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副助詞「は」の意味の見分け方について質問です。

私の文法書には副助詞「は」には、ふたつの意味があるとされています。
【題目】と【取り立て】です。

【題目】の例文は
人間は動物である。

【取り立て】の例文は
その商品は売り切れです。

とありました。
いろいろ調べて考えてみたのですが、このふたつの区別がいまいちよくわかりません。
教えてください!

A 回答 (5件)

このサイトの質問で。


(1)社長は社員にそいつを殴らせた。
(2)社員は社長にそいつを殴らされた。
主題の提示、以下の記述はその主題の範囲?に限定される・・・。
(1)は社員も社長と同罪?もあり得ます。
(2)は社員もある意味被害者の感じがします。
>【題目】と【取り立て】
助詞は日本語の最難関(敬語もそうですが)、人目でわかる表現として、この言葉を使っただけで、この表現がすべてではないことを理解する必要があります。
数学に王道なし、王様といえども手っとり早く数学をみにつけることはできない。
それと同じで、文法やハウツウの本を読んだ知識だけで完全に身に付き理解できることはありません。
主題を提示した限りは、以下はそれにかかる説明、うんちく・・・が当然、私にとっては「題目」でも「取り立て」でも一向に差し支えありません、同じ様な結果と思っています。
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【取り立て】の意味をよくお考えになると、わかりやすくなります。


これは、「他と区別して特別なものとして取り上げること」です。
つまり、特別なものとして、他と区別しようとする意図がある場合は、取り立ての用法だと考えて良いでしょう。
『その商品は売り切れです』という文は、「しかし他の商品はありますよ」という意図を含むと考えることができる場合もあり、その場合には、「その商品」を他の商品と区別して、特別なものとして取り上げていることになります。

【題目】は、主題を提示し、これから述べる内容についての範囲を示すだけです。特に他と区別したり比較したりする意図はありません。
『人間は動物である』は、今から、人間について述べてみますが・・・、と「人間」を主題として提示しているわけです。「人間は動物ですが、桜は植物です」など、他のものと区別したり、比較したりしようとする意図があるわけではありません。

しかし、
客:「チラシに載っていたりんごジュースの詰め合わせを買ってくるように頼まれてきたのですが、見当たりませんね」
店主:「あ、申し訳ありません。その商品は売切れです」
などといったシチュエーションでは、「しかし、他の商品はありますよ」という意図はないと考えるほうが自然なので、題目の用法と捉えるのが妥当でしょう。
つまり、前後の文脈無しに、いきなり『その商品は売り切れです』だけで、取立ての用法だと判断するのは無理がある、ということです。
  
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 取り立ての助詞(副助詞-古文との整合性のため係助詞と呼ぶこともある)について、現代の文法では必ずしも結論らしい物は得られていません。

下方にあげたサイトをご覧ください。

 ここでの回答は「大野晋-日本語練習帳」によって書きます。
1.題目を提示する
   山田君<は>ビデオにうずもれて暮らしている。 山田君のことを主題にする。
2.対比の「は」
   山田さんは碁<は>打つが将棋<は>指さない。 「碁」と「将棋」を対比させている。
3.限度を示す
   お寿司を二つ、六時に<は>持ってきてください。 六時が限度です。
4.再問題化
   美しく<は>見えた。美しく<は>なかった。  「は」のない形に比べて、単純な肯定や否定でなく、留保や条件  を付けて、再び問題化されるという意味。この場合の、否定形の形を特に「否定の『は』」として区別することもある。

これらに共通するのは、「は」はすぐ上にあることを「他と区別して確定したこと(もの)として問題とする」すなわち「取り立てる」ということです。

          参考サイト
東京外国語大学言語モジュール
http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ja/gmod/content …

オンライン日本語学習で日本語を教える
http://study.u-biq.org/memo25.html

取り立て助詞の「は」と主格助詞の「が」(日本語教師用資料)
http://bulo.hujiang.com/diary/324868/

「取り立て」を考える-熊本県立大学文学部紀要
http://www.pu-kumamoto.ac.jp/~tosho/file/pdf/kb/ …
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【題目】と【取り立て】という分類表現に、曖昧さの原因がありそうです。


【主格】と【副格】に置き換えた方が理解しやすいのではないでしょうか。
「人間は動物である」という場合の主語は「人間」ですが、それについて直接説明文が加えられています。
「その商品は売り切れです」という場合には、「当店ではその商品は売り切れです」という意味の主格「当店」が省略されていて、副格である「その商品」が主格の如く扱われています。
会話に於いて「言うまでも無いこと」は、屡々省略されます。
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よくよく考えていると、余計に混同して分からなくなってしまいそうですね。



一般論で述べるほどの知識がないので、お示しの例だけに限って考えてみます。

◎ 人間は動物である

 この場合、「人間」 という集合を、より大きな集合である 「動物」 の中に放り込んでいます。A という集合を B という集合の中に入れて、A は B の一部である、と示すような感じ。あるものの属する全体を提示する感じ。「我輩は猫である」 だと、自分は猫に分類される生き物の一種である、と言ってることになります。

◎ その商品は売り切れです

 こちらの場合は、「商品」 という集合の中から 「その商品」 という特定のものを取り出して提示している、という感じがします。A という個物と B という集合とを分離して、A だけの属性を述べている。

 「ぼくは知らないよ」 という場合、他の人のことは除外して、「ぼく」 という個別な存在だけを問題にしているように取ることができそうです。他とは区別する意味合いが大きい。

上のような説明だけでは不十分な例があるかもしれませんが、私が思いついた限りで、とりあえず2つだけを分けてみました。
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