先日、このサイトの、映画に関するご質問に回答して、「汚れなき悪戯」を挙げたら、久しぶりにまた見たくなってレンタルし、やっぱりラストで泣いてしまいました。私は、あの名作「禁じられた遊び」より、シンプルなこちらのほうが好きです。
ところで、この映画の原題は、「パンとワインのマルセリーノ」。このタイトルのままだったら、さほどヒットしなかったんじゃ…?と思わないではありません。「汚れなき悪戯」。この題だけで、「これはいい映画だ!」と思わせられます。
今、洋画を日本で公開する時は、原題をそのままカタカナに置き換えただけのものが多いですね。
思えば、昔の洋画には、時には原題と違っても、詩情あふれる日本語があてがわれていました。「ペペ・ル・モコ」(主人公の名前)を「望郷」にしたり、「ワーテルロー・ブリッジ」を「哀愁」にしたり、「ロンゲスト・デイ」を「史上最大の作戦」(これは、水野晴郎さんがつけたらしい)にしたりと、実に見事な名づけ方ではないでしょうか。
私の洋画第一位、「わが谷は緑なりき」(これは直訳)も同じです。
今、「風とともに去りぬ」が公開(小説なら「発表」)されたら、タイトルは「ゴーン・ウィズ・ザ・ウィンド」だったのでしょうか。それじゃ、イメージが膨らまない…。
この様な、日本語として美しい洋画のタイトルをご存知でしたらお教えください。原題と日本公開のタイトルは、違っていても同じ(直訳)でも構いません。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
逆に日本で付けた邦題が本家本元の原題までかえてしまったのが
「ランボー」でしたね
原題は「FIRST BLOOD」先手という意味だそうです
本国アメリカで受けいられ、シルベスター・スタローンから東宝東和に感謝文が送られて
以降シリーズ名に「RAMBO」がついたそうですね
日本ではランボーが「乱暴」に通じてしっくりきたのかな
この回答への補足
この質問のベストアンサー選びは苦しい、苦しい…。本当に皆様に差し上げたいです。締切もどうかと思いますので、日本のタイトルが本場のネーミングに影響を与えたという、日本人として誇らしいこのエピソードを挙げていただいた、star-dog 様を選ばせていただきます。
他の皆様、ベストに選ばず、申し訳ありませんが、私にとっては全員ベストアンサーです。
皆様、本当にありがとうございました。
日本のタイトルが採用された事例があったのですね。知りませんでした。まあ確かに「先手」では、日本的ではないから、変えたのは必然だったのでしょうね。内容からしても、「乱暴」の印象があります(笑)。
「史上最大の作戦」も、日本のタイトルに替えたほうがいいと思います。もう無理かな…。
ご回答、ありがとうございました。
No.13
- 回答日時:
こんばんは!
名作映画は、出揃ったようですので…、サスペンス映画から。^^;
◎「隣人は静かに笑う」:原題「Arlington Rord」
この映画は、テロを研究している教授の隣にテロリストが引っ越してきて、ふとしたきっかけから交流するようになり、気がついたら、彼らの計画に利用されてしまう話だが、原題だとこの映画の企みや凄みが全然伝わってきませんね…。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id848 …
◎「氷の微笑」:原題「Basic Instinct」
直訳すると「基本本能」となり、身も蓋もありませんね…。シャロン・ストーンの魅力が半減以下に?
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id7682/
◎「羊たちの沈黙」:原題「The Silence Of The Lambs」
これは、直訳ですが…、良く出来た映画でした。続編の「ハンニバル」で、クラリス役を演じたジョディ・フォスターが続投しなかったのが残念でした。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id192 …
◎「ドラゴン・タトゥーの女」:原題「The Girl With The Dragon Tattoo」
これも直訳ですが、最近観たサスペンス映画では、面白い部類ですね…、何故、彼女がこの刺青をいれたのか明かされていませんが、このタイトルに彼女の生き方の凄みが現れているように感じます。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id340 …
参考になれば、幸いです!^O^V
この質問には、楽しいご回答をたくさんいただけて、質問して良かったと思います。
サスペンスは余り見ないので、私の盲点なのですが、「隣人は静かに笑う」なんて、いいですね~。他の方へのお礼でも触れましたが、原題を見て、何でこんなにつまらないタイトルなの?と思う事がよくあります。外国では、そんなタイトルでも耳目を集めるのでしょうか…?
