3月3日、甘利明経済再生担当相は午後の参議院予算委員会で、経常収支に関して、赤字に転じたら危険信号だと発言しています。これだけ長期に経常黒字が続き、対外純資産が300兆円近くになり、世界一。しかも2位の中国の2倍もある。こんな時にちょっとでも経常赤字になったら大騒ぎするのでしょうか。外国のファンドが日本株を買って、少し利益を上げただけで一次的に経常収支の赤字に貢献します。一方で日本株を持っている日本人は株の値上がりで、それよりケタ違いに多い200兆円程度の利益を上げたでしょう。
ゼロサムゲームなので日本以外の国では経常収支は黒字になったり赤字になったりしているわけでしょう。外国からの借金が返せなくなったとき大騒ぎするわけで、黒字になったり赤字になったりするのに関しては全く問題ないと考えますが如何ですか。
A 回答 (6件)
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No.6
- 回答日時:
大いなる勘違いかと。
企業経営で考えれば良いですが、確かに単年度の赤か黒かで、一喜一憂するのは愚かしいことですが、それは経営者などの側の理屈で、質問者さんはソコを述べているに過ぎません。
一方の債権者や投資家は正反対で、そこにしか関心はありません。
日本のB/Sはかなり悪いですが、P/Lは良いから、対外信用度がありますが、経常収支赤字と言うことは、その前提が崩れると言うことです。
具体的には、赤字決算した瞬間に、財務内容は悪い上に、借金の利息を払うのも難しく、配当も出来ない会社に成り下がるワケです。
そう言う状態で、ソコソコの取引銀行が一行でも貸し渋りすれば、会社は一気に傾きます。
従い簡単に言えば、質問者さんは、「それくらいでは、銀行も投資家も、手を引かないだろう」と考える、楽観的な経営者であり、甘利大臣は「その恐れがある」と言う、危機管理意識の高い経営者であると言うだけことですよ。
私企業でも安易には出来ない赤字決算を、「全く問題ない(≒青信号?)」などと考えるのは、誤認も甚だしいです。
他の回答者さんも書かれてますが、日本の経済規模からすれば、日本が財政破綻でもすりゃ、歴史上最大の経済恐慌となりますので、企業で言えば倒産や破産などは有り得ず、世界的な会社再生と、国民負担の民事再生の両方が、同時に進められる様な感じでしょうけど・・・。
それでも、そんな事態になるだけで、やはり歴史上最大だろうから、そもそも日本が赤字決算など、世界(特にアメリカ)が許さないでしょう。
日本が財政破綻すりゃ、アメリカなども連鎖倒産の危機ですから、日米で粉飾してでも、黒字決算にしますよ。
既に為替操作などで、似たことはやってますし。
この回答への補足
>具体的には、赤字決算した瞬間に、財務内容は悪い上に、借金の利息を払うのも難しく、配当も出来ない会社に成り下がるワケです。
日本は対外純資産が世界最大です。借金の利息を払うのも難しいどころか、貸したカネの巨額の利息を受け取っております。経常赤字、経常黒字は全世界で見ればゼロサムゲームですから、半分の国は黒字、残りは赤字です。赤字=破綻であれば、半分の国は破綻で、世界恐慌の連続でしょう。経常赤字の国がたくさんあっても、大丈夫なようにできているわけです。ただし、負債が多くなりすぎると破綻するわけで、それは要注意ですが、世界一対外純資産が多い国がなぜそんなに心配しなければならないのでしょう。
米国は長年経常赤字を続けていますが、何の問題もありません。
No.5
- 回答日時:
> 外貨準備は、政府が外貨(例えば米国債)を買えば増えますね。
いいえ。外債を買っただけだと、資産が増えるだけで、外貨準備は増えません。「外貨」は、短期で兌換できるか、ドルそのものを買う必要があります。
円安誘導のときに、ドル買いをすれば、外貨準備高は増えますが、バブル以降、円安誘導の介入をしたケースはほとんどありません。
この回答への補足
