現在アメリカの大学に留学中のものです。哲学の授業で本当に困っています。どうか助けて頂きたいと思います...
明後日までに提出しなければならない課題について困っています。
問題はこうです。
あるマッドサイエンティストが2つ容器を用意します。一つにはソクラテスの脳が。もう一つにはデカルトの脳が入っています。
科学者が2つの脳がコミュニケーションをとれるように、2つの容器を一つの容器の中に入れて、それぞれの脳を向かい合わせます。2つの脳は彼らの現在の状況について、お互いになんと言うでしょうか?幸せと感じるでしょうか、それともこの状況を変えたいと思うでしょうか。
回答にはソクラテスの心身の関係、知覚、外見と現実、そしてデカルトのこれらの考えについて比較を含まなければなりません。
論拠は基本的にプラトン著『パイドン』の中に出てくるソクラテスの論説と、デカルトの『省察』からです。
回答は出来るだけ細かくいただけると嬉しいです。本当に困っていて、本当に哲学に詳しい方の助けが必要です。
もし回答を頂けたあかつきにはお礼を差し上げたいとおもいます。
本当によろしくお願いいたします。
A 回答 (4件)
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No.2
- 回答日時:
ここは宿題を丸投げする場所ではないので・・・
ご自分の実存の問題として、ソクラテスとデカルトを読めばいいじゃないですか。
大学生ならパイドンと省察くらい読んでくださいよ。
イデア論と心身2元論と我思う故に我ありなんて、基本中の基本ですよ。
No.3
- 回答日時:
>あるマッドサイエンティストが2つ容器を用意します。
一つにはソクラテスの脳が。もう一つにはデカルトの脳が入っています。>科学者が2つの脳がコミュニケーションをとれるように、2つの容器を一つの容器の中に入れて、それぞれの脳を向かい合わせます。2つの脳は彼らの現在の状況について、お互いになんと言うでしょうか?幸せと感じるでしょうか、それともこの状況を変えたいと思うでしょうか。
>回答にはソクラテスの心身の関係、知覚、外見と現実、そしてデカルトのこれらの考えについて比較を含まなければなりません。
>論拠は基本的にプラトン著『パイドン』の中に出てくるソクラテスの論説と、デカルトの『省察』からです。
⇒簡略ながら、以下のとおりお答えいたします。
ソクラテスによれば、「死とは、魂と肉体の分離である」という。肉体は合成的で、分解されうる。時によってあり方を変える。自己同一を保たない。これに対し、魂は非合成的で、分解されることはない。常に自己同一を保ち、同じようにある、という。(『パイドン―魂の不死について』。→「哲学者は死を恐れない」)。
デカルトは、認識の方法として物心二元論(dualism)を擁立する。世界を延長実体としての物体と思惟実体としての精神に二分する。方法的懐疑により、肉体的感覚を徹底的に疑い、精神を優先する。(『省察』。ここに、有名な”Cogito ergo sum.”が生まれる)。
以上述べた点で、「ソクラテスの、魂の非合成的自己同一性保持説」と「デカルトの、物心二元論および方法的懐疑による精神の優先」との間に、ある種の共通項を見ることができる。このことから、「2つの脳は、コミュニケーションを取り合い、相互に共鳴し合うことだろう」、と推理することができよう。
なお、デカルトはアンセルムス以来の本体論的方法(ontological argument、「完全な神の観念は、そのうちに存在を含む」)などを用いて、人間精神の擁護者たる神の存在を証明したが、これは後のカントによって論駁される。とはいえ、「人智の及ばぬもの・人智を越えるもの」のある限り、我々は、絶対神(や死後の魂)の存在を想定する精神構造を、根底から撤回することはできないだろう。
課題作成でのご健闘お祈りします。
No.4
- 回答日時:
回答には至りませんが。
。。まず、「脳だけ」の状態では、コミュニケーションを取る術はないでしょう。
自身が「脳だけである状態と認識する」ことも困難かもしれません。
外部からの「観察者の視点」と同程度の状況認識をするためには、「視覚」「目」が必要です。
コミュニケーションを取るには、「向かい合わせる」だけでは不可能でしょうから、音声でのコミュニケーションなら「口」と「耳」が必要です。
書いた文字や図などでコミュニケーションするのであれば、「手」「目」が必要でしょう。
「そういったものが必要なく、テレパシーでコミュニケーションする」というのであれば、マッドサイエンティストともテレパシーでコミュニケーションしているでしょうし、わざわざ2つの容器を一つの容器の中に入れて向かい合わせる必要も無いでしょう。
もしそうなら、マッドサイエンティストの方法論から誤っているという事態を指摘すべきかもしれません。
少なくとも「脳」だけでは、「自身のことも、周囲のことも分からない」状況にあるわけですから、身体、少なくとも感覚器官だけでも欲することでしょう。
ヘレン・ケラーが「水」という概念を獲得できたのは「皮膚感覚」が残っていたからです。
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