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懸垂下降で使用するロープはスタチックロープではいけませんか?
スタティックロープを使うことで不都合があれば教えてください。

下降距離は20mくらいで、垂直ではないがロープを使わないで下りるのは怖いくらいの
岩崖です。

レスキューエイトのような小さいエイト環を使用する前提です。
ロープの太さは4~6mmのスタティックロープを想定します。

A 回答 (7件)

 Jagar39です。



>ATCをなくしたときはイタリアンヒッチで下りると言っている人がいますが、レスキューエイトでも持っておくことを奨めておくつもりです。

 通常の登山用ロープの径であれば、イタリアンヒッチ(登山者には半マスト結びの方が通りが良い呼称でしょうけど)でも、さほど問題ありません。確かにロープは傷みますが、ロープはそもそも消耗品ですしアセンダーを使った登行ほど傷むわけでもありませんから、ATCやエイト環をなくした時には十分使える技術です。

 通常の登山用ロープということだと、シングルロープで9mm以上、ダブルロープで8mm以上ということになりますが、実際は9mmや8mmは「エキスパート用」という位置づけで、一般的にはシングルで10mm以上、ダブルで9mmあたりということになるでしょう。
 余談ですが、登山ではシングルロープで懸垂下降することは少ないので、シングルロープで登攀していても下降時にはダブルの状態で下降器にセットすることになります。
 なので例えば10mmロープで登攀していて下降器をなくしてイタリアンヒッチで下降するとなると、10mmをダブルでカラビナにセットすることになるので、ブレーキが強力すぎてゆっくりしか下降できません。従って太径と相まって熱の問題はたいしたことはありません。(それでも熱は発生しますしロープは傷むので長距離の下降は気が進みませんが)

 登山用ロープで細径がエキスパート向きとされるのは、細径の方が操作が難しいからです。
 操作といって支点にロープをクリップしたり結んだりといったような"操作"はもちろん細径の方が楽です。何が難しいと言えば「制動」が難しいんです。
 ロープなんて確実な制動をかけることができてナンボの道具です。制動がかけれなければ、他の操作がどれほど容易でもロープに求められる機能を果たしていることになりません。

 ATCなどの制動器はほとんどが8mm以上が適合ロープ径になっているのですが、細径のロープには表面の防水コーティングなどの関係で滑りが良すぎて制動がかけづらい、またはかからない組み合わせが、制動器の適合範囲内であってもあり得ます。
 なので実際の制動操作の難しさもさることながら、手持ちの制動器との相性をきちんとチェックできるか、そのチェック結果を適正に判断できるか、ということも含めて「エキスパート向き」とされているわけです。

>実際懸垂している人のデバイスはどれくらいの距離で熱くなるものなのでしょうか?

 10mmダブル+エイト環でも熱くなりますよ。まあ20mくらいで持てないくらい熱くなることはありませんが。

 発熱に関してはATCなどの器具よりエイト環の方が有利です。ロープと器具が接触して制動をかける面積がエイト環の方が大きいので、それだけ器具の単位面積あたりの摩擦抵抗が少なくなりますから。また、器具自体の表面積が大きいので放熱にも有利ですから。

 懸垂下降とは、言ってみれば位置エネルギーを熱エネルギーに変換しているようなものなので、熱の問題は不可避ですし、同じ距離を同じ体重の人が下降する際には、すばやく下降しようがゆっくり下降しようが、理屈の上では発生する熱の総量に変わりはありません。

 ただ、空中懸垂でなければゆっくり下降した方が「壁に足を付く歩数」は多くなりますよね。それだけエネルギーを壁に逃がすことができるので、熱量は少なくなる理屈です。
 また、ゆっくり下降した方が、発熱と同時に器具から放熱もしているわけですから、「蓄積される熱量」は少なくなるはずです。要は発生する熱の総量が問題なのではなく、ロープにどれだけの熱量が蓄積されるかが問題になるわけですから、ゆっくり下降した方が断然安全、ということになります。
 熱の問題だけを考えれば、あまり制動をかけずに一気に下降した方が発熱量は少なくなるのは明白ですが、実際問題、「ゆっくり降りて時々止まるような強めの制動をゆっくりかけ続ける」のと、「素早く降りて緩い制動をかけつづける」のでは、トータルの制動量すなわち発熱量の総量は変わらないでしょう。特に後者は地面近くで強力な制動をかけなければならないわけですから(でないと墜落と同じことになってしまう)、その時に一気に発熱量が増える方が危険です。