>いいえ。外債を買っただけだと、資産が増えるだけで、外貨準備は増えません。「外貨」は、短期で兌換できるか、ドルそのものを買う必要があります。
「政府が外貨を買えば外貨準備は増える」と言ったのですが、何が問題なのでしょう。外貨の例はドルですが。
次のサイトをお読み下さい。
http://www.fxcm.co.jp/rules/word/detail/k1pgmk00 …
外貨準備とは、中央銀行あるいは中央政府等の金融当局が保持している外貨の準備の事。
この保持している外貨の量を外貨準備高という。
FXCMジャパン FX 外国為替 用語集
自国の為替レートを安定させ、貿易取引を円滑化させることが、その主な目的となっている。
日本や中国など外貨準備高が高い国は、ドルを軸に外貨準備を構成している国が多く、その運用のほとんどを米国債購入に充てている。日本の場合は100%に近い。
No.4
- 回答日時:
あまり経済に詳しくないですが…
経常収支が赤になる。これは貿易サービス収支が赤字になり、それを補ってきた所得収支の黒字が減少して起こるということですよね。
所得が伸び悩んでいるくせに、消費が伸びている。だから貿易サービス収支が赤字になる。ということは所得から消費を引いた分、つまり貯蓄が減っている。貯蓄が減れば国債を購入する元手がなくなり、国債を海外に売る必要が出てくる。国債金利が上がる!危険だ!ということでしょう。
でも数字をよく見てみると…
貿易赤字はせいぜい10兆円、経常収支なんて数兆円規模。日本のGDPは450兆から500兆円規模です。お話になりません。消費に300兆使ったとしても投資(税金+貯蓄)は150兆もできます。いや、貿易赤字の10兆円が消費を補ってくれているから、投資は160兆できます。しかもアベノミクスでインフレになれば名目GDPは500兆円を回復するでしょう。
どこが危険で、どこが国債を買えないって?笑わせます。このままGDPが伸び悩み、マイナス成長をし、GDPが400兆円、貿易赤字が20兆、30兆と膨らみ、経常収支の赤字が10兆円を超えてきたら、はじめてちょっとヤバいかなという感じです。
でも貿易赤字が膨らめば、GDPもプラス成長するものです。アメリカが良い例です。貿易収支や経常収支自体は海外とゼロサム計算ですが、貿易そのものはゼロサムゲームでないからです。
こんなこと経済に詳しくなくても、マスコミの言説を鵜呑みにせず、自分で考えれば分かります。
この回答への補足
>貯蓄が減れば国債を購入する元手がなくなり、国債を海外に売る必要が出てくる。国債金利が上がる!危険だ!ということでしょう。
国債は今、日銀が大量に買っていますから海外に売る必要は全くありません。むしろ、国内の金融機関は日銀が買いすぎるために、国債を買えず困っていますね。国債金利は上がっていません。2%のインフレ目標なのに、10年物国債金利は0.6%というのは異常ですね。
そのうち原発も再稼働し、燃料輸入も減ってくるでしょう。また、消費増税のお陰で消費が停滞し、輸入も減りますね。そして、輸出企業もだんだん輸出価格の値下げができるようになり、輸出数量が増えてくれば、貿易赤字も減少に向かうのではないですか。
No.3
- 回答日時:
もし日本が国内に資源やエネルギー関連産業を持っていたなら、それほど怖がる必要はないでしょう。
が、日本には資源やエネルギーを生み出す企業はないに等しいような状態なので、そんな国の政治家は当然経常収支の赤字続きを怖がるでしょう。この回答への補足
日本の強みは製造業の国際競争力だったと思います。今は電機業界など、競争力が下がってきました。資源が無くても、企業の国際競争力さえあれば、怖がる必要などないのではないでしょうか。今やるべきことは、製造業の競争力の強化のために、思い切って国が投資すべきなのではないですか。
補足日時:2014/03/04 21:40No.2
- 回答日時:
