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土壌等に含まれる放射能の濃度が8000ベクレル/kgを超えると廃棄物としての処理ではなく、国が処理すると聞きました。
8000ベクレル/kg以下は廃棄物として処理できるということになりますが、その土壌等を処理する際、素手で触ったり、埃を吸い込んだりしても大丈夫なんでしょうか?
少しなら大丈夫と思いますが、指針みたいなものはありますでしょうか?
抽象的な質問でごめんなさい。
宜しくお願いします。

A 回答 (4件)

 まず、「8000ベクレル以上は危険で、8000ベクレル以下なら安全だ」という単純なものでないことは、質問者さんもお分かりですよね。

どこかに線引きをする、ということで、通常は「危険なレベルに一定の安全率やマージンを見込んで線引きしている」ので、「7999ベクレルは安全」ということではありませんが、法律上はなんらの規制対象とはしない、と言っているわけです。

 計測できる数値での基準、ということで、放射性物質を問わず「8000ベクレル」としているのだと思いますが、人間への影響は物質によって大きく違います。体内に取り込まれても、すぐに排出されてしまう物質と、臓器の中に長期間滞留する物質では、同じベクレル数でも影響が違います。また、その放射性物質の「半減期」によっても変わります。体内に30日留まっても、半減期が数時間であれば、影響は小さくなります。
 土壌ということであれば、半減期の短いものは既に減衰していると思いますので、比較的半減期の長いもの(年オーダー以上もの)がほとんどだと思いますので、体内滞留中の減衰はあまり期待できなしでしょう。

 そういう「違い」を認識した上で、「8000ベクレル」がどの程度の量かを認識しておけば、ある程度の自己判断ができると思います。
 一般に言われているのは、人間の体内には、自然放射能として、カリウム40、炭素14などの放射性物質があり、体重60kgの人で約6500ベクレル程度と言われています。

   ↓ 例えばこちら参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D

 つまり、8000ベクレル/kgの土壌1kgと同じ程度の放射性物質を、あなた自身も体内に持っている、ということです。
 だから安全、その程度なら無視してよい、というわけではありませんが、一つの目安にはなると思います。
 手で触れる程度ならそれほど神経質になる必要はありませんが、ただ、やはり体内に留まって内部被ばくするのはできるだけ避けた方がよいので、マスクなどをして不要に吸い込まないようにする、というのが賢明でしょう。(ただし、体内に留まったとしても数mgのオーダーです)
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放射能と放射性物質の混同がある様に思えます。



放射能を持った物質が放射性物質であり、放射能という「モノ」が付着したりする訳ではありません。
放射能によって発する放射線が有害なのですが、放射線は死に至るレベルでなければ目に見えません(青白い光が見えたら死ぬと作業現場では言われえいる)。
放射性物質は目に見えないといっても、細かいから見えないのであって、実体がない訳ではありません。
その実体を持つ物質(ヨウ素・セシウム・ストロンチウム)からは、触ろうが触るまいが放射線が出て周辺に居る体を貫いているのですが、体に付着させれば付いている期間は放射線を浴び続ける事になります。
というと恐ろしい様ですが、地球上のどこに居ても放射線は浴びるので、要は程度の問題なのです。

放射性物質がもっとも人体に有害に働くのは体に吸収される事で、特にストロンチウムはカルシウムと似た物性を持つので骨に取り込まれ易く、一旦骨に入れば排出されないので一生放射線を浴び続ける事になります。
ただストロンチウムは重いので、微細粒が廃棄物から浮き上がって口に入る様な事は考えられません。
そういった事柄を含めて基準が定まっているので、8000ベクレル/kgの廃棄物ならそれを食べない限りは、健康に悪い事にはなりません。
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 指針はわかりませんが、産業技術総合研究所の保高さんという研究者が「ヒトは土壌からどの程度被曝するのか(経口摂取を想定)」を計算して発表しています。



http://www.t-yasu.net/Main/Blog/entori/2011/5/24 …

 この計算によると、10000Bq/kgレベルで汚染された土壌によるヒトの被曝量は、0.006mSv/年~0.01mSv/年の範囲にとどまるとのこと。あくまで推定ですが、土壌の専門の方が手がけたものですから、信頼性は高いのではないかと思います。
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放射能の専門家ではなく、全くの素人ですが、今まで独学した限りでは「大丈夫」と思います。



先ず、

ベクレル (Bq) は

http://ja.wikipedia.org/wiki/ベクレル



シーベルト (Sv) は

http://ja.wikipedia.org/wiki/シーベルト

を御覧ください。

次に

http://radiation.fxsearch.biz/index.php

で 8000 Bq を Sv に換算してください。

ここでは接触に拠る被曝量を示すことはできませんが、取り敢えず「吸入摂取」で I-131 以外の核種について換算を行なってみると

最大は Sr-90 の場合で 1280μSv

最小は Sr-89 の場合で 63.2μSv

となる筈です。

廃棄土には百種類を超える放射能が混入しているのですから数百μSv ぐらいかな? と見当を付けるしかないでしょう。

これは Bq を Sv に換算しただけですので毎秒当たりの数値となりますが、実際には 8000Bq/kg の土を 1kg も吸い込むわけではありませんので、吸い込む量に応じて換算する必要があります。

吸い込む量は何 mg?

1mg 吸い込むとすると 1kg:1mg=1,000,000:1・・・つまり、上記の Sv 値を 100 万分の 1 にしなければなりません。

砂塵の舞う作業場で何時間も作業をすれば数 g 単位の土を浴びることになり、鼻糞が溜まって咳も何度もする状態になるでしょうが、身体に付いた砂塵は風呂で洗い流されますし、鼻糞と咳は塵埃を除去するものすので、実際に吸引される量は非常に少ないものであると推測できます。・・・自浄作用で排出されることを考慮すればせいぜい数 mg から数十 mg?

接触する場合も、付着したものは後で洗い流されるのですから、付着した量と付着時間で接触被曝量を換算する必要があります。


放射線は原子炉からの核種に因るものであろうと医療機器からのものであろうと同じ αβγ 放射線ですので、医療放射線被曝量の許容線量 (医療法施行規則第30条の27) を例に挙げると・・・

http://shimonagaya.com/radiation.htm

となります。


まあ「百万分の一にして・・・」という換算工程を示した時点で私などは「もうこれ以上詳しく調べて計算する必要はない!」と判断してしまったのですが(笑)、8,000Bq/kg の放射線を出す土を素手で触ったり、埃を吸い込んだりしたところで危険視するものではないと断言できるでしょう。

その程度の放射線被曝を恐れているようでは「飛行機に乗って海外旅行」など、決してしては行けません(笑)。
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