加藤諦三さんって本当は何の研究者なんですか?
哲学?それとも社会学?教育学者なのでしょうか?
1960年代より自己啓発書を中心にたくさん本を書いているようですが『◯◯の心理学』とかいうような本を書くようになったのは1980年代になってからで、それより以前は『あやまちだらけの青春』、『俺には俺の生き方がある』、『変革期の哲学』、『三島由紀夫の死をどう見るか』、『加藤諦三の青春英語』、『苦悩する時代の哲学』とか青春や教育、哲学について書いた著作が多かったようです。
ハーバード大学のライシャワー研究室では、一体どんなことを学んでいた人なのでしょうか?
カテゴライズするならこの人は本当は一体、何の研究者なんでしょうか?
少なくとも心理学者やカウンセラーではないと思うのですが…。
A 回答 (7件)
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No.7
- 回答日時:
#5,#6です。
まだ締め切られていないようなので補足します。
ジョン・F・ケネディ大統領によって任命され
日本人からも敬愛された日本生まれの米国大使
エドウィン・O・ライシャワーの名前を
質問者さんがご存じでないのは少し残念ですが,
まあ,これも時の流れでしょうか。
学者としてのライシャワー氏の専門は
心理学でも社会学でもなく,東洋史でした。
大使として赴任する前,ライシャワー氏は
米国における東洋研究の一大拠点であった
ハーヴァード燕京(イェンチン=北京の別名)研究所の
所長を務めていました。
この研究所はハーヴァード大学が
燕京大学(のちに北京大学に併合)と共同で設立した
独立の研究機関です。
■ハーヴァード燕京研究所
http://www.harvard-yenching.org/
駐日大使退任後は古巣のハーヴァード大学に戻り,
1973年には新設のハーヴァード大学日本研究所
(のちにライシャワー日本研究所と改名)の所長に就任します。
同じころ,加藤氏は米国に留学していますが,
所属していたのは先のハーヴァード燕京研究所のほうであり,
ライシャワー氏と学問的な師弟関係はないようです。
加藤氏がハーヴァード大学のライシャワー日本研究所の准研究員に
任ぜられたのはライシャワー氏が世を去った後の1996年です。
■ハーヴァード大学/ライシャワー日本研究所
http://www.fas.harvard.edu/~rijs/
若き日より加藤氏自身の学問的関心は
貧困,犯罪,離婚,自殺といった問題を扱う
社会病理学と呼ばれる分野に向いていたようで,
70年代の米国留学中に携わった受刑者に対する面接調査も
社会病理の国際比較研究の一環であったようです。
社会病理学という学問の概要については,こちらをどうぞ。
■社会病理学
http://www.asahi-net.or.jp/~uv3k-kmgi/byori.html
連休中にぼーっとテレビを見ていたら,
加藤諦三氏が「犯罪心理者」の肩書で画面に出てきて
椅子から転げ落ちそうになりました。
犯罪はたしかに加藤氏の関心領域に含まれますが,
臆面もなく「犯罪心理学者」を名乗って
愚にもつかないコメントを垂れる姿には
学者としての矜持を疑わざるを得ません...
No.6
- 回答日時:
#5です。
ひょんなことから
加藤氏のアメリカ時代のエピソードを見つけました。
70年代前半の,研究者として最初の留学時だと思います。
■熊谷弘オフィシャルサイト:Kuma-Log
/経済をどうみるか ~加藤諦三氏の著書『日本型うつ病社会の構造』を読んで~
http://www.kumagai.ne.jp/column/entry.php?entry_ …
>加藤先生に連れていただき、
>まだ在命中であったライシャワー教授の家にもなんどか伺って、
>お茶をいただきながら語り合ったことを覚えています。
>ニクソン大統領がウォーターゲート事件の渦中にいた頃ですから、
>アメリカ社会も殺伐とした状態でした。
(中略)
>まえがきに目を通すと、あの時代、加藤教授が
>ハーバート大学のあるマサチューセッツ州ケンブリッジから、
>そう遠くないところにあるコンコルドという町の
>刑務所の受刑者たちに面接調査した話が出てきました。
>そうだった、と思い出しました。
>加藤先生はこの面接調査をまとめるのに、夢中で取り組んでいたなあ、
>エライ仕事を思いついたものだなあ、と思ったものでした。
文中の「まえがき」というのは
『「日本型うつ病社会」の構造』(PHP研究所)のまえがきです。
副題には「心理学者が見た停滞する日本の現状と未来」と謳っています...
