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現在、日本経済データの読み方を学んでいるところですが、その際に「企業物価指数」と「消費者物価指数」というキーワードを見つけました。

企業物価指数(CGPI)の推移に即して、消費者物価指数(CPI)は推移すると様々な資料に書かれています。

しかし、日銀、総務省の統計をもとにグラフを作成したところ、80年代くらいから企業物価指数は減少傾向にあるのに対して、消費者物価指数は上昇傾向にあると読みとれます。

一方で2004年以降はCGPIの方がCPIよりも上にきています。理論とは違う結果が生じています。

この要因として何が考えられるでしょうか。

サービス
石油価格の上昇
為替の変動

などがキーワードでしょうか。

なにか切り口だけでも分かれば考えやすいのですが、的を得た見解が見つかりません。

キーワードだけでも、教えていただけたらと思います。

A 回答 (1件)

 企業物価指数(CGPI)は企業間で取引される商品価格を指数化したものです。

企業が生産する商品(中間財や最終財)の原材料には原油が含まれますので、原油価格や為替レートの変化の影響が大きいと思われます。

 一方、消費者物価指数(CPI)は小売されているモノやサービスの物価水準を指数化したものです。なのでCGPIに含まれる原材料や中間財は含まれず、最終財は含まれますが消費財に限定されます。このため原材料の価格変化が消費財まで波及するのに時間がかかるのでCGPIの動きとCPIの動きにはタイムラグが起こります。

 ただ消費者物価指数はモノの価格だけでなく、人件費の比重が大きいサービス価格も含まれています。サービス価格は原油価格など国際市況の影響を受けにくく、景況に敏感だと言われており異なった動きをします。

 例えば景況が悪化するなどで人件費や企業利益に下落圧力が高い状況で原油価格が上昇するなどサービス価格と原油価格が異なる動きをした場合、CGPIは上昇しているのにCPIは下落するケースが起こりえます。

参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

この件に関しては統計データとさまざまな文献で解決しましたが、グラフからその背景を探る段階には達していなかったので、とても参考になりました。

回答は簡潔にそして的確にまとめられており、素晴らしいものであると思います。

お礼日時:2011/04/27 02:01

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