推しミネラルウォーターはありますか?

いつもお世話になっていますが、また教えてください。私が日本語を教えている外国人がだんだん日本語をわかってきて、返答に詰まってしまう質問が多くなってきました。それは嬉しいことなのですが、同時につらいところです。
昨夜は外国人が「これも、書き終わったところに気づきました」という文を書いていましたが、違和感がありませんか?
また「お風呂に入ろうとしたところにチャイムが鳴った」「財布をなくして困っているところに友だちが通りかかって助かった」の使用例ならどうでしょうか。
うまく説明できなくなって辞書を見たところ次のように説明されていて、使用例は少し古い時代(明治と思われる)の小説の一節しか載っていませんでした。
形式名詞「ところ」に格助詞「に」の付いたものから。中世末期から近世へかけての語
活用語の連体形に接続する。
[1](順接条件を表す用法)前の事柄が起こった後、引き続き後の事柄が起こることを表す。
[2](逆接条件を表す用法)前の事柄が考えられるのに対して、予期に反する事柄が次に起こることを表す。
この説明だけでは、私の疑問点を解明できません。どなたか詳しい説明をしていただけませんでしょうか。

A 回答 (3件)

この文は時系列に関わるので、状態を含む「ところ」では不明瞭で、その瞬間としての「とき」で落ち着きます。

時間的にいくらか経った「あと」とした場合は、格助詞「に」ではなく「で」に変更します。

×「これも、書き終わったところに気づきました」
  ↓
○「これも、書き終わっ<て>気づきました」
○「これも、書き終わった<とき>に(orで)気づきました」
○「これも、書き終わった<あと><で>気づきました」
接続助詞「て」を使えば単純明解なぶんになります。

どうしても「ところ」を使いたい場合は、格助詞「に」を替えることで何とかなります。
「これも、書き終わったところ<で>(ようやく)気づきました」

なお、ご提示の例文でも格助詞が「に」のままではやや不安定で、または「とき」に替えるか、でしょう。
△「お風呂に入ろうとしたところにチャイムが鳴った」
  ↓
○「お風呂に入ろうとした<ら>チャイムが鳴った」
○「お風呂に入ろうとした<とき>にチャイムが鳴った」

△「財布をなくして困っているところに友だちが通りかかって助かった」
  ↓
○「財布をなくして困ってい<たら>友だちが通りかかって(orたので)助かった」
○「財布をなくして困っている<とき>に友だちが通りかかって(orたので)助かった」
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この回答へのお礼

文法理論に即した本格的なご回答、ありがとうございました。
この説明なら、すんなり納得してもらえると思います。

お礼日時:2012/10/21 13:42

「これも、書き終わったところに気づきました」




誤った表現であることは間違いないでしょう。
「ところに」は、お示しになっておられるように「中世末期から近世へかけての語」のようですから、外国の方に説明なさるときには、「ところ+に」とするほうが適切ではないかと思います。
確信はありませんが、この場合の「に」は、
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …
の、
1 動作・作用の行われる時・場所を表す。
という用法に該当するのでしょう。

この方は「場面・局面」という意味で「ところ」を使いたいのだと思いますが、「そのような局面の場所に」「そのような場面の時に」などという解釈になると思います。
ただ、これはあくまで個人的見解なのですが、
「○○したところに△△する(した)」という構文の場合、○○の主格と△△の主格は、基本的に別でなければならないのではないか、と思うのです。
「これも、書き終わったところに気づきました」という文も、
「書き終わったという局面で気づいた」という意図で言いたいのだと思いますが、前後の主格が同じであるため不自然になってしまうのだと思います。
「これも」が文頭にある以上、「 動作・作用の行われる場所・場面を表す」という用法の格助詞「で」を使って「ところで」とするのが、ご本人の意図に沿うためには妥当でしょう。


「お風呂に入ろうとしたところにチャイムが鳴った」は、文法的には間違いとは言えないと思います。
ただ、この場合は、チャイムが(主格として認識されているために)擬人化されているという印象を与えることになるでしょう。
その効果を狙っているのであれば面白いと思います。
そもそも、こうしたシチュエーションにおいては、
「お風呂に入ろうとしたら、チャイムが鳴った」のように、
「お風呂に入ろうとした。そのことに引き続きチャイムが鳴った」という「状況の連続」として表現するのが一般的なシチュエーションです。
「お風呂に入ろうとしたところにチャイムが鳴った」というのは、
「チャイムが鳴ったのはどのような場面なのか?」を特定する必要に迫られているようなシチュエーションで有効な表現だと思います。
単純に時系列的な状況を描写する際に、「ところに」は使わないはずです。
よって、この表現は、間違いではないが、特殊な状況を想定しないと違和感を与えるものになる、のように評価したいと思います。


「財布をなくして困っているところに友だちが通りかかって助かった」は、不十分な表現になると思います。
「困っている」と「通りかかった」は主格が別なので、
「財布をなくして困っているところに友だちが通りかかった。ほんとに助かった」
という構文であれば問題はありません。
「困っている」と「助かった」の主格は同じなので、一連の文につなげると不自然になるのだと思います。
「財布をなくして困っているところに友だちが通りかかって助けてくれた」であれば可です。

以上はあくまで一素人の個人的な感覚によるものですので、悪しからずご了承ください。
  
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この回答へのお礼

詳細に分析していただき、ありがとうございました。
今後の指導に役立たせていただきます。

お礼日時:2012/10/22 00:56

「ところに」は前後の同時性があると思います。

たとえば、
 ○○しているところに→している最中に
 ○○したところで →し終わった直後に

例文の「これも、書き終わったところに気づきました」の一般的な言い方は、
書き終わりつつあるところに気が付いた
書き終わったところで気がつた

例文は、「書き終わった」と言う完了形と、「ところに」と言う継続表現のミスマッチだと思います。

以上、凡人の意見なのでご参考程度に。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。
凡人の意見どころか、的確な説明になっていると思います。大いに参考になりました。

お礼日時:2012/10/21 11:06

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