プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

就職活動中の修士1年生です。
航空宇宙産業に興味があり三菱重工などを調べているのですが、私は普通の機械系専攻で、この業界は特殊な気がしてよくわかりません。以下の2点についてご教授いただけたら助かります。

1.自衛隊の航空機、ミサイル、ロケットなどは海外に輸出入できず、さらに各パーツは日本の各会社で分担して作っていると軽く聞いたので、競争もシェアもないように思います。この見解は間違いでしょうか?もし正しいとしたらかなり特殊な気がするのですが、航空宇宙産業のエンジニアの方は何を目標に日々研究開発されているのでしょうか?

2.三菱重工についてですが、設計は下請け会社の派遣の方々がするので、入社後3年以降はプロジェクトの取りまとめのようなことをすると聞いたのですが、三菱重工の航空宇宙分野の技術力というのはどこにあるのでしょうか?日本の航空宇宙産業の技術発展は大丈夫でしょうか?

A 回答 (2件)

こんにちは




> 競争もシェアもないように思います。この見解は間違いでしょうか?

自衛隊が調達する航空機の種類は戦闘機から練習機、輸送機、
ヘリコプターと多岐に渡るのですが、原則的に各防衛装備品は
"競争入札"により、導入機種等が決定されますので、それにより
調達先も異なる場合があります。

特にヘリコプターなどは、国産もあれば、輸入の場合も米国、欧州
(の企業)と、様々で、その調達(入札)時には毎回熾烈な受注合戦
が繰り広げられ、参加する商社、メーカーさん、もかなり気合いが入
ることも多々あるようです。

その一方、特殊な(設計、製造、加工)技術を用するもの、例えば
潜水艦などは、自ずと作れるところが限られてしまいますので、そう
いう類のものは"指名入札"、つまり事実上の一社購入になります。

従って、特定の兵器・装備についてはご質問のような"無競争"の
状態になるものもありますが、総じて競争がない、ということでは
決してないと思います。


> 設計は下請け会社の派遣の方々がするので、入社後3年以降は
> プロジェクトの取りまとめのようなことをする

我々が普段使っている自動車にしても、その開発、設計に際しては
タイヤメーカー、ライトのメーカー、座席のメーカー、カーナビのメーカー、
と、自動車メーカー以外にも数多くの企業が関わっていることはご存
じかと思います。

航空機、ましてや戦闘機、などはさらに多くの、かつ専門的な、一品
料理的なパーツやコンポーネントで構成されておりますので、それら
部品を開発設計可能な会社、もっと言えば技術者、も"特定の企業の
特定のエンジニア"に絞られてしまいます。

従って、そういう専門家の支援が無いと、その手のモノの開発設計は
多分不可能でしょう。
これは、何もMHIなどの我が国企業だけではなく、LMやBoeingなどの
米国企業でも同様です。

とは言え、主製造者のエンジニアも、それら部品に全くノータッチ、知識
不要、ということはあり得ず(だって、そんなボンクラだったら、指示出来
ないですよね?)それなりの知識が必要なことは言うまでもありません。

どこが、どこ(の部分)を、担当(分担)するのが、一番効率よく、かつ高
品質のものが出来るか? という事だと思います。


> 日本の航空宇宙産業の技術発展は大丈夫でしょうか?

戦闘機、という特殊な飛行機に限ってみた場合には、昨今のF-X問題
により、日本での生産が一時途絶えてしまうかもしれません。
MHIの様な大企業はまだしも、前述の(各構成部品を作っている)協力
会社は、体力がある企業ばかりでは決して無いので、中には「もう防衛
関連から撤退する」という企業も出てくるでしょう。

代替のきかない部品を作っていたりすると、それはそれで痛手だと思い
ます。

一方H-2Aを筆頭に、はやぶさ、みちびき、などの衛星、HTV、等々、宇宙
開発分野での昨今の実績にはめざましいものがありますよね。

こういうのは一長一短には実現出来るものでは決してなく、普段からの
地道な努力の積み重ねだと思います。
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この回答へのお礼

とても参考になりました。ありがとうございました

お礼日時:2011/03/06 21:12

1.そのとうりだと思います、日本は武器輸出規制で、海外へ輸出できません、民主党政権になり、今、規制緩和の方向へ行きます、輸出しないので生産量ガ極端に少ないので、国産品はどうしても、米国製兵器、ミサイル、航空機より、かなり割高です、国内では、三菱重工、川崎重工、東芝などが、プライムコンダクターとなり、最終組み立てを行い納品します、高度な軍事技術が絡むので、特定のメーカーしかかかわることができず、新規参入はありません、エンジニアの方に聞いた限りでは、コスト削減、信頼性の向上、ソフトウェア開発の自社化、海外へ売れる技術の開発



2.日本の宇宙開発の特徴は、海外の宇宙ロケットに比べて、高い比推力、(燃費が良い)、構造効率が良い(カーボン繊維強化プラスチック一体成型で軽い機体)、高い信頼性(故障しにくい)、低公害(排気ガスがクリーン)、米国のスペースシャトルの引退とNASAの予算削減で、国際宇宙ステーションへ補給物資を運ぶロケットは、ロシアのプロトン(信頼性が低く毒性が強い推進剤を使うのでまもなく引退)
2.ロシアのソユーズロケットによるソユーズ有人宇宙船と、プログレス無人補給船、日本のH-2BロケットによるHTV無人補給船、ヨーロッパ連合のアリアン5ロケットによるATV無人補給船、しかありません、米国にはロケットがないのです、今が日本が飛躍のチャンスです、日本は、韓国の衛星、ベトナムの衛星を打ち上げる予定です、日本のはやぶさ衛星の電気推進イオンエンジン、HTV無人補給船のランデブー、ドッキング技術は、すでにNASAから技術供与の方向へ進んでいます、又米軍と共同開発の艦対空、弾道弾迎撃ミサイルSM-3ミサイルの改良型ブロック2も進んでいます
愛知県の県営小牧空港に隣接して、国産ジェット旅客機MRJの工場建設用地とJAXAの固体ロケット研究所の建設用地が確保され、これらの関連会社に採用された優秀な工学部の大学生が各地から集まっています、その学生達から聞きました
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この回答へのお礼

とても参考になりました。ありがとうございました

お礼日時:2011/03/06 21:12

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