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母方イトコ婚,父方イトコ婚,平行イトコ婚,交叉意イトコ婚のようにこのようにわけてあるじゃないですか。なぜこのような区別(分類)するようにしたんでしょうか?わかる方お願いします.

A 回答 (3件)

レヴィ=ストロースは、社会集団の中で、直接観察される関係の背後に、集団の成員には意識されない構造が存在すると考えて、束や変換群などの数学的モデルを用いて、この無意識の構造を取り出そうとしました。



未開社会の婚姻の規則を見出すために導入されたのが
>母方イトコ婚,父方イトコ婚,平行イトコ婚,交叉イトコ婚
の分類です。

最初にレヴィ=ストロースは、未開社会において近親相姦がなぜタブーとされているのかを考えました。

婚姻の目的が、子を産み、子孫を存続させていくことだけにあるのなら、パートナーは異性であれば誰でも、たとえば兄弟姉妹でも、自分の子や親であってもかまわないはずです。
ところが、近親相姦は未開社会において、殺人と同程度かときにはそれ以上に厳しい禁忌とされている。
それはなぜか。

たとえばそれを遺伝的問題として説明しようとすると、交叉イトコ(同性の兄弟・姉妹の子ども同士)は結婚できるが並行イトコ(姉と弟、あるいは兄と妹の子ども同士)は結婚できない、などの規則は説明できないことになります。

ここでは詳しい説明は省略しますが、レヴィ=ストロースは未開社会において婚姻とは、ある集団と集団の間で、女性を交換する体系である、ととらえ、そこにいくつかの基本原理からなる規則が存在することをあきらかにしたのです。

AさんがBさんにある贈り物をする。BさんはCさんに、さらにそれを贈る。今度はCさんがAさんにそれを贈る。
贈り物はぐるっと一周して、またAさんの下に戻ってきたわけですが、それを通じてAさんBさんCさんの間には交流と親密な関係が生じます。
すなわち、ここで交換=価値なのです。
未開社会における婚姻とはこのようなものとしてとらえることができる。

ところが、Aさんが「自分のもの」として贈り物を渡すのを拒んだらどうなるか。
それは、このような交換を阻むもの=タブーとなります。
同じ親族内で結婚してしまうと、よそにその女性を贈与することができない。
だからタブーということになります。

このタブーにはどういった規則性があるのか。
逆に、婚姻が許されるのはどういった関係なのか。

レヴィ=ストロースは許される婚姻の系統、許されない婚姻の系統を調べ、いくつかの一般法則を見出しました。
そして、その系統を調べていくときに用いた分類方法が母方イトコ婚、父方イトコ婚、平行イトコ婚、交叉イトコ婚だったんです。

「なぜこのような分類をしたのか」というご質問の趣旨がよくわからなかったので、一般的な回答になりましたが、回答のポイントがずれているような気がします。よろしければ補足ください。できる範囲で対応させていただきます。
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この回答へのお礼

かなり十分な回答でした。ありがとうございます。明日テストがあるので参考にさせていただきます^^

お礼日時:2004/07/29 16:24

親族をどう認識するかが民族によって違う、ということですよ。

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質問の意味がよくわかりませんが、


(1)ストロースがそういう分類をした理由と言うことであれば、実際にそういう結婚を好んで行ったり、逆にタブーとしたりする部族がいて、そういう事実を彼が発見したからですよね。

(2)なぜそういう部族がそういう結婚行動を取るかという意味の質問なら、それについての推測は彼の著書や解説書籍に書いてありますが、それを信じるならその通りだし、信じないなら自分で調査しないとわからないでしょう。
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