No.4ベストアンサー
- 回答日時:
No2です。
No2をもう少し詳しく説明しましょう。あなたの別の質問(↓)への私の回答https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9612692.html
をもう一度使わせてもらう。いま、そこでのモデルを用いて、企業価値Vが0.5の確率でF-s、0.5の確率でF+sとなる事業へ投資すると、期待企業価値、期待債券価値、期待株式価値、そして企業価値の分散はどうなるか?ただし、Fは負債総額である。
株式価値をS(大文字)で表わすと、株式の期待価値ESは
S=0 if V-F<0,
S = V-F = s if V-F>0
より、
ES = 0.5×0 + 0.5s = 0.5s
である。また期待債券価値EBは
EB=0.5(F-s) + 0.5F = F - 0.5s
である。
期待企業価値EVは
EV=0.5×(F-s) + 0.5×(F+s) = F
企業価値の分散は
0.5(F-s-EV)^2 + 0.5(F+s-EV)^2= 0.5s^2 +0.5s^2=s^2
となる。
いま、sが大きくなると、この事業のリスクは大きくなる。つまり、期待企業価値は変わらないが、企業価値の分散s^2は大きくなる。このとき、期待債券価値EB=F-0.5sは、sつまりリスクが大きくなると、減少する。一方、期待株式価値ES=0.5sは大きくなることがわかる。ここで、債券保有者は優先順位の高い債権者であり、株式保有者は優先順位の低い債権者であることに注意。なぜなら、当該企業が債務超過(破産)すなわちV-F<0にいたったとき、優先順位の高い債権者である債券保有者に残余財産F-sが配分され、優先順位の低い債権者である株式所有者への配分はゼロとなるからだ。したがって、優先順位の高い債権者は小さいs(リスクが小さい)の事業を望み、優先順位の低い債権者は大きいs(リスクの大きい)の事業をの望むのだ。
この回答へのお礼
お礼日時:2017/01/29 13:54
ありがとうございます!
非常にわかりやすく、理解することができました。理解できたことで金融論の勉強へも取り組みやすくなりました。ありがとうございます。
No.3
- 回答日時:
リスキーということは、当たれば儲けも
多い、ということです。
優先順位が低い債権者は、現状維持では
得るものがありません。
また、失敗しても失うモノは、高い債権者よりも
少ないです。
優先順位が高い債権者が多ければ、失敗しても
失うモノはありません。
だからリスキーな事業をやってもっと
儲けてもらわないと困ります。
No.2
- 回答日時:
モデルに即して考えなさい。
あなたのもう一つの質問の例で考えなさい。優先順位の高い債権者とは当該企業の債券の保有者、優先順位の低い債権者とは当該企業の株式の所有者と考えるとわかりやすい。
リスクの大きい事業とはsが大きい事業のこと、つまり、sが大きいほど、リスク=企業価値の分散s^2は大きくなる、ことを思い出してください。また、株式の期待価値ES=0.5sと、sが大きいほど、大きくなる、ことを思い出すこと。
No.1
- 回答日時:
専門知識ないですが、
リスキーというのは、ハイリスクハイリターンのことでは
ないでしょうか。
ハイリターンでも期待しないと、劣後債権者には、
取り分が回りませんから。
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