「氷の微笑」は、私でも知っています。シャロン・ストーンのおかげですが…。これは、タイトルにこだわらなくても平気だったかな?(笑)
直訳でも、いいものはいいですね。挙げていただいたものも、雰囲気を出しています。こういう訳なら、大賛成です。
ご回答、ありがとうございました。
No.12
- 回答日時:
「史上最大の作戦」(The Longest Day)モノクロ映画、水野晴郎さんといえば
「ビートルズがやってくるヤア!ヤア!ヤア!」も水野晴郎さんが命名したそうですね
原題は「A Hard Day's Night」同名の曲で、つらい一日とでもいうのかな
史上最大の作戦は臨場感を出すためモノクロで作られたと、聞いていますが
こちらはアメリカでヒットするか確信が無かったため、低予算のモノクロでつくられたそうです
これがアメリカどころか日本もふくめて世界中で大ヒット
50万ドルで作ったのに半年で1200万ドル稼ぎだし
そして次は100万ドルかけてカラーで「4人はアイドル」原題は「HELP!」がつくられた
それにしても水野さんは凄い人ですね
水野さんというと、私など、「映画って本当にいいもんですね」のセリフの印象ばかりなのですが、「史上最大の作戦」なんて、お見事!としか言い様のない出来ですね。原題は、何であんなツマラナイのか…。
ビートルズの映画も水野さんとは、知りませんでした。勢いのいい、これも名タイトルですね。
ご回答、ありがとうございました。
No.11
- 回答日時:
■「ある日どこかで」/原題〝Somewhere in Time”
普通の日本語なら「いつかどこかで」ですよね。
それを敢えて「ある日どこかで」。
この、なんとなく柔らかくロマンティックな響きがありながら、時系列の表現としておかしな題名は、
この映画の『ラブ・ロマンス』と『タイム・トラベル』という二つの主題を、大変うまく表現しています。
大好きな題名ですね。
「アイ・アム・レジェンド」や「リアル・スティール」で有名な“リチャード・マシスン”の原作は、また違った題名のようです。
「ある日どこかで」は、知りませんでしたが、哲学的な名づけ方なのですね。さりげないですが、こういう所に、翻訳者のセンスが光りますね。
このお話を読んで、「去年マリエンバートで」を思い出しました。
ご回答、ありがとうございました。
No.10
- 回答日時:
「フランスの思い出」
少々臭い気もしますが原題の Le grand chemin「大通り」では何だかよく分からないようです。舞台となっている「ど田舎」の大通りで、また主人公が降り立つバス停でもあるところがミソです。
「その男ゾルバ」
Zorba the Greek「ギリシア人のゾルバ」ではそのままですが、「その男」と書くと何だか少しカッコよく見えます。実際はちょっと不思議なおっさんですが。
「白い恋人達」
美しいタイトルにしたが故にタイトルだけでは内容が分からなくなってしまいました。原題は 13 jours en France「フランスでの13日間」。
片仮名表記もいいのですが、どうにもいただけないのが Casualties of War の「カジュアリティーズ」です。複数形の s を略したのはまだしも、誤読です。loyalty を日本ではロイヤリティーと読むこともありますが、まさかそれに合わせたのでしょうか。
「フランスの思い出」と「大通り」では、感じ方が全然…。外国では、こんな無機的なタイトルでいいのか?
「白い恋人達」では、何だかお菓子みたい(笑)。これは、「あるひと時」などいかがかしら?自分で名前を考えるのも、楽しいものです。
外国語の誤読や誤訳があるのですね。確かにありそう…。一旦、定着してしまうと、もう覆せないのでしょうね。
ご回答、ありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
50年代ごろは漢字二文字の邦題がけっこう多いですみたいですね。
思いつくかぎりですが、
「慕情」「喝采」「旅路」「悲愁」「旅愁」「旅情」「黄昏」(ローレンス・オリビエの)
もう何がなんだか・・。
「ある愛の詩」とか「巴里祭」「追憶」「昼顔」なんかも、
よく考えたなぁと思います。
「モンパルナスの灯」「パリのめぐり逢い」とかも好きですね。
観たことないですが「女と男のいる舗道」・・
どういう内容なのでしょう?
「唇からナイフ」はおしゃれな感じがします。
ベタな感じかもしれませんが、
「愛は静けさの中に」は結構好きです。
原題の「小さき神の作りし子ら」もいいですけど・・。
(何度もすみません。少しは参考になりましたでしょうか・・)
楽しいご回答であれば、何度でも!
「巴里祭」は、名訳です!これで、フランス革命記念日が、日本ではこの名前で定着してしまったそうです。
皆様の博学に刺激されて、昔買った、洋画の本をパラパラと見ると…、原題と邦題の違うものがゴロゴロありました。
「ディーズ氏は街へ」⇒「オペラ・ハット」
「百人の男と少女」⇒「オーケストラの少女」
「愛しのクレメンタイン」⇒「荒野の決闘」
「少女たち」⇒「若草物語」
「ミティの秘めたる生活」⇒「虹を掴む男」
「サマータイム」⇒「旅情」
「エディの物語」⇒「愛情物語」
「クワイ河の橋」⇒「戦場にかける橋」
「北北西」⇒「北北西に進路を取れ」
「アパートメント」⇒「アパートの鍵貸します」
「幻想的な航海」⇒「ミクロの決死圏」
「ボニーとクライド」⇒「俺たちに明日はない」
「ブッチとサンダンス」⇒「明日に向かって撃て!」
「'42の夏」⇒「おもいでの夏」
「歩んだ道」⇒「追憶」
日本と外国と、語感が違うのは分かりますが、上出来な日本のタイトルはいいですね。やっぱり、訳は大事です!ご回答、ありがとうございます!