この回答への補足
回答ありがとうございます。
ライシャワーというのは人の名前だったんですね。
てっきり地名のようなものだと思っていました。
つまりその教授のゼミというか研究室のようなところに所属していたということですね。
そこでは一体どんなことを研究していたのでしょうか?
プロフィールにも所属していたとしか書いていないし名前だけ聞くと凄そうなところですよね。
心理学者から見た…ですか。
一重に学者と言ってもピンからキリまでいるし「心理的〇〇」とかそういう本を書いていれば「みんな心理学者だ!」っていう大雑把な分類なのかも。
いつから心理学者ということになったんでしょうか?
No.5
- 回答日時:
加藤諦三氏の学問的背景については
過去にも何度か質問があり,私も回答したことがあります。
■【相談】作家の加藤諦三さんは「心理学」という言葉を安易に使わないで欲しい。
http://okwave.jp/qa/q5280682.html
■加藤諦三さんって心理学者なのですか?
http://okwave.jp/qa/q4899258.html
■加藤諦三さんはどういう心理学者ですか?
http://okwave.jp/qa/q2762006.html
このうち最も古い3番目のQ&Aにおける私自身の回答は
今も通用すると思いますので,引用しておきます。
読みやすさのために改行だけやり直しました。
>社会心理学,精神衛生学専攻という看板に偽りはないと思いますが,
>経歴を見ればわかるとおり,加藤氏はもともと
>東大教養学部→大学院社会学研究科に学んだ社会学畑の人です。
>社会心理学には社会学系と心理学系の2つの流れがあり,
>加藤氏は社会学系の社会心理学から
>社会病理学,精神衛生学へと専門領域を広げていったようです。
(中略)
>加藤氏の執筆・研究活動には
>自身の青年期における挫折体験が大きく影を落としているようです。
>それをホーナイやフロムなど新フロイト派
>(20世紀中葉に一世を風靡した精神分析の一派)
>に依拠した理論武装で乗り越え,
>さらにアメリカでその時々に流行した人生論やビジネス書などのエッセンスと
>長きにわたる人生相談の回答者としての経験を付け加えて
>心理学書っぽく仕立てた著作が多いように見受けられます。
現在の加藤諦三氏のホームページでは
専門分野は
心理学、精神衛生学、哲学
学会活動としては
日本精神衛生学会理事、産業カウンセリング学会理事
となっていて,社会学の「し」の字もありませんね。
「○○の心理学」と題した本をたくさん書いているうちに,
いつのまにか心理学の専門家になったように錯覚しているのかしら。
心理学の研究者が自分の専門分野を
「心理学」とだけ書くことはまず考えられないのですが,
心理学を知らない一般読者なら
加藤氏を心理学者と思い込んでも無理ないですね。
某Yahoo!知恵袋あたりでは
加藤氏は今も心理学の権威とされてるようです。
なんだかなぁ...
>ハーバード大学のライシャワー研究室では、一体どんなことを学んでいた人なのでしょうか?
残念ながら,私も知りません。
ただ,留学中にT.A.(交流分析。米国産の「口語版」精神分析)と出合ってから,
初期の著作に満ちていたルサンチマンが薄れて
前向きな内容に変化していったと小耳に挟みました。
ひょっとしてT.A.を学んだから心理学者のつもりなのか?
