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イスラームのシーアにおいて、カリフの概念の位置づけについて教えて下さい。

イマームが指導者であることは理解できたので、シーア派においてカリフとは何を意味するでしょうか?

仮に、カリフとイマームが同じ意味だとしたら、なぜカリフと言わないでしょうか?

A 回答 (2件)

シーア派は、カリフという制度そのものを認めません。

ムハンマドの従弟であり、娘婿でもあるアリーとその子孫だけが、イマーム(指導者)たりうるとしています。ちなみに初代のイマームであるアリーと2代目のハサンは、スンナ派(「スンニ派」とも)にとっては、第4代と第5代のカリフでもあります。

カリフはイスラム共同体の政治的・軍事的指導者であり、特に初期のイスラム教では、宗教的な権限はほとんどありませんでした。一方シーア派の教義では、イマームは地上でただ一人、コーランを正しく解釈する権限をもつとされています(「ムハンマドの子孫だから」という理屈でしょう)。

カリフ制は1924年に廃止され、以後公式にカリフとされた人間はいません(勝手に名乗った人はいますが)。
イマームも、874年に死んだハサン・アスカリー(第11代)が最後です。もっとも彼をイマームとするのは、シーア派の中でも「十二イマーム派」だけで、その他の宗派からは認められていません。

スンナ派とシーア派の違い↓
http://thepage.jp/detail/20150404-00000002-wordl …
カリフ制の変遷↓
http://manapedia.jp/text/1911
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カリフ・・・いるわけないじゃないですか!

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