プロが教えるわが家の防犯対策術!

声優を志している者です。私は女性ですが、アイドル声優のようなキャピキャピしたところを目指しているわけではありません。もちろん、もし声優になれたとしてお仕事としてそういう役をいただけたら全力で臨みたいです。しかし、私は声が低いのもあり、どちらといえば大人や男性よりの役の方が得意であり、いわゆるアニ声が出せる方が沢山いる今の時代で、そういう方々に真正面から勝負しても勝率が高くないと思うからです。

先日ヒューマンアカデミーに資料請求をしたところ、電話で業界についてのお話を聞きました。今いくつか声優の養成所にも資料請求をしていますが、業績やスケジュール、学費、システムの面から見て、来年から日ナレに通おうと気持ちが傾いておりました。その旨をヒューマンアカデミーの方にお話ししたところ、「日ナレ直結の事務所はアイドル声優ばかりだしているから、あなたは事務所の求める形に合わないという理由で取ってもらえないと思う」「だからたくさんの事務所に見てもらえるうちに入ったほうがいいのではないか」と言われました。一理あるとは思うのですが、やはり日ナレは実績がすごくいいので迷ってしまいます……。

そこで本題です。
アーツ系の事務所は本当にアイドル声優ばかり育てているのでしょうか?
ヒューマンはたしかにシステム的には様々な事務所の方にオーディションで見てもらえると謳っていますが、あまり実績はありませんよね?
それから、アイドル声優でない声優も沢山いる事務所はどこですか?

この業界は本当に厳しい世界だということは重々承知です。しかし、知識が未熟で、タレントさん一覧を見てもあまりどの方がアイドル声優でどの方が違うのかというのがわからなくて……。
ご回答いただければ幸いです。

A 回答 (1件)

田舎で細々と約27年ほどアニメーターをしています。


キャラ・メカ等各種デザイン・美術設定等・作画監督・原画・コンテ・演出・たまに監督なんかもやってます。
他のスタジオの仕事も山ほどやってますので フリーと勘違いされますが
東京の某大手スタジオの社員アニメーターです。

アイドル声優の定義を簡単に説明すると
歌手活動や雑誌のグラビア・イメージビデオ・写真集等を出したりしてアイドル的な活動をしているので
1990年代後半位から徐々にそう呼ばれる様になり本業を疎かにするという嫌味も含まれています。

今は声優アーティストという呼び方になりつつあります。
基本声優業と歌手業を両立させている声優を指し
最近では本格的なアイドルやアーティスト活動までは行かずとも
アニメに出演する場合主題歌などを担当したり
各種関連番組(ニコニコ生放送等)やイベントへの出演など
タレント活動を求められるケースが一般的になっています。
この呼び方は2000年代後半頃から出てきたかなと記憶しています。

質問者様は勘違いされているようですが
日ナレがアイドル的な声優を求めているのでは無く事務所や製作委員会が求めているので
男性・女性問わず声優がアイドル的な活動をします。
なので、質問者様が望もうが望むまいがアイドル的な活動は要求されます。

ヒューマンの言っている事は色々理由をつけて質問者様を自分の学校に入れたいからで
決して質問者様の事を思っていません。
これは、どの養成所、専門学校でも同じで甘い言葉で金づるを探しています。
声優学校関連のビジネスモデルは
デキない人からお金を集めて優秀な人を無料でデビューさせるというシステムです。
なので、事務所のない地方や週1回レッスンとか作って金づるを集めている訳です。
特に日ナレは授業料を安くし分母を多くし資金を集め
製作委員会に入り出資比率を上げて日ナレ卒の声優をごり押しします。
これが日ナレ出身者が多いからくりですがデビュー出来ても後が続かないのが殆どなので
2,3本主役クラスをやれたらラッキーで売れたら運だと思って下さい。

なので日ナレにしろどこでもそうですが特待生になれなかった時点で終了です。
特待生になると授業内容が変わる所も多いです。
特待生同士でオーディションを行い事務所に所属出来るか決める所もあります。
又、特待生になるには殆どの養成所は
児童劇団等に所属しプロとして劇(アニーとか)に出演・子役としてTV等に出演の経験があり
ギャラを貰える仕事をしたことがあるかで決まる場合が多いです。
部活の演劇部程度では相手にされません。
稀に特待生以外から化ける人もいますが数は少ないです。

今求められている声優は
顔出しOK、歌・ダンスOK、トークOK、TV・ラジオ出演OK、出演作品のキャラのコスプレOK
AR時やTV・ラジオでのアドリブOKイベント出演OK、グラビア、写真集OK
その他作品関係の仕事や事務所の要求は全てOK。
ざっとあげるだけでもこれらの事は当たり前の様に事務所から要求され
一つでもNGがあれば、オーディションは受けれませんし事務所の所属も相当難しくなります。
もちろん本業の声優業もハイレベルな物を要求されます。

オーディションの応募要項は最低でも顔出しOK、歌・ダンスOKは記載されていますので
どれか一つでもNGな場合オーディションは受けられません。

又、オーディションに誰を出すか決めるのはマネージャー(社長)なので
必ずしも質問者様にオーディションの話がくるとは限りません。

新人の場合、2,3か月もしくは半年以上、オーディションの話も含め仕事が全く無い事はざらです。

質問者様の場合はマネージャーのいない超弱小事務所に所属して(出来ない可能性も当然あります)
自分で自分をマネージメントする事でしょうが
何の経験も売りもコネも実績もない新人に仕事をくれる程業界は甘くは無いです。
自称声優でよいなら別ですが。

