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MOS FETの選ぶにあたり、チャネル温度の算出で悩んでいます。

駆動損失と熱抵抗からチャネル温度を算出できると思うのですが、
熱抵抗の値がカタログから拾えません。

今考えているのはルネサス製のH7P0601DSです
(パッケージはDPAK-S)

実際に測定できていないので、Rth(ch-a)が知りたいのですが、
メーカに問い合わせるしかないのでしょうか?

ちなみに、損失は1.1Wで60℃雰囲気での使用を考えています

宜しくお願いします

A 回答 (2件)

このFETはパワーFETですのでチャンネル-ケース間の熱抵抗Rch-caseしかデータシート


には記載されてません。その値はデータシートの3ページの一番初めの特性図
(許容チャンネル損失のケース温度による変化)のグラフから
          Rch-case = 5 (℃/W)
となってることが分かります。
 放熱板無しの無放熱で使用される場合はケース-雰囲気間の熱抵抗Rcase-aが必要ですが
正確な値はメーカに問い合わせをするしかないと思います。
 このFETのパッケージはDPAK-Sという型名ですがこれはRenesas社独自パッケージで
業界標準ではありませんが、業界規格の TO-252 に近い寸法(放熱面(ハンダ付け))
です。たまたまですが他社NJRCのサイトにパッケージと熱抵抗(Rcase-a)の情報が
載ってます。
  http://semicon.njr.co.jp/jpn/icpackage/doc03.html
こちらの情報より、実装基板が2層の場合と4層の場合に基板の放熱パターン面積毎の
Rcase-aがわかります。基板パターンがFETのボディーの投影面積と同じくらいの場合;
  2層基板: 約105 (℃/W)
  4層基板: 約 40 (℃/W)
ですので、この値に近いと考えても差し支えないと思います。ご使用の発熱条件が1.1W
でTa=60℃ですから、ぎりぎり必要なトータル放熱熱抵抗Rtは

  Rt = (125℃-60℃)/1.1W = 59(℃/W)

になりますから、必要な放熱熱抵抗Rcase-a は

  Rcase-a = Rt - Rch-case = 59(℃/W)-5(℃/W)
                 = 54(℃/W)

になります。基板が4層基板ならば放熱パターンは最小でもRcase-aは40(℃/W)確保
出来ますので問題ないですね。また2層基板でしたら、同情報ページの「銅箔面積と熱抵抗値
の関係」にあるTO-252のグラフからパターン4(PAT.4)の面積(約630mm^2)以上が必要に
なりそうです。
    
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この回答へのお礼

非常に詳しく回答いただきありがとうございます
目処付けができれば問題ないので、NJRCの資料を参考にしてみます
2層だと厳しいですね
放熱パターン考慮して、実機にて確認していきます
また質問することがあると思いますが、よろしくお願いします

お礼日時:2012/03/25 19:12

> 熱抵抗の値がカタログから拾えません。


どこのカタログをみているのかわからないけれど
http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=h7p0601 …
のグラフから
5℃/W
と読み取ることができます。
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます
過渡熱抵抗特性のθch-cですね
ただ、実機でのケース温度測定前に目処付けをしたいので、
Ch-aの熱抵抗が知りたかったのです
また、質問させていただくこともあると思いますのでよろしくお願いします

お礼日時:2012/03/25 19:02

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