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千載和歌集 雑歌上 より
はかなくもわが世のふけを知らずしていさよふ月を待ちわたるかな   源仲正

上記の現代語訳を教えてください。
可能であれば、その現代語訳が載っているページURLもしくは本の題名もあわせて教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

この歌の詞書には、「月のうたあまたよみ侍りける時、いさよひの月の心をよめる」とあるので、


この場合の「いさよふ月」は、陰暦十六日の夜の月と見て、そこから次の歌の本歌取りと看做して、
「山のはにいさよう月を出でむかと待ちつつ居るに夜そふけにくる 万葉集3-264」

いつ出るかと待ち続けているうちに夜も更(ふ)けてしまっていたというあの歌のように、あっけなくも自分の人生もまた老(ふ)けていっていることに気付かなかったとは、空しくも愚かましいことであることよ。

「いさよふ月」を「待ちわたる」ことでの「夜の更け」と、我が「世の老け」が掛詞で、「はかなくも」の方も「いさよい」の果敢なさ・あっけなさと、我が「世の老け」の空しさ・愚かしさが対照されています。
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