オーディションですが全て公平に行われている訳ではありません。
8割以上の確率で出来レースのオーディションが多いです。
声優は勿論知っている人もいるでしょうが大半は知りません。
原作物なら原作者が主要な声優を全部決めてしまう場合がよくあります。
オリジナルだと製作委員会の意見が尊重されます。
声優を選ぶ権利というか順番は
原作者>製作委員会>アニメ制作スタジオ=監督>音響監督といった感じです。
原作者から声優の要請・要望があればそれにそった形で役が決まります。
アニメのメインスタッフが決まる前にメインの声優が先に全部決まってるなんてよくあります。
当然、ガチのオーディションもありますがやはり人気・実力のある声優が強く新人が食い込むのは難しいです。

今の声優業界は需要と供給のバランスが崩れていて声優が供給過剰になっています。

大手、人気の声優事務所の殆どは新人は預かりという形で1~3年位仕事ぶりを見て
事務所がクビにするか残すか決めます。
なので仕事がなければ実績が残せないのでクビになります。
仕事があっても事務所が納得いく結果が出せなければクビになります。
もしくは仕事も無く飼い殺しですが
現役声優が劇団を持つ事はよくありますが最近は規模問わず事務所が劇団を持って事務所的に要らない人材を
事務所の劇団に所属させ所属料としてお金を事務所に払う所も増えてきました。

声優のギャラはアニメの場合最初はジュニアで1万5000円、そこから事務所の取り分と税金を引かれます。
また、ARスタジオへの交通費も含まれ、場合によっては台本を取りに行く交通費もこの中から捻出します。
TVアニメ一言でも、120分の劇場でARに2日かかって喋りまくってもギャラは同じです。

声優として仕事を貰える人と言うのは
天性の才能と天才・強運という3つの宝を持っていないとダメだと
監督業をたまにやり始めてから15年程経ちますがつくづく思います。

天性の才能と天才・強運という3つの宝を持っている人が努力をして
更にその3つの宝が同じ宝を持っている他人より勝っている人が声優として認められ仕事を貰えます。
ただ、これらの才能を持っていても主役を1,2本やっただけで消えていく声優は沢山います。

天性の才能と天才・強運を持った人を100とするなら凡人は5~6、努力して10位。
それだけの差があります。
又、天性の才能と天才・強運は生まれ持った物なので努力では決して手に入りません。
仕事が貰える声優とは頑張って歯を食いしばって挫折して努力してなる職業では無いのです。
声優で仕事が貰える人はなるべくしてなるのです。

正直な話凡人では仕事を貰える声優にはなれません。
声優の努力は全く報われません。100%生まれ持った才能で決まってしまいます。
才能を持った者同士が努力し競う場なので才能の無い者は努力してもその舞台にすら上がれません。
ですので、質問者様に先の述べた才能がなければ全く相手にされません。

今の声優の旬は20歳前後。

もう随分と前から製作委員会・特にテレビ局やスポンサー・広告代理店の声優の身元チェックが厳しく
児童劇団(有名でなくてもそこそこの活躍でOK)に所属しながら声優事務所にシフトして
デビューというパターンが多いです。
これは演技の基礎がきちんと出来ている為で高校の演劇部程度では話になりません。
劇団も劇団ひまわり又はひまわりと同等クラスの劇団でないと難しいです。
劇団ひまわり又はひまわりと同等クラスの劇団所属なら身元もハッキリしているので安心して使う事が出来る。
これも児童劇団出身者を採用する理由です。

又、声優のデビューの低年齢化とコネ採用・二世声優が当たり前になっている事もあげられます。
今の若手声優は先にも述べましたが児童劇団に所属しながら声優事務所に徐々にシフトして
早ければ中学3年・平均高校1年生位でデビューして個人差もありますが3~5年の下積みを積みます。
そうすると年齢的に20歳前後位になりますが
その間に脇役から主役クラスまで色々熟して且つ目玉作品がないとダメです。
23,4歳位でベテランになり仕事を自分から求めるのでは無く
仕事が勝手に転がり込んでくる位でないとダメです。
27,8歳で女性の場合生き残れるか仕事が激減するかの岐路に立ちます。

声優とは専門学校や養成所で育てて貰うのではなく
AR現場で音響監督や監督他偉い人に怒られ褒められながら場数踏んで育てて貰う物です。
現場を沢山経験する事で上手くなっていきコツを掴んでいきます。
専門学校や養成所で数年かけてやるようなアフレコごっこは
1回の本番ARの経験で全てを上回ります。

最後に、質問者様の年齢やお住まいが分かりませんが
地方在住なら東京に出てきて最難関と呼ばれる事務所の養成所に入り特待生になる事です。
これも一発勝負でそこで落ちたら諦める事。
最難関で通用しない人が他の養成所等に通っても結果は分かりますよね?

声優志望なら誰でも知っている某大手の声優事務所の社長と個人的に友達なのでよく愚痴がでるのですが
とにかく何処でどう思ったのか大きな勘違いで声優業界に夢見すぎの人が多くて困ってると。
仕事が貰える声優さんは今やAKBでセンター数回以上連続でしかも2位以下にに数倍の差をつけて取れる且つ
イベントでドームや武道館を満員に出来る位の実力と容姿・オーラが備わってないとダメだと。
それ位狭い門になっています。

以上、参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

大変貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。この業界について知らなかったこともたくさんあり、とても参考になりました。
才能を持った者同士が努力し競い合う場なんて、とてつもなくワクワクしますね。
幸い東京在住ですので、限りなく少ない可能性を信じ、最難関の養成所に挑戦してみることにします。
回答者様のおかげで迷いを断つことができました。この度はご回答いただき、本当にありがとうございました。

お礼日時:2016/07/06 12:09

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