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日本語を勉強中の中国人です。日本語に「お/ご~さまでした(さまです)」というパターンの言葉は、知っている限り、下記の5つがあります。お伺いしたいのですが、5つ以外にまだありますか。なぜ「でした」と「です」に二通りに分けられるのでしょうか。

1.お疲れさまでした。/お疲れさまです。

2.ご馳走さまでした。/ご馳走さまです。

3.ご愁傷さまでした。(「ご愁傷さまです」もあり?)

4.お粗末さまでした。(「お粗末さまです」もあり?)

5.お待ちどおさまでした。(お待ちどおさまです」もあり?)

また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

1.


・お疲れさまでした。⇒過去形。「今まで、お疲れさまでした」というニュアンス。
・お疲れさまです。⇒現在形。「一生懸命働いたので、今、お疲れでしょう」というニュアンス。
仕事終了時や退勤時に、どちらの表現も使うことができますが、前者のほうが丁寧度は高いような気がします。

2.
・ご馳走さまでした。⇒食後の挨拶。「ご馳走していただき、ありがとうございました」というニュアンス。
・ご馳走さまです。⇒食べる前の挨拶。「ご馳走していただけるとのことで、ありがとうございます」というニュアンス。

3.
・ご愁傷さまでした。⇒過去形。亡くなってから、ある程度時間(日数)が経った段階での挨拶。通夜・葬儀の時点では、こちらの過去形を使うほうが一般的でしょう。
・ご愁傷さまです。⇒現在形。亡くなってから、あまり時間が経っていないときの挨拶。当日とか翌日。
亡くなった時期に拘わらず、後者は、良く知らない相手に対してはなるべく使わないほうが無難です。
亡くなってからあまり時間が経っておらず悲しい、という感覚を共有しようとする表現なので、差し出がましい印象を与えてしまう危険性があるからです。

4.
・お粗末さまでした。⇒食後の挨拶。「ごちそうさまでした」に対する返答。すでに食べ終わった食事の内容について表現している。
・お粗末さまです。⇒食事中の挨拶。「とてもおいしいですね」に対する返答。現在食べている食事を褒められたときに、謙遜の気持ちを表わしながら答える。

5.
・お待ちどおさまでした。⇒「今まで長い間待たせ続けて申し訳ありません」というニュアンス。「相手が待ち続けていた過去の時間」にも配慮した表現。
・お待ちどおさまです。⇒現在、あなたを「待たせる」という状態においてしまい、申し訳ありません、というニュアンス。「相手の現状」だけに着目した表現。
前者のほうが丁寧な表現と言えると思います。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。いろいろとても参考になりました。

お礼日時:2015/02/18 09:16

基本的な考え方としては、「~です」は直前のことについて、あるいはこれからも続くことについていうときに使います。

「~でした」は過去のこと、あるいは終わりになったり、終わりにしようとするときに使います。

典型的には次のように使い分けられるはずです。
『お疲れ様でした』
仕事が終わって家に帰ろうとする人に向かって「お疲れ様でした」といいます。仕事が終わった場合だからです。ただ、直前の出来事についても使うことから、その場面で「お疲れ様です」ということもありです。しかし「昨日はお疲れ様です」という使い方は絶対にしません。
『お疲れ様です』
仕事をしている人に向かって声をかけるときに使います。これからも続くことだからです。ここで例えばその人の上司が「どうもお疲れ様でした」といったら、次に予想されるセリフは「今日はもう終わりにして帰っていいよ」というようなセリフです。

『ご馳走さまでした』
例えば相手が食事を作ってくれたか、レストランで食事代を出してくれたとします。食事が終わった後に、「ご馳走さまでした」と言います。
『ご馳走さまです』
「食事に行こう、今日は僕のおごりだよ」などといわれたら、「ご馳走さまです」ということになります。これからの出来事だからです。なお、日本語には未来形がないですからこれからの出来事のことを言うには現在のことをいう表現を使うのです。

