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ちょっとマニアックかもしれないんですけど、、メアリ・ウルストンクラーフトについて知っている方いませんか?どんなことでもいいんですけど、なるべくなら詳しく教えてくれると嬉しいです。
あと、この18世紀の女性に対する考え方がどのようなものであったのか知りたいです!
2つ質問しちゃいましたが、1つでもなんでもいいんで回答していただけると幸いです。よろしくお願いします!!

A 回答 (1件)

web検索の結果ですが、次のとおりのようです。



このあたりのことなら知っている、ということであればご容赦ください。

近代市民革命期の人権宣言が全ての人の生まれながらの自由平等を宣言しながら、女性は当然のごとく参政権を否定され、神聖不可侵とされた財産権をも制限された。それゆえオランプ・ド・グージュやメアリ・ウルストンクラーフトなどの批判を招いてきたことは、辻村みよこ教授(8)などの研究により明らかにされている。
 女性の政治的権利、財産権制約の論理は、女性の自律能力の欠如を根拠とするものであった。これに対し、ウルストンクラーフト(9)は、女性もまた理性、自律能力を有するはずだと考える。にもかかわらず、現実に女性が男性に依存し、服従させられているのは、自律能力を形成する教育が男性に独占され女性に与えられていないためであり、また財産権を制約され、夫に服従させられているがゆえに、夫に依存して生活せねばならないからであるという。つまり、女性の自律能力(精神的及び物理的生活における)の欠如は男性による女性支配の結果に他ならないことを暴露したのである。自ら生じさせた結果を原因と(意識的・無意識的に)取り違えながら、男性は女性に対する支配と女性の権利剥脱とを正統化するのだ。それゆえ、女性も人間であるから男性と同様、人権を有するのだといっても不十分である。男性支配を打破し、女性を解放しないかぎり女性の権利は克ち取れないのである。逆にいうならば女性の権利の正統化は、男性支配に対する抵抗の正統化にほかならない。 既に財産を持たないものが神聖不可侵な財産権を享受しえないのは当然だが、こうした「不正義」もまた自ら招いた結果として正統化された。全ての者が自己の身体・活動・その成果に対する包括的支配権(property)を有しているのに財産を成しえないのは、本人が怠け者であるか浪費家で、自己の力を適切に活用する自律能力を欠如させているからだと考えられたのである。これに対し、アメリカ独立革命のイデオローグたるトマス・ペインは次のような批判を加える(10)。そもそも土地に対する所有権など存在しえず、土地に対しては万人が平等な利用権を有しているのであって、ただ土地の耕作・改良という新たな価値の創造により土地に対する所有権があるものと誤認されたにすぎない。土地の私的支配により利用権を侵害された「無産者」は、当然のこととして損害に対する補償金を受け取る権利を有する、というのである。こうして他者による財の独占の結果、生存を脅かされている者の生存権が擁護されるのである。
 男による支配や財・教育の独占の結果、自律能力を事実上剥脱されている女性が自律性を獲得する権利を主張するウルストンクラーフトや、土地を持たないがゆえに自足的に自己の生存を維持しえないものの生存権を主張するペインの議論は、「人権」を個人の土地所有や家父長支配等に基づく自律能力によって根拠づけようとする「強い人権」論と鋭く対立するものである。このように、他者に支配され、依存させられているがゆえに精神的・物質的な力をもたないものに支配への抵抗や補償措置の請求権を認め、「自己決定」の可能性を与えるものが「弱い人権」論である。

参考URL:http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~ebhsasa/p-and-hr. …
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