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ポ-ルシフト(自転軸傾斜)と世界中の全ての火山の噴火が、重なれば地球がアイスボ-ル(全面凍結)する可能性はあるでしょうか?

シフトで起きた津波の水も凍結すると思いますが。

A 回答 (1件)

 その可能性は低いのではないかと思います。



 一般的な意味での地球のポ-ルシフトとは、自転軸傾斜の事ではなく、地磁気の磁極の移動の事で、地磁気のポールシフトが起きる際には、一時的に地磁気の強さが弱まる場合があります。
 そして、仮説に過ぎませんが、地磁気が弱まれば、地磁気によって遮られていた宇宙線が、より多く地表近くにまで到達する様になり、その宇宙線が大気中の分子と衝突する事でイオンが発生し、そのイオンは雲を構成する水滴が出来る際に必要な核となりうるため、地磁気が弱まれば雲の量が増加する可能性があるかも知れないという説はあります。
 但し、雲の量が増えたからと言って、それが氷河期の原因になるのか否かは判っておりません。
 確かに、雲の量が増えれば、雲によって反射される太陽光線の量が増えるため、地球が太陽光線を吸収する度合いが低下して、寒冷化する様にも思えますが、気候というものは非常に複雑な現象ですから、雲の量が増えたからと言って氷河期になるとは限らないのです。
 磁極の反転は過去100万年あたり1.5回程度の頻度で起きている事が判っていますが、そのたびに全球凍結が起きている訳ではありませんから、少なくとも、地磁気のポールシフトはスノーボールアースの原因にはなりそうにありません。

【参考URL】
 ポールシフト - Wikipedia
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC% …

 次に、自転軸の移動に関しても、傾斜角度が少々変わった処で、南北両極の場所が変わるだけですから、気候の変動はあるでしょうが、スノーボールアース程の非常に極端な現象までは起きそうもないのではないかと思います。
 又、自転軸の(少々ではなく)極端な移動は、月サイズとか火星サイズの巨大な天体が地球に衝突でもしない限りは起きませんし、それほどまで巨大な天体が衝突する事など、地球が出来てから間もない、太陽系初期の頃であれば兎も角、現在の太陽系では、その様な衝突は起きませんから、考慮する必要性はありませんし、例え、それほどの巨大衝突が起きたとしますと、その衝撃で地球の大気や海は地表ごと全て吹き飛ばされてしまい、地球の表面は高温のマグマで被われる事になるでしょうから、凍結するかどうか以前に、凍りつく様な水すら無くなってしまう可能性が高いのではないかと思います。

【参考URL】
 地殻津波 - Wikipedia
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E6%AE%BB% …

 一方、火山が一斉に噴火した場合、吹き上がった噴煙や塵が大気中に漂い、太陽光線を遮るため、一時的には極端な寒冷化は起きます。
 しかし、火山から噴出する火山ガスには、二酸化炭素も多く含まれていますし、太陽光が遮られて、植物の多くが光合成が出来ずに死滅する事で、生物の大量絶滅が起き、死んだ生物の遺骸が微生物によって分解される際に、二酸化炭素やメタンの様な温室効果ガスが発生します。
 このため、地球が凍結するどころか、逆に、大気中の温室効果ガス濃度が上昇し、激しい温暖化を引き起こすと考えられます。
 実際、約2億5100万年前のペルム紀末に起きた大量絶滅は、大規模な火山活動によって起きた温暖化と、温暖化によって海底のメタンハイドレートが分解し、発生したメタンガスが酸化される際に大気中の酸素を消費して、大気の酸素濃度の低下を引き起こした事が原因ではないかと言われています。

【参考URL】
 大量絶滅 - Wikipedia > 2.4 ペルム紀末
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%87%8F% …

 P-T境界 - Wikipedia
  http://ja.wikipedia.org/wiki/P-T%E5%A2%83%E7%95%8C
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