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白熱電球や蛍光灯が使用可能か(つまり、俗に言う球切れじゃないか)をテスターで調べることはできますか。

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

白熱電灯はテスターによる導通検査でほぼ間違いなく良否が判定できますが、蛍光灯はこれだけでは不十分です。



白熱電灯はフィラメントに通電することによりジュール熱を発生させて、フィラメント自体を高温の状態にして発光させるものですから、フィラメントが切れていない、または短絡していないのであれば、まぁ大丈夫と判断しても良いでしょう。しかし、蛍光灯は事情が異なります。蛍光灯にも確かにフィラメントがあり、そこに通電することで温度を高くしているのですが、これは発光のためではなく、フィラメントに塗布された物質を加熱し熱電子を放出しやすくするためのものです。実際の発光は管の両端の電極間で放電が起こることによって行われます。蛍光管の内部にはごく低い圧力でアルゴンなどのガスとごく少量の水銀が封入されていますが、このガス中で放電が起こると紫外線が発生します。そしてガラス管内部に塗られた蛍光物質にこの紫外線が当たると可視光線が出るという仕組みです。したがって、たとえフィラメントが正常であっても、熱電子を発生する物質の劣化があると正常に点灯しません。したがって、テスターでの検査だけでは良否の判定はできません。

おまけ、白熱電灯は単順にヒーターと同じようなものですから、テスターで抵抗値を見れば良否の判断ができますが、実際にテスターで抵抗値を測ってみると、W数と電圧から求められる抵抗値よりも低めの値を示すはずです。たとえば100V 100Wの電球なら計算上は100Ωの抵抗があるはずですが、実際にはそれよりも低い値を示すはずです。これは、金属が温度が低いほど抵抗値が低くなるという特性があるためで、実際に点灯して高温になったときに定格どおりの電流が流れるように設計されているため、テスターで測るときのようにフィラメントの温度が低いときは、定格から計算したよりも低い抵抗値を示します。この傾向はハロゲンランプやクリプトンランプのようにフィラメントの温度が高い状態で使う、効率の高い電球ほど顕著になる傾向があります。実際ににハロゲンランプなどでは温度の低い状態では計算値の半分程度の抵抗値しかないものも珍しくありません。これは、点灯した瞬間、フィラメントの温度が上がるまでは定格よりもはるかに大きな電流が流れることを意味しています。そのため、これらの電球では頻繁な点灯/消灯を繰り返すことは寿命に大きく影響を与えます。まぁ、ハロゲンランプの場合は温度が低いとハロゲンサイクルという現象(これが起こるためハロゲンランプはフィラメントを通常より高温にできる)が起こらないことも大きな要因ですが、いずれにしても明るい、光の色が白っぽい電球ほど点けたり消したりを繰り返すと寿命が大きく縮むということです。
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白熱電球も蛍光管も、端子間の抵抗(Ω)を測定すれば分かります。


白熱電球も蛍光管も、フィラメントが両端子に接続されています。
だから、球切れしていれば高抵抗値を示します。

・端子間を測定し、数十Ω~数百Ωを示せば「切れていない」。
・端子間を測定し、数百kΩ~数MΩを示せば「切れている」。

蛇足ながら、、、
蛍光管は、寿命が近づくと、端っこが黒く変色します。
もしも、黒くなるのが左右のどちらか一方に決まっている照明器具の場合。
数ヶ月毎に、蛍光管の向きを入れ替えると(両方が黒くなるように使うと)長持ちする事があります。
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