 エイト環にしても通常の登山用(つまり8or9~11mm用)のものはATC等に比べて放熱には有利なのですが、それより小さなものは放熱の点ではかなり厳しくなります。たまに細径のロープで懸垂下降せざるを得なくなったときに、エイト環の小さい方のホールを使って下降することがありますが、その時は確かにヤバイと感じるくらいの熱が出ます。
 発熱と放熱の問題は、要するにロープとの接触面積、器具全体の表面積で決まるわけですし、肝心のロープに対する危険性という点ではロープ径も密接に関係してきます。
 なので細径ロープ、小さな下降器が相乗的に発熱の問題を大きくするのは当然と言えば当然の話ですよね。

 それでもエイト環やATCを使っている限りは、ロープはそう簡単には破断しないとは思います。一番危険なのは、「ロープ同士が激しく擦れて熱を発生すること」ですから、その点でイタリアンヒッチは危険性が高いわけです。

 ATCも熱的にはかなり厳しいとは思います。50m一杯の長い下降を何度も繰り返すような場合は(そんな場面は国内ではそうはありませんが)、ATCではなくエイト環を選択する人の方が多いと思います。

 岩角の問題にしても、最も危険な下降点間近の岩角は注意すれば回避できる問題ですが、20mの下降中にロープを岩角に接触しないように下降することは、下降する壁の状況によっては不可能です。
 太径ロープであればあまり気にしなくても良い岩角でも、細径の、しかも伸縮率の低いロープではシビアに気にしなければならなくなるでしょうし、何よりそれらのロープは「岩崖の懸垂下降」など想定されて開発されているわけではないので、どれだけ角に荷重をかければ危険だ、などのデータに乏しいですよね。
 なので、今自分がやっていることにどれだけの安全マージンがあるのか、という判断が非常に難しいのが嫌です。
 下降中の事故というのは、「ヤバイ」と感じてから実際に破局が起きるまでの時間的余裕が少ないのが怖いところで(前触れなしに突然破局が起きることも珍しくない)、しかも途中でヤバくなっても破局を回避する手段に極めて乏しい、という怖さもあります。

 極めて限定された状況であれば、この組み合わせで大丈夫、という判断はできるでしょうけど、残念ながら文章でどれだけ説明を受けても現地をこの目で見ないことには誰にも正確な判断はできません。(正確かどうかも自分で信じるしかないのですが)
 ですから、最終的に判断ができるのは質問者さん自身しかない、ということになります。
 十分慎重に検討してください。
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この回答へのお礼

ご丁寧な改札ありがとうございます。
はっきりいってそこら辺の解説書より良くわかりました。
何より安全に下山できるようにつとめますね

お礼日時:2012/07/02 17:19

 No.2,3です。



 もう細径しか頭にないようですが、ちゃんと理解してのことか不安に思ったので、老婆心ながら付け加えておきます。

 イタリアンヒッチも検討する可能性がある、とのことですが、No.4さんがイタリアンヒッチでも可能ですよ、と言っているのは11mmロープでの話ですよ。
 6mm径のロープでイタリアンヒッチなんてしようものなら、ロープの作りやカラビナの形状まで様々な要因はありますが、下手すればあっけなく切断されますよ。
 私は岩壁の中でフィックス用の細径ロープを使って「荷下げ」している最中に、やはりイタリアンヒッチでロープを切ってしまい、荷物を失ったことがあります。

 それとやはりNo.4さんが、細径では岩角など鋭利なところに擦れると簡単に切れる、という認識を示していますが、その点は考慮されているのでしょうか。
 比較的しっかりした支点を確実に取ることができ、また岩角などの危険物にロープを触れさせるリスクが極めて小さいツリーと岩崖の下降を安易に同列に考えるのは危険だと思いますが。

 墜落や岩角、先に述べたイタリアンヒッチ、いろいろな原因で太径、細径に限らずロープを切ってしまった経験は何度もありますが、一般的に太径ロープでは切れても中芯だけで短時間なら持ちこたえてくれたりして、「何かする」時間は一瞬ですがあったりすることが多いのですが、細径になればなるほど「一瞬ですっぱり切れる」ので、異常を感じたときはもう落ちている、という傾向があります。
 懸垂下降中に岩角でロープを切ったこともあるのですが(その時は11mmダブル)、切れた!と判った瞬間にその場で岩にかじりつくくらいの時間はありました。おそるおそる手で引っ張ったら全部落ちてきましたが。

