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ニュートンは、
「正確に言えば光には色はない。ただ色を与えるような力や性質があるだけだ」
と言ったと聞きます。それを前提として・・・

人間が見ている視覚像においてまったく同じ色を見ていると言えますか?
光に色がついていない以上、その色を決定するのは人間の知覚器官、もしくは脳により決まるということでしょうか。
もしそうであるなら人間が見ている色には個人差があるということになるんじゃないでしょうか。
たとえば、AさんとBさんに同じ波長の光線をあて、Aさんの脳に描かれる視覚像においてそれは「赤」として映るとします。Bさんの知覚像でも一応「赤」として認識されるとして、しかしそれはAさんと全く同じ「赤」として映っているのでしょうか。(つまりBさんが見ている赤がAさんから見れば少し黒ずんだ赤だとか。)


それより第一に、AさんとBさんが全く同じ色を見ているということを調べるすべはあるのですか?
ほとんどの人が
「赤」-> 暖かい・興奮する
というイメージをもつことから大体同じ色を見ているということは想像出来るかも知れませんが、細かい色調まではどうかなとおもいます。
でも考えてみれば『「赤」-> 暖かい・興奮する』 ということでさえ人間が生まれてからその人個人の視覚によって得られた「周りの人間とは閉じた経験」によるものではないでしょうか?

感覚知覚に関して詳しい方よろしくおねがいします。

うまく言葉では説明ができなくてもうしわけないのですが、わかりにくい箇所があれば言ってください。

A 回答 (13件中1~10件)

suiran さん,ご回答ありがとうございました。



> 朱色よりの赤を鮮やかな赤と感じるヒトと紫よりの赤を鮮やかと感じる

極大吸収波長が若干シフトするという感じなのですね。

> 細胞ごとに2本のX染色体のどちらか片方しか発現していない
> 両方の細胞がモザイクのように存在することになります

非常に納得いたしました。両方発現している女性の方は,結果としてAとBの平均的な吸収スペクトルを持つとみなせそうですね。ただ,細胞がモザイクのように存在するということは,細胞は光の波長よりも遥かに大きいため,もし視点が止まっていれば赤系のものを見たときの像が本当にモザイク状に見えそうです。

> 結果として男子等が区別できない赤色を区別できることになります。

短波長側の赤い色素を持っている人は色に対する感覚に優れ,長波長側の赤い色素を持っている人は可視レンジが広くなる。両方を持っている 47% の女性の方は,その両方の性質を持っているのですね。確かに,色の識別が重要な職業に向いていそうです。

この度は,ご回答どうもありがとうございました。

PS.anpankudasai さん,失礼いたしました。
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anpankudasaiさんのご質問は、知覚心理学、脳科学、哲学の認識論、に渡る内容だと思います。

私は、これらの専門知識を持ちませんが、同様の疑問を感じた経験者としてコメントさせていただきます。

色の原因となる光(の波長)は、物理学的に規定されるものです。網膜や視神経系で起こることも、物理・生化学的に分析可能でしょう。さらに、色を見たときに脳に生じる興奮のパターンも客観科学で捉え得ると考えられてきています。

しかし、ここまで来たとしてもなお、個々の人間の認識が何であるかを科学的に理解し記述することととの間には、決定的なギャップがあると、私は考えます。客観を前提とする科学は、主観を扱うことに馴染まないからです。

色の問題に限らず、五感の知覚、時間感覚、生理的感覚、欲望や衝動、感情、などはどれも、(ある程度まで定量科学的に扱えたとしても)最後には客観科学で扱い得ない要素を含むのではないでしょうか。

かと言って、個人の数だけ異なる世界があるとか、客観科学そのものが怪しいとか言うわけではありません。我々は、多くの他者と情報を共有・交換し、共通の理解や感覚の共有の上にのみ成り立ち得る言語という体系を獲得してきました。さらに、客観世界の存在に立脚する科学を打ち立て、これによって多くの事象を予測し活用することに成功してきました。我々が一つの客観世界に生きていることは、疑いようもありません。

結局、主観の上に認識される事象は、言語的に区別される程度以上の曖昧性は本質的に避けられない、脳の状態のパターン区分であるというのが一つの理解であると私は考えます。言語のもつ科学的な方法論を越えた力に、あらためて感嘆する次第です。
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38endouさんからご質問がありましたので再登場します。



現実的には,殆ど違いがないようです。朱色よりの赤を鮮やかな赤と感じるヒトと紫よりの赤を鮮やかと感じる程度の差しかないようです。自分はどちらかは知りませんが。

ご質問の両方が発現するケースは,X染色体を持つ女子の47%のみです。それらのタンパクに優劣があるか無いかわかりません。

少し難しくなるのですが,女子のX染色体は細胞ごとに2本のX染色体のどちらか片方しか発現していないのです。ですから,両方の遺伝子を持つ女子の網膜には,両方の細胞がモザイクのように存在することになります。

