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体系という言葉について、「個々別々のものが統一された全体」という認識を持っています。漠然とそのイメージを掴むことはできているのですが、これが学問における体系となると、よくわかりません。

たとえば数学における集合論は、数学の中の1体系として認識していいのでしょうか。もしそうなら、数学の中にはいくつもの体系を含んでいるということになるのでしょうか(代数とか幾何とか・・・)。

ここで本題に入りたいのですが、心理学は科学であり、科学であるということは体系的であるはずです。mistytree自身が大学で心理学を学んでいるのですが、その内容がELMモデルだとか系列位置効果だとかアダルトチルドレンだとか、その分野にきわめて特化した(悪くいえば瑣末な)内容が非常に多いです。具体的でわかりやすいのはいいのですが、心理学という学問全体を理解するにはいまいちです。

心理学は「行動や精神過程を研究する学問」だと思いますが、それなら心理学の体系は具体的にいったいどのようなものなのでしょう。

わかりにくい質問で申し訳ありませんが、回答可能な方、よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

横から失礼します。



>心理学をパッとみて把握できるような相関図(?)的なものが、ただ1つ存在しているのだと思っていましたから

最近出た本ですが、『心理学入門一歩手前』というものがあります。
そちらにその相関図のようなものが出ております。
二重四環モデルというもので、著者のオリジナルだそうですが、結構説得力があって私は気に入っています。

心理学はまだ歴史が浅いので、隣接する他分野と交じり合い、時にはそれらを飲み込みながら成長しているところがあります。
全体像がつかみづらいのもそのためだと思いますが、「現代の心理学諸分野の関係」と「心理学の歴史」を並行的に理解することで、だいぶ分かりやすくなるように思います。
「認知心理学→記憶→二重貯蔵モデル→短期記憶→系列位置効果」のようなより細かい体系を考えるのは、そのあとの方がいいでしょう。

こんなこといっても何の足しにもなりませんが、できるならば心理学を一通りしっかり学んで、その後で心理学から離れて一年ぐらいすると、ふっと全体像がつかめるんじゃないかなと思います。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/dp/4326298901/

この回答への補足

「心理学概論ではなく、心理学とは何か」という説明がありましたが、これはとても興味深いですね。ぜひ読んでみたいと思います。

みなさんのおっしゃることとorrorinさんのおっしゃることからして、自分で全体像を掴まなくてはいけないようですね。

結局のところ、自分は心理学とは何かがまだ上手く掴めていないのだと思います。どのようなモデルが心理学全体をバランスよく表現できるのか、心理学とは何なのか、自分なりに考えていきたいと思います。
回答ありがとうございます。

補足日時:2009/05/05 14:58
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質問者様は心理学を専攻しているのでしょうか。


専攻している場合、何年次でしょうか。
ほかの分野の場合、それは自然科学でしょうか、あるいは人文科学でしょうか。
専攻している学問やその程度により必要な説明も多少変わってきますが・・。

まず、体系とはそもそも一定の原理による組織立てです。
学問を文系、理系に分けることも一種の体系立てとなります。
数学、工学、心理学、社会学…これも体立てです。

さらに細分化したものが、質問者様の意図するものかと思われます。
たとえば物理学には熱力学、電磁気学、解析力学などがあります。

さて、心理学の体系ですが、どのように体系だてるかによりそれらは異なるでしょう。
立場による体系、理論による体系、分野による体系などです。
それらを無視して体系だてた場合、
精神分析学、人間性心理学、トランスパーソナル心理学、ゲシュタルト心理学、教育心理学、犯罪心理学・・・・。

私自身は、体系を組織図的なものとして考えていますが、人によっては異なるでしょう。

学んでいる心理学が特定の分野に特化しているのは、受講している講義によるものだと思います。
心理学史を本当に学べば、心理学のそれは理解できますし、体系についても知ることができるでしょう。
そうでなければ、雑学として終わってしまいますので。

この回答への補足

回答ありがとうございます。

mistytree自身は、心理学専攻、学部生(3回)です。

>体系とはそもそも一定の原理による組織立てです
なるほど。
>そうでなければ、雑学として終わってしまいますので
そうでしょうね。3回になってからはかなり専門(発達心理)に特化してきた感じがするので、
枝葉を理解しているような気持ちです。心理学史をきちんと勉強して体系的理解をめざしたいですね。

体系は、原理や立場や理論や分野によって組み立てられ方が違うとのことですね。
心理学をパッとみて把握できるような相関図(?)的なものが、ただ1つ存在しているのだと思っていましたから、
「体系」とはひとくちには言うのは難しそうですね・・・。

補足日時:2009/04/28 10:18
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「1+1=2」という公式が存在する数学を専門にしている方には信じられないかもしれませんが、心理学の特性として、ピラミッド型の上位概念と下位概念からなる、きれいな分岐体系図が出来にくいという特徴が有ります。

まあ書けないこともないのですが、人(立場)によって相当差異があるでしょうね。
今の心理学は「碁盤の目」だと思っています。縦方向に「児童」や「高齢者」といった対象を取り、横方向に「行動主義」「精神分析」といった考え方や立場を取ります。縦横とも、お互い碁盤の目の隣位までは見えますが、横方向の結びつきの方が大きいです。
つまり、対象が一緒でも考え方が違うとアプローチが変わりますし、同じ対象が専門でも知らなかったなど、ややこしいところです。
非定型の人(あるいは人々)の行動を科学する心理学の限界であり、そこが面白いところでもあります。白黒つけたい方は脳科学の方がいいと思います。

この回答への補足

回答ありがとうございます。

碁盤の目ですか。おもしろいですね。たしかに同じ対象でも立場によって解釈が違いますからそのようなメタファーになるのかもしれません。
しかしそうなると、心理学というものの全体像が縦につみあがったものではなく、横に広がったものという認識になりますが・・・。

No.1の方にも再度質問内容を確認させていただいたのですが、
1 体系とは?(つまり分野とか基礎理論を指すのか?)
2 心理学の体系とは?
ということでした。くどいようですが念のため。

>心理学の特性として、ピラミッド型の上位概念と下位概念からなる、 きれいな分岐体系図が出来にくいという特徴が有ります

ということは、他の学問はピラミッド型の上位概念と下位概念からなる体系図ができるということでしょうか?
心理学はどこか他の自然科学(数学、物理学etc)とは異なった体系である気がしていますが、どこがどう違うかを示していただけると大変ありがたいです。

補足日時:2009/04/27 12:42
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確かに心理学と言っても、さまざまな分野がありますよね。


代表的な基礎理論に、『行動主義』『精神分析学』『ゲシュタルト心理学』等があるように思えますが、それらは『心理学』という学問を、それぞれの考え方から追究していったものと言えるのではないしょうか。

心理学史を学ぶとおもしろいかもしれません。有斐閣から発行されている『心理学のあゆみ』という新書を読んでみてはいかがでしょうか。

質問者さまの意図する回答でなかったらごめんなさい。

この回答への補足

回答ありがとうございます。
心理学史は一応軽く本も読みましたし講義もありましたので、大まかには(ザルのように大まかですが)わかっているつもりです。

質問としては、
(1)「体系」とは何か?
(2)他の学問の体系とは具体的に何を指すのか? 
(3)そして心理学においてはそれは何を指すのか?
というものでした。

nomnom007さんのおっしゃることと結びつけて考えさせていただくと、分野≒基礎理論≒体系 ということになるのでしょうか・・・。

紹介された新書、読んでみます。

補足日時:2009/04/27 12:36
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