 イタリアンヒッチで細径ロープを切ってしまった時は、あっと思った瞬間には切れ端がもう手元にはなかったですから。

 懸垂下降は、比較的容易に覚えることができるように思われてしまう技術なのですが、支点とロープに全てを頼ることになるので非常にリスクが高い技術です。
 また、懸垂下降中にロープが切れたり支点が破壊されたりして墜落すると、身体はロープに預けているので「仰向けに落ちる」状態になりやすいです。というよりほぼ確実にそうなります。
 その場合、墜落距離は短くても重大事故に直結するリスクが非常に高いです。
 私はロープが足りないのに気づかず下降してしまい、しかも末端処理をしていなかったためすっぽ抜けて墜落してしまった事故の収容に関わったことがありますが、墜落した距離は僅か2mだったのに後頭部から墜落したので死亡事故になってしまいました。

 どんな場所かは知りませんが、20mの岩崖の下降は決して短い距離の安易な下降ではありません。
 熟慮に熟慮を重ねて安全に十分なマージンを確保してください。
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この回答へのお礼

イタリアンヒッチのスレの問題は認識しております。
あれ、危ないですよね。ATCをなくしたときはイタリアンヒッチで下りると言っている人がいますが、レスキューエイトでも持っておくことを奨めておくつもりです。
岩角のスレの問題も認識しております。
懸垂中にトラバースするようなことは極力避けたいと思います。
また、支点にも危険があればロープガードなどを使うなどしたいです。(もちろん他の選択肢がないか困難な場合にしか懸垂しません)

今日たった5mほど生木を支点にテストしてきたんですがエイト環が予想以上に熱っせられてしてしまいました。
ブレーキをかけつつ途中でなんども止まったせいかと思います。
かといって勢い良く流せば熱くなったのに気づかない危険性があります。
実際懸垂している人のデバイスはどれくらいの距離で熱くなるものなのでしょうか?8ミリ+BDスーパーエイトを使っていたときは生暖かいくらいでそんなこと気にもしませんでした
スルッと速く下りる練習をした方が良いんでしょうか?

芯素材のダイニーマが溶けそうで怖いです。
せっかくダイニーマを買いましたがケブラーロープなど他の選択肢をさがしたほうがいいかもしれませんね。

お礼日時:2012/07/01 18:20

現在の「ツリーラン脱出セット」



 貼り付けて置きます。

http://www.aerotact.co.jp/other/komono/rescue_ki …

私が使ってる物 FEDER製品とは 少し違いますが・・・・

 
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
今のものは6ミリ用のエイト環じゃないんですね~

ちょっとアエロタクトにメールしてみます。

お礼日時:2012/06/27 19:09

まず最初にザイルの太さについては 荷重には耐えられるけど


岩角など鋭利なところに擦ると簡単に切れると 私は認識しています。

伸びが少ないロープ 散々使いました。

ハードルート+トップロープで スタートが前傾壁 もしくはハングからスタート
だと伸びるザイルは 飛んだときにグランドフォールしてしまうので伸びないザイルを
使っていました。

パラグライダーで木の上に降りてしまったとき等は
木から支点を取って懸垂下降しますが 6mm用の懸垂環が有るのでそれを使用していました。
ご存じの様に mt.daxのパラグライダー関係会社 アエロタクトで販売をしておりました。

ですから「テイクオフ重量115kg」で6mmで木から何度も下りました。
細い木だと弓なりにしなるので「空中懸垂」です。

レスキューエイトは 人を背負い降りるので 大きいと思いますが
私はシャルレのレスキューを使用してました。

最後にご質問の壁だけに限定して

傾斜が無いとの事で 下降器を使わなくても 11mmシングルで
フィックスして イタリアンヒッチなどで 制御しながら降りることも可能ですよ

その壁を上り下りするなら 伸びないザイル フィックスした方が便利だと思いますが・・・

以前 ローカルな壁を整備したときに 一箇所 なれない人では 昇降が大変なので
そのような事をしました。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
イタリアンヒッチも検討してみたんですがやはりロープが痛みそうです。
レスキューエイトではなく、レスキューエイトのような小さなエイト環で、一度細いロープで試してみたいと思います。
止まれない OR キンクがひどいなら、イタリアンヒッチや他の器具も検討する予定です。

エアロダクトで販売していたエイトリングというのはどのようなものでしょうか?
少し調べてみたのですが見当たりませんでした。

お礼日時:2012/06/25 13:40

 No.2です。


 本回答ではスタティックロープとセミスタティックロープは特に区別せずに書いていますので、ケービングやレスキューで使用されるのはご指摘のとおり正確にはセミスタティックロープです。

>9mmを推奨しておりますが、なぜ9mmなのでしょうか?

