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全くの素人からのお願いです。

機械の歴史を学んでいます。そのため19世紀に生きた偉人の文献を集めています。

面白いことを発見いたしました。
ディーゼルエンジンを発明したディーゼルさんのドイツ語には、Vorteil ではなく Vortheil、allmaellich の代わりに allmaelig と書いてあるのです。(19世紀後半)

熱力学の創始者カルノーさんのフランス語にはmouvement ではなくmouvemens、courant ではなく courans と書いてあるのです。(19世紀前半)

言葉の変遷に詳しい方はおられませんか。およそこんな変化が19世紀から今までにあったというような、情報をいただけませんか。入手可能な参考文献でも結構です。出来れば語学の素人向けも含めて下さい。

A 回答 (1件)

これは言葉の変遷というより正書法がより合理的なものになった結果でしょう。



19世紀から20世紀の間の正書法改訂を具体的に示す一覧のようなものは見つけられませんでしたが、不合理をなくした結果が今日の綴りであると考えれば納得がいきます。

ドイツ語での th の使用は固有名詞や外来語では今でも認められます(Goethe, Krauth, Theorie etc.)。外来語は語源を尊重する意味で残しておいたもので、固有名詞は変えられないものです。本来のドイツ語で th を使う That, Thal, Theil のような例は、理由はよく分からないもののいくつかありましたが、語源を尊重しているわけもなく合理性がありません(英 deed, dale, deal 蘭 daad, dal, deel)。
-ich と -ig は発音は同じですがこれに変化語尾が付くと発音が変わります。-ich - -iche, -ig - - ige とそのままでいいものがある一方で allmählig - allmähliche と [ç] 音を維持するために綴りを変えるものがあるのは面倒で不合理です。ドイツ語の綴りは変化語尾「だけ」を付ければいいように整備されています。

英 big - bigger
蘭 al - alle, daad - daden
独 all - alle, Tat - Taten

英語やオランダ語のように語尾を付けても語幹の発音(特に母音の長さ)を維持するために語幹に手を加えることをしません。


フランス語の方は、昔あったラテン語への綴りの回帰の結果であろうと思われます。例えば savoir「知る」とその変化形は sçavoir, je sçais... のように綴られたことがあります。これはラテン語の scire「知る」を意識して、しかも発音に影響がないように ç を入れたものです。しかしこれは誤解で savoir は sapere「知る」に由来するもので c はもともと必要がないものです。
-ns も -nt も語末の子音は発音されませんが、courans は currere「走る」の現在分詞 currens を意識したものと思われます(-s は主格語尾で *-ts から t が脱落して生じたもの。語幹は -nt- で、主格語尾がなくなった近代フランス語としては -nt の方が正しい)。mouvement は movimentum に由来するので現在分詞ではなく誤解によると考えられます。

古きをたずねようとしたところが実は誤りだった、合理性をよしとするフランス語で訂正されたのも納得できます。
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この回答へのお礼

有り難うございます。

書いて下さったことの一つ一つをよく考えてみます。

仕事の合間にやることですし、元々の知識が不足していますからしばらく時間が掛かるかと思いますが、頑張ってみます。

追加の知識など、よろしくお願いします。

お礼日時:2012/10/12 16:16

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