偏差はσA=a/3
>部品Bの標準偏差はσB=b/3
>としましょう.

という事ですが、この部品A、Bを例えば電気的な抵抗部品とします。
そうすると一般的に抵抗値はAΩ±5%とかいう許容誤差で示されます。
このような場合、±5%は最悪値であり標準偏差としては±(5/3)%と考えて良い、という事でしょうか?
もし電気的に専門外であればご容赦下さい。

>Z=P×Q×R/(U×V×W) であるとき,
>σZ/絶対値(Z)=ルート((σP/P)^2+(σQ/Q)^2+(σR/R)^2+(σU/U)^2+(σV/V)^2+(σW/W)>^2)

という事は、A±a、B±bという部品の積の偏差を求めるには、
求める標準偏差をσZとして、
σZ/|A×B|=ルート(((a/3)/A)^2+((b/3)/B)^2)
という事になるでしょうか?

以上、よろしく御願い致します。

お礼日時:2010/03/05 11:31

AXBの意味が良く分かりませんが、



A±a、B±bの組合せだと、
(A+B)±(a+b)となるでしょう。

二乗平均では、
(A+B)±√(a^2+b^2)となるでしょう。

3σを取り入れた累積公差はありえないのでは?
使うとしたら、工程能力という考え方で公差の計算とは別物になるでしょう。
    • good
    • 1

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!