『ご愁傷さまでした』
悪いことが起こったあとにいう言葉ですから「ご愁傷様でした」を使います。
『ご愁傷さまです』
これもありです。ご愁傷というのは伝える相手の心のありようを言っているのですから、悲しみにくれている相手に「-です」を使ってもいいわけです。ただし、例えば一か月も一年もご愁傷でいるというのはどう考えても大げさすぎますから「去年は(先月は)どうもご愁傷様です」とはいいません。
面白い例としてはこういうのがあります。「カーズ2」という映画はご存知ですか?ディズニーかピクサーのアニメ映画です。そこで登場人物がワサビを山ほどくれという場面があります。アイスクリームかなにかと勘違いしていたのです。あげる方はあまりる強く頼むので言われる通りにあげますがその時に「ご愁傷様です」といって渡します。英語の映画ですがこの部分は日本語です。つまり、そんな大量のワサビを口に入れたらどうなるかわかるので、先に起こる出来事について「ご愁傷様です」といったのです。普通は人が亡くなった時に使う表現なんですけどね。

『お粗末さまでした』
例えば食事が終わった後に、食事を出した側がこういいます。終わった後だから「お粗末さまでした」というのです。直前まで食事をしていたという風にはとらえません。食事が終わることは、すっかり完了したととらえますのでこの場面では「-です」は使わないです。
『お粗末さまです』
ありです。例えば食事を作って差し出す側が、差し出す時に「おそまつさまです」といいます。まだ食べていないし、あるいは見た感じが粗末に見えるだろうという今のことを話題にしているからです。ただし、本当に粗末だと思っているわけではないです。粗末だと思っている物を人に出すべきではないからです。

余談ですが、これが西洋流なら「喜んでいただこうと思って、一生懸命準備しました」みたいな感じでいうかもしれません。日本流は「あなたは普段もっといいもの食べていらっしゃるご身分でしょう」のような感じで「お粗末さまですが・・・」みたいに言います。おもてなしにもいろんなスタイルがあるわけです。中国ではどちらでしょう。わたしが最近読んだ中国の古典小説には「こんなものは珍しくもないでしょうが、下々のものにでも振る舞ってやってください」というようなセリフがよく出てきますので、日本流に近いかもしれませんね。もしそうなら、要するに東洋流ということなのかもしれません。

『お待ちどおさまでした』
もうこれで待つのは終わりですよ、という場面で使いますから「-でした」です。
『お待ちどおさまです』
今の今まで待っていたという直前のことを話題にしてもいるので「-です」でもありです。食事が終わるのとはちがって、今まで待っていて、待っていて、待っていて、目的のものがここに届いて突然待っているのが終わったととらえますので、直前のことを話題にする表現として「-です」を使っても自然な表現になるのです。

なお、よく言われることですが、過去の出来事に対して「ありがとうございます」をつかうことがあります。これは間違いではありません。「ありがたいという気持ちを今ももっているよ」という意味にとることができるので「ありがとうございます」も自然な表現になるのです。

本来はこの種の話題は論文やレポートならアンケート調査をしたり、膨大な用例を調査してして書く話題なんです。
私はそんなことして書いていませんので、私の独断が入っているかもしれません。そこのところはご容赦ください。
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この回答へのお礼

ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。いろいろ大変参考になりました。ちなみに、食事の場合、中国では、西洋流と日本流と両方可能で、理解できます^ - ^;。

お礼日時:2015/02/18 09:51

#2です。



やはり、食事が終わった後に「お粗末さまです」も言いますね。
直前のことを言う表現だから、そのほうが説明としては統一とれていますしね。
ただ#2書いていたときは、「ご馳走様でした」にたいしては(食事が終わった後に「ご馳走様です」とはどう考えても言わないから)、「お粗末様でした」のほうがふさわしいと思ったのです。「-でした」の表現には「-でした」の表現で返すのがより自然だというような決まりがあるかもしれません。

もうひとつ、読み返していて我ながら変に思ったので捕捉をしておきますが、物を差し出しながら本当に「お粗末さまです」と文字通りには言わないですよ。そもそも私は"お粗末"に"さま"をつけないで使うんですよね。ですから、「お粗末ですが」とか、相手が「これはご丁寧にありがとうございます」と言った後に「いやいや,お粗末なものです」とかいう風に使うことを想定して書いています。
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この回答へのお礼

再びありがとうございます。よくわかりました。何度もご丁寧に教えていただき本当にありがとうございました。

お礼日時:2015/02/18 09:55

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