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熱濃硫酸と銅の酸化還元反応式がわかりません。作る過程から教えてください。

A 回答 (1件)

銅に濃硫酸を加えて加熱する。


Cu +2H2SO4 → CuSO4 +2H2O +SO2↑
*二酸化硫黄の実験的製法です。
酸化数を調べても分かる通り、酸化還元反応です。
銅の代わりに銀を用いることもあります。
H2SO4 +2H+ +2e- → SO2 +2H2O ・・・(戊)
Cu → Cu2+ +2e- ・・・(己)
で、(戊)+(己)の両辺にSO42-を加えれば作れます。
KW:イオン化傾向,イオン化列,半反応式
二酸化硫黄は、亜硫酸ガスとも呼ばれ、無色・刺激臭の有毒な気体で、その水溶液は弱酸性を示します。大気汚染、酸性雨の原因物質でもあります(四日市ぜんそくや足尾銅山鉱毒事件の原因にもなりました。また、クリミア戦争で化学兵器として使用されたといわれています。)。
還元作用がありますが、強い還元剤である硫化水素に対しては酸化剤として働きます
(酸化力の強さはKMnO4,K2Cr2O7>H2O2>(その他の物質)>SO2>H2Sです。
自分より酸化力の強いものに対しては還元剤として働くというわけです。
より正確に言うと、硫化水素の硫黄原子は 硫黄の最低酸化数である-2をとるので、
硫化水素が酸化剤として働くことはありません。)。
工業的には黄鉄鉱(二硫化鉄FeS2)や硫黄の燃焼によって得られ(硫黄は石油精製の脱硫による副産物として大量に得られるので、現在では硫黄の燃焼が主流)、硫酸製造の原料として多量に用いられるほか、漂白剤(二酸化硫黄をバラの花びらに接触させると、二酸化硫黄が色素を還元することで 花びらがおだやかに漂白されます。また、こうして漂白されたバラに過酸化水素水をかけると酸化されて再び色素が生成し、薔薇の色が戻ります。)・殺虫剤・医薬品などの原料にも用いられます。KW:接触法

亜硫酸ナトリウムに希硫酸を注ぐ。
Na2SO3 +H2SO4 → Na2SO4 +H2O +SO2↑
*もう1つの二酸化硫黄の実験的製法。
弱酸遊離反応の1つで
(弱酸の塩)+(強酸) → (強酸の塩)+(弱酸)
という仕組みです。
要は 簡単に言えば、酸として強いものから優先的に塩になるってことです。
*亜硫酸ナトリウムの代わりに亜硫酸水素ナトリウムを用いることもあります。
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この回答へのお礼

とても助かりました。ありがとうございます。

お礼日時:2016/10/24 13:57

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