プロが教えるわが家の防犯対策術!

先日、国際学力調査(PISA)の結果が発表されました。
2000年の第1回調査から2006年の第3回調査まで、回を追うごとに順位が下落し、ゆとり教育見直しのきっかけにもなった調査です。
今回発表された2009年の第4回調査では、これまでの低下傾向に歯止めがかかり、文科省も「ここ数年続けてきた学力向上に向けた取り組みが成果を上げつつあるのではないか」と言って胸をなでおろしています。
教育関係者にとっては、この調査の結果は非常に重要なようです。

しかし、他の統計と比べてみると、この調査の順位が、経済力や豊かさとの間に因果関係がないことが分かります。、
例えば2009年調査では日本は数学で8位ですが、アメリカは34位、イギリスは29位。
日本は科学で4位ですが、ノーべル賞を選考するスウェーデンは30位、1人当たりGDPが世界一のルクセンブルクが39位、同じく1人当たりGDPが世界4位のカタールは最下位から5番目です。

また、調査結果の上位には、上海、香港、シンガポールなどの都市が入っていますが、都市と国とを同じ土俵で競わせること自体不公平な調査です。

この国際学力調査(PISA)の結果と言うのは教育関係者の自己満足以外に何か意味があるのでしょうか?

A 回答 (4件)

>経済力や豊かさとの間に因果関係がないことが分かります。


因果関係がないと、無意味なんですか?

日本には資源がないので、人材こそが大切な資源なのです。
優秀な人材が優秀な知的財産を作る。これまた日本の「資源」になるわけです。
国際競争力をつけるうえで、優秀な人材を育てることは日本にとって急務と言えるでしょう。

その指標にPISAを使うのは悪くないと思います。

この回答への補足

>優秀な人材が優秀な知的財産を作る。これまた日本の「資源」になるわけです。
>その指標にPISAを使うのは悪くないと思います。

それだったら大学進学率のランキングや特許取得件数のランキングを競った方がいいんじゃないですか?
学年トップクラスの生徒から落ちこぼれまでをまんべんなく抽出して平均点を出すPISAは、その国の「優秀な人材の人数」のランキングではありません。
PISAの平均点を上げるために、落ちこぼれの生徒の尻を叩いて勉強させるより、優秀な生徒にエリート教育をさせる方が有益な人材を育てられると思いますが。
エリートとバカの平均点ランキングに何の意味があるんですか?

補足日時:2010/12/08 19:11
    • good
    • 0

>それだったら大学進学率のランキングや特許取得件数のランキングを競った方がいいんじゃないですか?


価値のある特許はだれが決めるのですか?各国の大学の位置づけも違いますし、それこそ経済力で差が出てきてしまいます。

>学年トップクラスの生徒から落ちこぼれまでをまんべんなく抽出して平均点を出すPISAは、その国の「優秀な人材の人数」のランキングではありません。
>エリートとバカの平均点ランキングに何の意味があるんですか?
もう少しPISA関連の記事読んでください。
ランキングは平均点で決めますが、それ以外にも成績を8階層に分けての結果などがしっかり出ていますよ。PISA=ランキングではないので。
それに平均にも意味があります。たとえば、下位層の底上げができれば、教科書のレベルなどを引き上げて作ることができるようになります。そうすることで、高いレベルの教育を受ける機会が増え、更にレベルアップできるようになるのです。

この回答への補足

>PISA=ランキングではないので。

文科省が気にしているのはランキングですよ。2000年からずっと日本のランキングが下がって来ていることに危機感を持ったから、ゆとり教育も見直されることになりました。
もしPISAがランキングではなく、単なる「成績分布表」に過ぎないのなら、文科省がそこまで目くじら立てますか?

>それに平均にも意味があります。たとえば、下位層の底上げができれば、教科書のレベルなどを引き上げて作ることができるようになります。

日本全国から無作為に抽出された高1の生徒の中で、下位層が○%いる、という統計だけ見て、どうやって下位層を底上げするんですか?
下位層の底上げをしたければ、学校の通常のテストで点数が低かった生徒に対して補習などをすればよいのであって、PISAの結果を生徒の指導に反映させることはできません。

あなたが主張するような、学習レベルの向上が目的なら、PISAを利用しなくても、学校の試験や模試などで十分対応できるはずですが。

私は、こじつけてまでPISAの利用価値を探して下さいと言っているのではありません。

補足日時:2010/12/09 00:31
    • good
    • 0

>私は、こじつけてまでPISAの利用価値を探して下さいと言っているのではありません。


これがこじつけに見えるのであれば、今問題になっている読解力不足ですね。


>文科省が気にしているのはランキングですよ。
気にしているのはランキングというのが一面にあるのは否定しませんが、それだけでPISA=ランキングではないということの否定にはならないですよね。

ランキングが下がって来ている上、上位層の成績も低落傾向にあることで、世界との差に危機感を持ったわけです。

>もしPISAがランキングではなく、単なる「成績分布表」に過ぎないのなら、文科省がそこまで目くじら立てますか?
一度も成績分布表などと言っていませんが?

>あなたが主張するような、学習レベルの向上が目的なら、PISAを利用しなくても、学校の試験や模試などで十分対応できるはずですが。
それでは世界との比較ができないですね。「世界」と比較し、国際競争力を高めるためと先にお話ししているのに、国内の試験や模試の話しを今さらされても仕方ないでしょう。

この回答への補足

>それでは世界との比較ができないですね。「世界」と比較し、国際競争力を高めるためと先にお話ししているのに、国内の試験や模試の話しを今さらされても仕方ないでしょう。

あなたこそ読解力がないですね。PISAの順位と、国際競争力のランキングは比例しないでしょう?
私は初めの質問の中で、日本は数学で9位ですが、アメリカは34位、イギリスは28位、
日本は科学で4位ですが、スウェーデンは30位、ルクセンブルクが39位、カタールは最下位から5番目と書きましたよね?

むしろ、国際競争力が高い国ほどPISAの順位が低い傾向にありますが、この矛盾をどう説明しますか?
あなたは2009年のPISAの調査で1位に輝いた中国の上海をお手本にしようと思いますか?

もし国際競争力を高めるという目的のためにPISAの順位向上に血眼になっている人がいたらバカですよ。

補足日時:2010/12/09 14:38
    • good
    • 0

内田樹さんのサイトを読んでみてください。

国際学力調査(PISA)について書かれています。

なおシンガポールは「都市国家」であって単なる都市ではないのでは。また、上海は中国があまりに広大で格差が大きすぎるため、上海単独での参加となったようです。

参考URL:http://blog.tatsuru.com/
    • good
    • 0
この回答へのお礼

内田樹さんのサイトは参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2010/12/10 02:33

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!