No.4
- 回答日時:
普通に社会学の学者でしょう。
経歴もそうですし、職もそうでしたから。ただ、こういう人を俗にタレント教授、マスコミ教授といいますよね。(この言い方は蔑んだ言い方です)
学会では全然発表しないし、いないも同然の人だけど、知名度だけはあって本当にその道の立派な学者さんだと誤解されている。
某脳学者さんもその傾向の人なんですけど。。。。。
この回答への補足
>学会では全然発表しないし、いないも同然の人だけど、知名度だけはあって本当にその道の立派な学者さんだと誤解されている。
確かにそれはあると思います。
というか加藤さんの公式HPを見るといかにも「いかにも心理学や精神分析の専門家」と錯覚させるような作りになっていますよね。
『〇〇の心理学』というタイトルを好んで使うようになったのは、つい最近ですしそれまでは『〇〇の哲学』とか『〇〇な青春』とかいうタイトルが多かったようです。
「哲学」や「〇〇な青春」というタイトルよりも「心理学」のほうが読者のウケがいいと思ったんでしょうね。
現実にこの人のことを心理学や精神分析、「心の問題のエキスパート」と錯覚して本を買う人も多いようです。
本を売るための戦略というか「赤信号みんなで渡れば怖くない」的な許される範囲の嘘なんでしょうか…?
学問としての心理学の分野ではモグリというか怪しい人ではあると思います。
でも若いとき、とても苦労したんだなってことと、他人や自分に厳しい人ではあるんだろうなって思ってます。
No.3
- 回答日時:
>カテゴライズするならこの人は本当は一体、何の研究者なんでしょうか?
初めて聞いた名前なので、調べてみて すごい と思いました。
すごいという俗的な言葉は該当しないな。
なんだろう? 畏怖?
電話による人生相談を聞いたのですが、聞いたものはこの人じゃなくてこの人と同じ系列の人が電話相談を受けて回答しているものだった。
相手のいい間違いだと流さず、直感で言い間違えではないと見抜いた。
相談者の隠そうとする行為に答えがあると見抜いた。
心理学の分野とはちょっと違う。
この分野をどう読んでいるのか知らないが、私がカテゴリーに当てはめるとするなら まさにシャーマン。
シャーマンになるべく生まれシャーマンになった。
この回答への補足
>聞いたものはこの人じゃなくてこの人と同じ系列の人が電話相談を受けて回答しているものだった。
…それはつまり諦三さんじゃなくて、諦三さんとは全く別の赤の他人が回答したのを聞いてすごいって思ったってことですよね(汗)
シャーマンですが。確かに諦三さんを支持する人たちの層にはある種の宗教の信者達に通ずるものがあるような気がします。
No.2
- 回答日時:
>カテゴライズするならこの人は本当は一体、何の研究者なんでしょうか?
初めて聞いた名前なので、調べてみて すごい と思いました。
すごいという俗的な言葉は該当しないな。
なんだろう? 畏怖?
電話による人生相談を聞いたのですが、聞いたものはこの人じゃなくてこの人と同じ系列の人が電話相談を受けて回答しているものだった。
相手のいい間違いだと流さず、直感で言い間違えではないと見抜いた。
相談者の隠そうとする行為に答えがあると見抜いた。
心理学の分野とはちょっと違う。
この分野をどう読んでいるのか知らないが、私がカテゴリーに当てはめるとするなら まさにシャーマン。
シャーマンになるべく生まれシャーマンになった。
No.1
- 回答日時:
この回答への補足
ご回答ありがとうございます。
経歴や大学で一般教養の社会学を教えていたということからも社会学者のようですね。
ただ、この方は一体いつから現在のような「心理学や精神分析、心の問題のエキスパート」と錯覚されるようになったのでしょうか?
公式ホームページの作りからしても、ご本人もわざと錯覚させるように確信犯的に作っている面があると思うのですが…。
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