No.8
- 回答日時:
エリザベス・テイラーの「雨の朝パリに死す」は
いかがでしょう。
原題は「THE LAST TIME I SAW PARIS」。
原作はスコット・フィッツジェラルドの「バビロン再訪」です。
「心の旅路」(「Random Harvest」)もいいですね。
はい、「雨の朝~」、これもいいです。まさに詩的なタイトル。タイトルを読んだだけで、看板を見ただけで、「見たい!」と思わせなきゃ!
「心の旅路」。美しい名前ですね。見たのはだいぶ前ですが、内容もキレイでした。今の訳者は、こういう名前を付けるのは恥ずかしいのかしら?でも、頑張って付けてほしいなあ…。
ご回答、ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
「夏の嵐」の原題はSenso、官能というような意味だそうです。
なんと上品な意訳でしょう。スターウオーズはそのままでいいけど、マーズアタックは火星人大襲来だよね。
愛の何々には私も大反対。女だって近寄りづらいですよ。
「ローマの休日」はそのままローマンホリデーですが、ローマンホリデーの成語自体にそのままだけでない意味があるそうです。
「夏の嵐」は、確かアリダ・ヴァリの映画でしたか?いいタイトルですね。
「マーズ・アタック!」。これは、どうでしょう。カタカナのほうが、コミカルさが出る様な気もしますが…。
「愛の~」は、陳腐すぎて、ムズカユイですね。まあ、使いようなのでしょうが…。
「ローマの休日」、調べてみました。さして好きな映画ではないのですが、意外に深い面があったのですね。
ご回答、ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
「映画の邦題」で有名なエピソードとしては、ヌーベルバークの”記念碑”、J.P.ベルモンドの出世作「勝手にしやがれ」が有名ではないでしょうか。
配給会社の会議で、原題の直訳(À bout de souffle=息を切らして)を始め、様々な案が出て延々と侃々諤々・・・ある方が思わず「勝手にしやがれ!」と切れたら「お、それ良いね」と決まったそうで・・・この邦題が日本でもヒットした理由の1つとされているそうな・・・
因みに・・・
フレミング作の長編を原作とする007シリーズで、独自の邦題が付けられたのは初期の2作品。
第1作「007 ドクター・ノオ(ノーではないのでご注意を)」の公開時の邦題は「007は殺しの番号」で、第2作「007 ロシアより愛をこめて」の公開時は「007 危機一発」・・・危機一髪と銃弾の一発をかけた造語というのも、割と有名な話しではないか と。
後に、一部で「薄毛に悩んでいたS・コネリーが”髪”という字を嫌った」というジョークのネタにも・・・
「勝手にしやがれ」は、同じベルモントの「気狂いピエロ」以上に、自堕落、破滅型の映画の内容を表現して余す所がない、名タイトルですね。
初期007は、原題も邦題も、それぞれいいと思います。コネリーの頭髪コンプレックス・ネタには爆笑!!
ご回答、ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
美しいと思うのは「黄昏」(On Golden Pond)、英語の黄金の池という表現も美しいと思うが、これはやっぱり「黄昏」じゃないとね
直訳に近いけど、「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」(Everything You Always Wanted to Know About Sex* (*But Were Afraid to Ask))はうまいこと訳したものだし、このタイトルで上映したと思う。これが、新聞の映画案内欄だと「SEXのすべて」くらいに略されて、ポルノ映画みたいになっちゃったのはご愛敬。
これと双璧はキューブリックの「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb)、これもよくぞ直訳と思います。
そういえば、ゴダールの「気狂いピエロ」(ATOKの制限語で変換できない)は、直訳ですが、現在だったら使えないタイトルのようで、実際、テレビ放映などでは「ピエロ・ル・フ」になっています。
また、スターウォーズの第1作が、当初予定通り「惑星大戦争」で公開されていたらどうだったでしょう。日本では盛り上がりに欠けていたかも知れません(「宇宙からのメッセージ」の方が入ったりして)。
一時期流行した「愛と××のなんちゃら」式は止めて欲しいですね。「愛と哀しみのボレロ」(原題はLes Uns et les Autres、英語のOne and the Other)、「愛と青春の旅立ち」(Officer and Gentlemen)、こういうタイトル、男性お一人様だと敷居が高い。
今回のLes Miserablesを黒岩涙香の名調子「噫無情」でやってたらどうなっただろう。
アレンも、「博士の~」も、効果を狙って、わざと直訳にしたのでしょうね。こういう、確かな狙いがあればいいと思います。安直にカタカナ…はいかん!
「気狂いピエロ」は、残してほしいなあ。やけっぱちで自堕落な感じが出ていていいです。安直な言葉刈りもいかんよ!
「スター・ウォーズ」。これは、原題のままでOK!宇宙ものらしいスマートさが出ています。
たくさんご存知ですね。案外、タイトル違いは多いのですね。「黄昏」あたりまでは、非カタカナ・タイトルが生きていたのかな?
ご回答、ありがとうございました。
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