結果として男子等が区別できない赤色を区別できることになります。そういった意味で厳密な色の識別が重要な職業には女子が向いていると言えるかも知れません。

参考になりましたなら…
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私は色弱です。


健康診断などでのチェック(数字が見える見えないなど)でいつもひっかかります。普通の人が見える数字は見えなくて、普通の人が見えない数字は見えたりします。
眼科にて調べてもらいましたが、かなり弱い色弱だそうです。青・赤・白などの基本的な色は分かるのですが、緑・深緑・赤っぽい緑?などの識別はあまり出来てないそうです。
ということは明らかに普通の人と見えてる色が違うんでしょうね。
まぁ、これは少し特殊な場合でしょうけど、参考までに・・・

色だけではなく、音とかも聞こえ方が違うんじゃないでしょうかね?猫の鳴き声とかは各国によって表現の仕方が違いますよね?
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suiran さんのご回答内容を受けて,私の No.7 における回答を一部修正させて下さい。



赤を吸収する色素に二種類あり吸収スペクトルが互いに異なっているとなると,確かに,赤の見え方には二種類のパターンが出てきます。そしてこの場合,三原色で実物を再現するディスプレイや印刷物,写真を見たときの実物とのマッチングに狂が生じてきます。すなわち,赤Aの人には実物どおりの色に見える写真が赤Bの人には変なカラーバランスに見え,逆に赤Bの人には実物どおりの色に見える写真は赤Aの人には変なカラーバランスに見えることになります。ディスプレイや印刷物,写真には,赤A用と赤B用とで二種類必要になってくるわけですね。

しかし現実は,ディスプレイや印刷物,写真にはそのような分類はありません。つまり,赤Aの色素と赤Bの色素の吸収スペクトルはほぼ同一なのでしょうね。「人類は皆共通の分子構造」という私の記述は誤りでしたが,suiran さんのおっしゃる構造の違いについては,実際問題としてはあまり問題にならないレベルなのでしょう。

ところで,一点だけ suiran さんにご質問があります。Aの色素とBの色素が同時に発現することはあるのでしょうか? どちらかが優勢遺伝子によるもので,その片方だけが発現するのではないのでしょうか? また三種類の色を区別するには,右目と左目がそれぞれAとBとに割り振られている必要があると思いますが,現実にそれはあり得る事でしょうか?
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『大体同じ色を見ているということは想像出来るかも知れませんが、細かい色調まではどうかなとおもいます』


結論はそのとおりです。

生物的には,人の色覚は個人差があります。ヒトは3原色(RGB)といわれます。しかし,赤についての色覚は厳密には3タイプのヒトがいます。

網膜の錐体細胞の赤を感知するタンパク質は2種類あります。多数のアミノ酸で構成されているなかの1個のアミノ酸が変わっただけですが,多少赤に対しての色覚波長が違います。

そしてこの遺伝子が,X染色体上にあるために,男子はX染色体は1本だけですので,どちらかしかもてません。女子は2本ありますから,女子の47%は両方持ちます。

Aの赤を赤と感じるヒトと,Bを赤と感じるヒトと,Aの赤とBの赤を区別出来る女子がいるわけです。女子の約半数は,他のヒトとは違った世界に住んでいることになります。

以上参考になりましたなら…
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> 人間が見ている視覚像においてまったく同じ色を見ていると言えますか?


> その色を決定するのは人間の知覚器官、もしくは脳により決まるということでしょうか。

脳がどう感じるかは人によってそれぞれだと思いますが,人間の知覚器官,すなわち目の段階では皆ほぼ同じ色を捉えています。例えば眼球を他人と入れ替えた場合,見え方は差ほど変わらないはずです。もちろん,虹彩の色が異なれば明るさは多少は異なって見えるでしょうし,色弱色盲などの色素欠損の異常があればこの限りではありません。大事なことは,他人の眼球でも赤は赤に見えますし,青は青に見えるということです。赤と青が入れ替わるようなことはありません。

目の中には三種類の色の色素があり,外部から来た光がこの色素を励起し,励起エネルギーを電気信号に変換して視神経へと伝達するのが目の働きです。色が認識される仕組みは,目の中の三種類の色素がそれぞれどういう比率で励起するかで決まります。そしてこの三種類の色素は,先天的な病気でない限り,人類は皆共通の分子構造を持っています。これが,眼球を他人と入れ替えても同じ色に見える理由です。