> 経常収支が赤字に転じたら危険信号ですか
赤信号ではないにしても黄信号位で考えるべきだとは思いますね。
経常収支が赤字ということは、国内での投資に回るべきお金が海外に回っているようなものですから。
> 外国からの借金が返せなくなったとき大騒ぎするわけで、黒字になったり赤字になったりするのに関しては全く問題ないと考えますが如何ですか。
赤字になったこと自体が問題ではありませんし、その意味では質問者氏は正しいです。
ただし、一つのラインとして経常収支の赤字を考えるというのは、政治的な意味では意味があります。
丁度、プライマリーバランスがマイナスであるということが、経済にとって短期的にみて問題ではないが、財政再建という政治的な意味合いでは問題であるということと同じことです。
この回答への補足
>赤信号ではないにしても黄信号位で考えるべきだとは思いますね。
経常収支が赤字ということは、国内での投資に回るべきお金が海外に回っているようなものですから。
アベノミクスに期待して海外の投資家が日本の株に投資して2~3兆円程度の利益を上げてますね。それにより経常収支の赤字が増えているわけです。これは外国人投資家を日本国内の投資に資金を回してくれた。そのお陰で、日本経済を活性化してくれた。しかも、日本人の保有する株の価値を高め、消費を拡大、企業の投資もしやすくしてくれた。この点だけを考えると経常赤字拡大は良いことになるのではないでしょうか。もちろん、逆に日本の投資家が海外の株に投資して利益を上げたら今度は経常収支にプラスに貢献するわけです。経常収支のプラスやマイナスの善悪は一概に言えないのではないですか。
国内投資ということなら、断然政府の財政出動でしょう。公共投資だけでなく、教育・医療・介護・技術開発等様々な分野に投資すれば、確実に投資額は増えます。デフレの時期、民間投資を一気に拡大するのは非常に困難です。まず国が始め、景気が良くなったら民間が続くのではないですか。
経常収支の赤字があっても、円安のため対外純資産は円建てで考えれば大幅に増加していますね。
No.1
- 回答日時:
円、日本の信用は、外貨準備高の大きさからきています。
経常収支の赤字は、ここがすり減っていくことを意味します。
これまでの日本は、国内資産の大きさで、海外投資家や国そのものの経済戦をかわしてきました。その余力が無くなっていくということになります。
貿易額が大きく、外貨準備高が弱い国の代表が韓国ですが、この国、投資戦を仕掛けられたら一気に没落しますよ。だからいま、大騒ぎしているわけです。日本のバブル崩壊時、国内では騒ぎましたが、外国に助けて、とか、お前が悪いなんて文句は言わなかったでしょ。そういう余力が減る、または無くなるということです。
日本が充分な外貨準備高を用意できるようになったのは、バブル期からなんです。5年前くらいまではその後も少しずつ増やしてきました。
日本の経済が危機になった場合、日本を助けることができる国はまだ存在しません。それだけ日本の経済規模は大きいんです。防御力が無くなった、でも債権は持っている美味しい草食動物が現れたとき、何が起きるかは、分かりやすいと思いませんか?
この回答への補足
>円、日本の信用は、外貨準備高の大きさからきています。
外貨準備は、政府が外貨(例えば米国債)を買えば増えますね。為替介入です。国債(政府短期証券等)を発行し円資金を得、その資金で例えばドルを買えば、いくらでも外貨準備は増えます。でもそれで日本の信用が増すとは誰も考えません。外貨準備は対外純資産とは違うと思うのですが。
ただし、今は為替介入をすると諸外国から非難されるでしょう。
円は国際通貨になっているので、多少の経常赤字で大騒ぎは不要と考えるのですが。それより、企業の国際競争力を強化したほうがよいのではないでしょうか。
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