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イグ・ノーベル賞で日本人関連の受賞が2件あり、おめでとうございます、。
”心移殖マウス歌で長生き”と見出しで、心臓移植を受けたマウスにオペラを聴くかさせると長生きする、という記事がありました。
マウスに、オペラ椿姫を聴かせたら、26日生きた。モーツアルトなら、20日間。アイルランドの人気歌手エニヤなら、11日間とのこと。
生存に、音楽の何が作用しているのでしょうか?

A 回答 (1件)

新美先生のこの論文はフリーで読めます。


http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22564629
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22445281

アブストラクトには、「我々の調査結果は、”椿姫”のようなオペラの音楽への暴露が、CD4+CD25+T細胞と抗炎症性サイトカインの発現上昇など末梢免疫応答などに影響を与え、同種移植片の長期生存をもたらす可能性がある」とのことです。

CD4+CD25+T細胞というのは抑制性T細胞と呼ばれ、免疫系の過剰な応答をコントロールする働きを持っていると言われています。

音楽の何が作用しているかどうか厳密なことはわかっていませんが、比較対象されているのはプッチーニの椿姫、モーツァルト、ニューエイジ(エンヤ)、単音の6種類の周波数です。それぞれ、細胞が活性化したりしなかったりすることから、音楽の心理作用というよりは、周波数特性のようなものの影響が示唆されています。

他人の臓器が移植された時、体はこれを異物として排除しようとしますが、このはたらきを弱めないとあっというまに移植された臓器は破壊されてしまいます。移植の黎明期、免疫を抑えるために放射線をガンガン浴びせて結局感染症で死んでいたりしましたが、今は移植臓器の拒絶反応を抑える良い薬ができています。

しかしながら、長期の免疫抑制剤投与によって、移植臓器はダメージを受けてしまいます。この慢性の反応については、まだメカニズムが良くわかっていません。

荒唐無稽とも思える調査ですが、新美先生はきちんとした研究者です!・・・多分(*^_^*)

http://www.mniimi.jp/index.html
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございました。
丁寧なご説明、よくわかりました。
<音楽の心理作用というよりは、周波数特性のようなものの影響が示唆されています。>
ということですね。
今後、この研究が進めば、イグ・ノーベル賞ではなく、ノーベル賞にも値するかもしれませんね。

お礼日時:2013/09/13 21:58

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