 正確には9mm以上、ですが、それは下降器との相性、それとプルージックのセットのしやすさが9mmが下限である、という意味です。
 私も沢登りで距離が短い懸垂しかないような場合は8mmロープを多用しますが、通常のエイト環ではきちんと止まらないため、8mmロープに適合したATCを使っています。

 きちんと止まるか、というのは空中懸垂で思った位置でピタリと止めることができるか、という意味です。
 試すと、最近のロープは防水加工等、表面の仕上げがロープによって相当異なるため、場合によっては9mmロープでもきちんと止められないものがあります。下降器との組み合わせなのですが、ロープや下降器(ビレイデバイス)を購入したときは、必ず確認すべきでしょう。
 私は空中懸垂から止めて固定できるか、というのを必ず確認しますが、それができないロープと下降器の組み合わせを使用すると言うことは、「リカバリーができない」ことを意味しますよね。

 また、プルージックは通常6~7mmのスタティックロープで作ったスリングを使いますが、それがきちんと効くのが9mmが下限、ということでもあります。8mmロープに6mmのプルージックスリングで効かないことはないのですが、ロープは細い方が伸び率が高いので、プルージックのみで登り返すのはかなりやりにくいです。

 ということを総合して9mm以上、と書いたわけです。

 もちろん6mmのロープに6mmのプルージックスリングでは、まず絶対に効きません。

 単なる懸垂下降でしたら、ダイナミックロープが特にやりにくいということはないと思います。
 私は空中懸垂、空中懸垂からのプルージックでの30mほどの登り返し、下降距離と横への水平移動距離がほとんど同じくらいの「斜めの懸垂下降」、懸垂下降からの振り子トラバースなど経験していますが、ダイナミックロープ故にやりにくい、と感じたことはほとんどありません。

 ただ、プルージックの登り返しはスタティックロープの方がやりやすいでしょうね。身体を引き揚げるときに、その力がロープの伸びで吸収されることがないですから。
 同様に、懸垂中に止めて固定し、何かの作業をする、という場合は明らかにスタティックロープの方が作業性が高いです。
 例えば、ゲレンデのルート整備で上から懸垂で下降してきて、ポイントで止めて固定してハーケンやボルトを打つといったことはよくしましたが、このような場合はダイナミックロープでは確かに多少やりにくいです。
 ケービングやレスキューでスタティックロープが好まれるのも、「停止状態で作業をすることが多いから」なのではないでしょうか?

 でも、通常の懸垂下降でしたらロープにかかっている荷重はほとんど変動しないはずなので、ロープの伸び率もほぼ一定で保たれるはずです。従って、「ダイナミックロープで懸垂下降はやりにくい」と感じることはほとんどないはずなのですが・・・

 下降のやり方があまり上手ではなく、ロープにかける荷重が大きく変動している可能性があると思います。
 そのような状態でダイナミックロープではやりにくいからとスタティックロープに替えると、その荷重変動はそのまま衝撃荷重となって支点にかかりますから、危険度が増すと思います。

 登山用ロープの伸び率はせいぜい10%程度です。しかもそれは墜落時などの大きな衝撃荷重がかかった時にそれだけ伸びるのであって、人間1人が静かにぶら下がるだけの懸垂下降ではせいぜい2~3%くらいしか伸びないのでは?まして足を壁に着けることができるような通常の下降では、実感できるほどの伸びはほとんどないと思います。空中懸垂になってようやく実感できるほど伸びる程度なのでは。
 空中懸垂で50m一杯降りてきて、最後になってロープが足りてないことに気づいてロックした時は、さすがにゆさゆさ揺れて気持ち悪かったですが、下降中にロープの伸びを実感したのはその時とプルージックで登り返しているときくらいです。
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懸垂下降のみに限れば、登山用のロープ(ダイナミックロープ)よりスタティックロープの方が扱いやすい面もあります。

ケービングや高所レスキューでは下降にスタティックロープを使うのが一般的ですし。

ただ、懸垂下降と言えど、支点に衝撃荷重がかかることは多々あります。
支点が下降点の足元にあったり、まして下にあるような場合は、よほど下降動作が上手くないと支点に衝撃荷重がかかります。
スタティックロープだとこのような場合、ロープが衝撃を吸収してくれないので、荷重が全て支点にかかることになります。
太い立木のような頑丈な支点ならともかく、ハーケンや埋め込みボルトのような頼りない支店で下降する場合、ダイナミックロープなら無事に下降できたがスタティックロープでは支点が抜けて墜落、というようなケースがないとは言えません。