> 「赤」-> 暖かい・興奮するというイメージをもつことから

これは目の機能としての問題ではなく,脳の感じ方の問題ですね。これは人によってそれぞれだと思います。目から脳へは同じ信号を送っていても,その信号に対する脳の処理は過去の学習などに左右され,これが感性の違いを生むのだと思います。赤を暖かいと感じるか興奮すると感じるか,情熱,危険な色,血の色…。目から送られてくる信号は一緒でも,このような感性の違いがあれば,当然色の見え方も異なってくるでしょう。

ちなみに,目が感じる色については「色彩工学」という学問によって研究され尽くされております。ディスプレイや印刷物で天然の色を再現するために開発された学問です。色彩工学を易しく説いたホームページを参考 URL に載せますので,是非参考にしてみて下さい。

参考URL:http://www.d2.dion.ne.jp/~yoshih/color_demo.html
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質問の趣旨は、「自然界のある色(例えば木の葉の いわゆる 緑色)を Aさんは 色Aと 認識し、Bさんは 色Bと認識しているとして、 この色Aと色Bとが 同じだろうか」と まず 整理して 回答します。



認識している色Aと色Bについて 同じかどうか 波長と強度からいうと かなり個人的なばらつきがあります。波長については 特に分解度について個人差が大きいでしょう。
 ここで 思考実験をして見ましょう。Aさん、Bさんに先の木の葉の緑を見せて、理想的な絵の具で、紙に見えた色を塗ってもらうことにします。 両者が塗った色が殆ど同じならば すなわち緑色ならば、Aさんが認識した色AがAさんでは、緑ですし、Bさんでは色Bが緑ということです。 認識した色A、色Bが同じであるかどうか 必要ないといってもよいでしょう。(そのことが、意味あるかどうかは別にして)

次に自然界から目に入る場合 同じもの(同じ色を)見ても 角度や光線の具合がまちまちで、先の実験をした場合 選ぶ絵の具はかなりばらつきがあるはずです。

質問者は このあたりに疑問というか 何か魅力をもっていると察します。

視覚認識過程で 起こる物理的な領域とそれが起こる場合の心理的要因、そして物理的変化を表現する要素は 複雑ですので 一度 ある程度 分けて考えて みるとよろしいのではないでしょうか。

質問の冒頭ニュートンの言葉が引用されていますが、光に色はないのではなく波長の違う色の集まりである、そして日光つまり太陽からの光はたくさんの色が混じった結果、透明(白)になっているということです。虹は太陽の光を分けてくれる自然の現象です。
先ほど 光波長の分解能に触れましたが、虹は7色ではなく、赤色から紫色までたくさんの色の帯になっています。普通7色といいますが、それこそ 文化社会的な慣習で言っているだけで、西洋の国々では6色が多いようですし、13色という文化もあります。
回答になりましたか。 
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 私は電車に乗っていて本を読んでいました。

ふと片目をこすった時本の表紙にある白い色がうっすら青く見えました。あれ?と思い反対の目で見ると白く見えます。光の加減かと思い本を縦にしたり横にしたり自分も動いてみたりしましたがやはり同じ方の目で見たときうっすら青く見えました。
 どうも右目と左目でほんの少しですが彩度や明度が違うようです。
 調べたところ片目だけ色弱の方もいるそうですし、白内障などで目の中がにごっている方は黄ばんで見えるようです。でも本人はそれを黄ばんでいると思ってません。白内障の手術を受けて「ああ、黄ばんでいたんだ」と思うそうです。
 となれば当然他の人と個人差があると思います。

 また同じ色を見ているか調べる術は無いと思います。

 Aさんが赤と思っている色は、Bさんには青い色に見えているかもしれません。でもそれを赤と教えられているから赤だと言うだけだと思います。
 赤が暖かい色なのではなく火の色と同じ波長=似たように見えるから暖かい色なのだと思います。学習によって得られたものだと思います。
 それは日本人にとって音楽のマイナーコードは悲しい音楽ですが、ある外人にとっては楽しい音楽になるのと一緒だと思います。

 文化的にも色のとらえ方が違うと思います。例えば日本で白は雪の色ですが、ハワイならココナツミルクを白と呼ぶと思います。赤でも国旗を見ると、アメリカで言う赤はredと言うか濃い赤をさすと思いますが、日本では朱色っぽい色をさしているような気がします。

 そして生物器質的には、目の中にある3種類の色を感じる赤、青、緑の錐体が光を感じています。でもその錐体が全ての人の目の中に1つとして違わず全く同じ様に分布しているというのは考えられません。

参考URL:http://www.nig.ac.jp/labs/DevGen/shikimou/barrie …
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詳しいことはわかりませんが、通常でも個人差はあると思います。



あと、「色覚異常」「色覚障害」「色盲」「色弱」などという言葉を知りませんか?
言い方はいろいろですが、色の見え方が普通とは違う人たちがおります(普通とは違うというのは、少数派だという意味です)

参考URL:http://www.bunkasoken.com/contents/article/artic …
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