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毛細血管について・・・
動脈から毛細血管への移行の仕方についての質問です!?
解剖された人体の説明に、血管は大動脈→動脈→細動脈→毛細血管→静脈の順で体を巡っているとあったので、私はたくさんの血管が次第に細くなりやがて見えなくなるイメージを持って観察したのですが、実際はそうではなく数本の血管しかなくそれが突然切れて終わっていたのです。
ここで疑問に思ったのですが、体中に張り廻らされているという毛細血管はどこから・どのように分岐していくのでしょうか?
専門的知識がなく、よく分からない質問文になってしまいましたが宜しくお願いします。

A 回答 (5件)

肉眼で確認できる血管となると大動脈や大静脈レベルと考えられますが、これらは他組織と比較的独立して走行しているため確認は容易です。


しかしながらここから枝分かれする血管は急激に細くなっている上に血管膜は透明度が高く薄く、目で見えにくい構造となっています。
しかも各組織(筋肉や臓器など)の内部に入り込んでいるため、うまくほかの組織を取り除かないと視認は極めて困難です。数分の1mm程度の組織が血管周囲に残っているだけでも恐らく見えません。
見えていていも、透明度が高いため気付かないことも多いです。
例えばスーパーなどで売っている鳥の胸肉などの表面にも結構血管は走っていますが、きちんと見えますか?
そして細動脈や毛細血管レベルになれば肉眼ではまず見えない細さですし。

さらに、標本化されているということはその組織はすでに死んでいるものですから、内部の血液成分が押し出されて血管自体が押し潰れている可能性もあります。そうなればますます分かりづらくなります。
血管自体は透明ですから、赤血球が入っていなければ血管はなかなか見えません。

また、その標本はもしかして潅流したものでしょうか?

潅流とは、生体組織の血管内部に薬品を流し込むことです。
標本作成の際に、組織を上手く固定するために、血管内部にホルマリンなどを潅流することがあります。
そうなれば血管内部の血液は排出されてしまいますからますます見えにくくなるでしょう。

このように血管の走行を肉眼で目視するには様々な障害があり、質問者さまが、急に血管が消えたように思われるのも止むを得ないのではないかと思います。


もし血管の走行を観察されたいのなら、固定液と一緒に染色液を潅流して血管を内部から染色して専門家に丁寧に組織を剥離して標本化してもらう必要があるかと思います。

それ以外で、論文などで血管の走行を調べる方法としては、メタクリレート樹脂などを潅流し、樹脂を血管内部で硬化させ、生体組織をアルカリ性の薬品で分解することで血管を鋳型にした樹脂標本を作るという手段もあります。
現在判明している各組織の毛細血管の走行はこの方法で観察されており、血管の立体構造がよくわかります。
といっても、毛細血管レベルを確認するには、この鋳型をさらに走査型電子顕微鏡などで拡大観察する必要がありますが。

他に疑問などがあればまたよろしくお願いします。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
非常に詳しく且つ分かり易く教えて頂いたおかげで、よく理解することができました。
私の曖昧な質問にお付き合いして下さったとことに対して、temtem1さんをはじめ皆様にはとても感謝しております。

お礼日時:2010/08/18 21:37

質問者様がどのような標本をどういう状況で観察されたのか分からないので推測ですが、単純に、非常に細い血管に枝分かれしていたために肉眼で見えなかった可能性はありませんか?



私は顕微鏡標本をよく見るのですが、毛細血管や細動脈、細静脈は数百倍に拡大しないとまず見えないですし。
解剖標本でも主要血管以外は肉眼ではまず見えませんよ。
毛細血管なんて電子顕微鏡で数千倍に拡大しないと明確な構造も分からないですよ。



閉鎖血管系、についてですが、No.1の方の意図は分かりませんが、確かに人間(脊椎動物)は閉鎖性血管系です。

しかしながら、血管中の液性成分や各種栄養物は毛細血管壁を通過して体液(組織液)として各組織に分泌されます。
そして組織に供給された余剰の液性物質はリンパ管に吸収され、リンパ管は血管系に集合して、血管系に戻ります。

No.1の方はそういう意味で開放性という言葉を使われたのかもしれませんね。

この回答への補足

貴重な意見有難うございます。

>非常に細い血管に枝分かれしていたために肉眼で見えなかった可能性はありませんか?
について少し確認させて頂きたいのですが、視認できる血管から無数の見えない血管が枝分かれしているということでいいのでしょうか?(つまり私がイメージしていたような、次第に見えなくなる様なものではないのでしょうか?)

よろしければご回答お願い致します。

補足日時:2010/08/18 02:46
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直接の解答にはなりませんが、太い血管には血管の血管、ヴァスヴァゾールムというものがあることをご存知でしょうか。

大動脈のような太い血管は、大動脈の壁の隅ずみまで血液を送るための血管があります。心臓の冠動脈も同じようなものですが、水道や電気やガスが各家庭に届けられる様子を想像してみればよいようにも思います。この場合静脈に相当するものははっきりしませんが、いわゆる送電線から直接電気をもらう個人の過程がないことなども参考になると思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

血管の血管なんて全然知りませんでした。
興味深い情報ありがとうございました。

このような質問に関係しそうな情報がありましたら、またご回答宜しくお願い致します。

お礼日時:2010/08/17 06:02

 状況がよくわからないのですが、解剖された人体とは実物の解剖標本ですか?それとも図ですか?


 数本の血管しかなくとは人体内には血管が数本しかなかったということですか?
 それが突然切れて終わっていたのは、切れていたのではなく切ってあったのではないですか?

この回答への補足

・実物の解剖標本です。
・私がイメージしていた血管は、例えが変ですが細長い網目状のムカデの様なものだったのですが、実際は鉛筆の様な動脈からところどころ枝分かれしている程度でした。これでは体中の全細胞に血液を供給することなど不可能ではないかと思いました。
・血管が切れていたのか切っあったのかは判断できませんでした。

私の質問を再度要約してみると「あのような枝分かれが少ない血管でどのように全細胞に血液を行き渡らせているのか」です。

どうか宜しくお願いします<(_ _)>

補足日時:2010/08/16 21:46
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人工のパイプラインをイメージするとご質問のように樹状に分岐することになりますが、毛細血管(末梢血管)と一言で呼ばれる血管にも筋肉を持つ幹動脈に近いものから、ご質問あるように膜しかなく、有るのか無いのかよく分からない部分まで多様です。


血液は最終的には「開放系」として体細胞に供給されます。
なお末梢血管から遠いところは栄養その他が回らないことになりますし、そこら分泌される物質が体内に回らないことになります。
ガンの転移なども末梢血管が近くに寄らないとがん細胞の剥離、血流による流動が起きないので末梢血管とガン組織の距離も微妙な関係にあります。

この回答への補足

末梢血管は癌とも関係しているんですね。興味深い情報を有難うございました。

ところで
>血液は最終的には「開放系」として体細胞に供給されます。
ということですが、ヒトは閉鎖血管系であると私は認識してるのですが、私と回答者様で述べている事が異なるのでしょうか?
宜しくお願いします。

補足日時:2010/08/16 21:02
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