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 現在、契約している生命保険会社がつぶれそうだ、とのうわさがあります。どういった対処をした方がよろしいのでしょか?これまで終身保険で10年間支払ってきました。新規で別会社と契約するしかないのでしょうか。教えてください。

A 回答 (4件)

破綻した場合の契約の扱いがどうなるかをよく確認した上で、有利性が確信されたのなら、勿論その有利な選択を採るべきです。



破綻したらどうなるか?
まず、破綻とは債務超過ですので、その超過分の清算が行われます。責任準備金(破綻時における各契約の解約金、と思っていただいて大丈夫です)のカットです。貯蓄性の高い保険ほど、解約金も多いですから、場合によってはその削減はかなりな割合になることもあります。終身保険も影響は大きいです。それに比べて、掛け捨ての定期保険などはあってもわずかな場合が多いです。
その後、その会社を立ち直らせるために、契約は有効ですが以後は無難な運用利率(予定利率)に変更されます。大体その時点での業界の新契約時の利率くらいになります。ただし、会社の痛み具合によっては削減がなかったり(東京生命)、利率が業界の新契約利率よりも高かったり(協栄生命)しますので、一概に言えません。
解約なども制限がついて(早期解約控除と言います)、不良債権や逆ざや(赤字契約)もゼロの状態になります。つまり破綻した会社は最も健全な会社となりますので(多くは世界的な外資系がスポンサー)、おかしな言い方ですが、破綻していない会社よりは安心な状態になります。
そうなると、「破綻したらソンをするのか」という心配はあくまで貯蓄性の損得においては(破綻しないのと比べると)「YES」なのですが、保険商品としての比較上は「一概に言えない」となります。

ではどうするか?
(1)破綻すると保障額は削減されますので、一番の問題はそこになります。ですから、その契約が「死亡保障」を目的に加入したものであるならば、「保障額が削減される心配のない会社」に切り替える必要性があります。掛け金は上がりますが、それは安心料かも知れません。私のお勧めでは、保障だけなら、定期保険のような目的を特化したタイプ、即ち「破綻してもダメージの少なく、なおかつ安価な保険」にする選択が良いのではないでしょうか。

(2)「貯蓄」を目的に加入したものなら、「払い済み変更」(一時払い終身に変更することになります)をして、もうそれ以上の掛け金の支払いを停止しておくべきでしょう。破綻しても解約金の削減はありますが、そのままずっと続けておけば、通常、他社への新契約よりは有利性は残ります。

(3)ちなみに今では破綻前にも「内容の変更」(予定利率を3%までに下げて破綻しないようにする)という荒業が法整備されていますので、「うわさ」で解約するはもったいないですよ。3%に下げられても、今の新契約(大体2%前後)よりは有利なわけですから・・。うわさを流すのは、自社への契約を意図した営業手法として横行しています。それに乗せられて損ぎりの解約をし、より条件的には不利なものに(年齢が上がり、利率も悪い)変更するのでは二重の損失です。

(4)大切なのは保険の加入の目的です。「終身保険だから」「破綻しそうだから」解約する、継続する、ではなくて、ご自身やご家庭にとって「必要ならば継続(または加入)し、不要ならば解約する」べきだと思います。当たり前と言えば当たり前なのですが、これがまたなかなか難しいことです。しかし、要約すると以下のようになると思います。
・死亡保障→定期系の保険でできる限り大型なものに。保障期間はお子様の独立まで、か、できれば老後生活の開始まで。無配当の解約金なし型。
・入院保障→色々な会社で良い商品が出ています。基本は終身タイプ。三大成人病(ガン、脳卒中、心臓病)には厚めの保障を。
・貯蓄  →今の時代は保険ではないほうがいいかも。ただし外貨建て終身などには検討価値アリ。
・現状の契約→目的を確かめて、払い済みか継続かを判断。解約はやめておいたほうがいいでしょう。

比較のための保険の商品選びには以下のアドレスも参考になさって下さい。

参考URL:http://www.hoken-erabi.net/index.htm
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この回答へのお礼

 本当にわかりやすいお話をありがとうございました。おっしゃる通りだと思います。そうですよね、保険の目的を抑えておかなければいけませんね。納得です。感謝いたします。ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/08 19:29

生保が破綻すると受け皿会社があらわれるまで、半年から


1年以上の目安で解約できなくなります。更に新生した会社
での急激な解約を防ぐため早期解約するほど加入者のカットされる率の大きくなる早期解約控除が導入されるそうです。

通常の死亡保障に関しては予定利率の大幅カット影響は
少ないのですが、年金、養老などの貯蓄性のある商品に
関しては大幅なカットがありうるようです。

うわさだけであわてて解約するのではなく、このような加入内容と自分のライフステージ、加入年数などを勘案されることをお薦めします。

私は保険は貯蓄ではなくリスクをヘッジするものと思います。
複数の保険会社に少額づつ加入するのも、リスク分散としてのアイディアです。
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この回答へのお礼

 もう少し先まで考えて保険の種類を見直したいと思います。つぶれるの言葉に今すぐ何とかせねばと思ってしまったのです。惑わされているかもしれないと思いました。ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/08 19:32

姉が日産生命で積立方式に入っていました。


あと1年で満期という時につぶれ、
戻り金は半額以下になりました。
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この回答へのお礼

これは辛いお話ですね。でもとっても参考になります。ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/08 19:33

つぶれるにしても様々ありますが、これまでの日産や東邦のケースで言えば受け取る保険金の大幅な減額がなされることが多いようです。

また、同じ事ですが掛け金が上がったりしますね。
終身保険単身の加入なら解約し、新規契約を行わず、銀行にでも掛け金と同額の積み立てを開始するのも一つの手かと。今の運用利率じゃ保険会社だろうと銀行だろうと一緒のような気がしてる今日この頃です。
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この回答へのお礼

やはりその方法ですね。もう一度見直したいと思います。お金は銀行に入れるもの…なのでしょう。

お礼日時:2004/01/08 19:34

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