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個数は
《イッコ、ニコ、サンコ、よんコ、ゴコ、…》
《ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、…》
と、漢語系列と和語系列がはっきりわかれていますが、人数は
《ひとり、ふたり、サンニン、よニン、ゴニン、…》
と、和語 (ひらがな部分) と漢語 (カタカナ部分) が混在します。
そこで質問です。
中国から漢語を輸入する以前の日本では、3人以降をどうとなえていたのでしょうか。

A 回答 (2件)

国語学会の機関誌『国語学』第164集(1991.3.30)に、「人数詞」(安田尚道)という論文があります。

その内容・構成は以下のとおりです。

0 はじめに
1 現代の人数表現
2 キリシタン資料の人数表現
3 上代の万葉仮名資料の人数表現
4 平安時代の仮名文学の人数表現
5 平安・鎌倉時代の訓点資料・古辞書の人数表現
6 室町時代の訓点資料に見える人数表現
7 江戸時代の文学作品の人数詞
8 明治時代の小説や近代短歌における人数詞
9 沖縄方言における人数表現
10 日本語本来の人数の数え方

安田氏は、各時代の、種々の資料から丹念に用例を採集していますが、その中から和語系の人数表現を抜き出しますと以下の例があるようです。

〔1人〕ヒトリ、ヒダリ(ヒタリ)、
〔2人〕フタリ
〔3人〕ミタリ
〔4人〕ヨタリ、ヨッタリ
〔5人〕イトリ、イツタリ、イツトリ、イタリ、イツツノヒト
〔6人〕ムタリ
〔7人〕ナナタリ
〔8人〕ヤタリ
〔9人〕ココノタリ
〔10人〕トタリ
〔20人〕ハタチ、ハタタリ
〔30人〕ミソタリ
〔100人〕モモナヒト、モモタリ
〔500人〕イホタリ

上記の人数表現は、私が安田氏の論文の中から時代・資料の相違を度外視して抜き出したものにすぎませんから、詳細は安田氏の論文でご確認ください。

この回答への補足

きょう、国立国会図書館関西館にいってきました。
『国語学』#164 ありました。
いろいろとかんがえさせられる論文でした。
特に、
「むたり」や「ななたり」はのちのよに擬古的に復元(捏造?)されたものかもしれない
とのかんがえは、「なるほど」とおもいました。

あらためて、お礼をもうしあげます。
ありがとうございました。

補足日時:2003/07/12 16:25
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この回答へのお礼

出典までそえていただきまして、ありがとうございます。

私もおしえていただいた資料をみてみたいとおもうのですが、どこにいけばみられるのか、とんと見当がつきません (無知無学なものですから…)。
《国語学会の機関誌『国語学』》というのは、一般の図書館でもおいてあるようなものでしょうか? それとも国立国会図書館じゃないとだめですか?

「ひとり、ふたり」をのぞいて和語系の人数表現がほぼ絶滅してしまった経緯についても、安田氏の論文をみればわかるでしょうか。

お礼日時:2003/07/07 12:06

昔じゃなくて今でも言いますが



みたり、みつたり
よったり、よたり
いつたり、いつとり、いとり




辞書にも載っています
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この回答へのお礼

回答をいただき、ありがとうございます。

私のもっている辞書にも「いつたり」まではのっていました。
6人以降は、
《むたり、ななたり、やたり、こたり、とたり》
でいいのでしょうか?
辞書のなかにはみあたりませんでした。

お礼日時:2003/07/05 09:46

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