ケービングやレスキューでは、頑丈な支点を設置することが大前提ですから、ロープは扱いやすいスタティックロープの方が良いのでしょうが、「登山」の場合は何も心配せずに身を託せる支点が得られることの方が珍しいですから、僅かでも安全に下降するならやはりダイナミックロープということになるでしょう。

それとロープの太さですが、6mmでは危険です。
理由はロープ自体の耐荷重ではなく、単純に「太さ」によるものです。

6mmのロープで確実に止めることができる下降器を、私は知りません。ロープの堅さやコーティング等にもよりますが、6mmだと通常のエイト環の小さい方のホールを使っても、空中懸垂状態で降下をきちんと止めることはできません。
つまり、傾斜によっては下降にどんどん加速がついて止めることができず、下降しているのか墜落しているのか判らない状態になります。
ま、この状態は実質的には「墜落」なんですが。

また、6mmのロープでは、アセンダーやプルージックをセットすることができません。
下降途中で何らかの理由により、下降を止めて両手を開けて操作し、登り返さねばならないことがありますが、この時には「下降を止める」、「下降器にロープを仮固定する」、「ロープにアセンダーやプルージックで確保を取る」という作業が必要になります。
6mmのロープでは、そのどれもが非常に難しいか不可能です。

アセンダーを常時持っている人はいないでしょうから、登り返しの時は普通プルージックということになるでしょうが、プルージックに使用するスリングのロープ径は、対象のロープより最低2mmは細くないとプルージックが効きません。
とすると、6mmのロープだと4mm以下のロープスリング、ということになるのですが、いくらなんでもこれは細すぎです。6mmロープに適合するアセンダーなんて存在しませんし。

無理に4mmのスリングでプルージックを取り、登り返し始めたとして、途中で足を滑らせたりしてロープにテンションをかけると、今度こそまともに衝撃荷重がかかってしまうので、スタティック。だと支点が持ちこたえるかどうか、という話にもなるわけですが。

4mmは論外でしょう。下降中にロープが岩角に当たったら、それだけで破断しかねないです。6mmでも不安ですが。

というわけで、下降器との相性、プルージックをセットできる太さ、支点にかかる衝撃荷重のことを考えれば、9mm以上の径のダイナミックロープ、というのが最もリーズナブルな選択でしょう。

この回答への補足

たしかにプルージックは難しそうですね。
一度サンプルを購入してみて手元でプルージックを作ってみます。
それから支点ですが、こちらはよく検討したいと思います。
ボルトやハーケンなどを支点にすることはないと思います。
主に岩になると思います。

9mmを推奨しておりますが、なぜ9mmなのでしょうか?
私は懸垂のときは8mmを使っていますがもっと細くてもいけるんじゃないかと思っているくらいです。
ただ、ダイナミックロープなのでのびてしまって懸垂がしにくいんですよね。
しにくいというのはやればやれないことはないので問題ないんですが。。

>懸垂下降のみに限れば、登山用のロープ
>(ダイナミックロープ)よりスタティックロープの方が
>扱いやすい面もあります。ケービングや高所レスキュー
>では下降にスタティックロープを使うのが一般的ですし。

これは本当でしょうか?
セミスタティックの間違いではないですか?

補足日時:2012/06/21 18:20
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「セミスタティックロープとダイナミックロープの違いからいろいろなものが見えてきます。



この二つの違いは、簡単に言うと、ロープに荷重がかかった際の伸び率にあります。ダイナミックロープはよく伸び、セミスタティックロープはあまり伸びません。これは実際の用途を考えるとよくわかります。

ダイナミックロープは、ロッククライミング中の不慮の墜落時に体を確保するものです。いわば命綱であり、バンジージャンプのゴムとほぼ同義です。ロープが伸びる事で身体にかかる墜落衝撃荷重を緩和します。

セミスタティックロープは、墜落を想定していません。作業中はいつでもロープにテンションがかかっている状態をキープするので、墜落したくてもできないともいえます。そして伸び率が低いので登攀・下降が行いやすく、作業効率があがります。ゴム棒を登るのと鉄棒を登るのでは、どちらが楽かという話です。」

http://arbor.cocolog-nifty.com/lumberjack/2009/1 …

耐荷重に関してはわかりませんが、6mmでは細すぎませんか?
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
セミスタティックのロープか、スタティックのダイニーマ4mm~4.5mm、またはヨットロープ(セミスタティック?)の6mmを使用しようかと思っています。
6mmヨットロープは破断加重が1000kgを超えています。

お礼日時:2012/06/21 18:13

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