プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

「鯛の尾頭付き」をはじめ、お祝い事にはよく尾頭付きの煮魚や焼き魚が備えられていますが、
"尾頭付き”はなぜ縁起が良いのでしょうか?
理由をご存知の方がいましたら、ぜひ教えて下さい!

また、各地の郷土料理で、祭事や催事の日にはお寿司やてんぷらが作られていますが、
お寿司やてんぷらは何故、おめでたいのでしょうか??

やっぱり値段が高いからでしょうか・・・。

ご解答よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

田舎に住んでます。

昔からの話やお祭りなんかを見てて、こんなことを思います。魚は祭典などの時の神への献供物の一つです。「献魚」といいますが、神へのお供えですから当然尾頭付きです。一方、昔の暮らしは質素倹約が旨でしたし、皆が貧乏でしたから尾頭付きはもちろんのこと魚辞退が食卓に上ることもごくまれでした。そんな暮らしの中で、村のお祭りや大晦日の年取り膳などごく限られた日に出される最大級のごちそうが、神の献供物と同じ「尾頭付き」だったのではないでしょうか。
 催事のてんぷらやお寿司については、高級であることも理由と思いますが、銘々に作らなくても、大皿に盛ることで人数を余り気にしなくても良い、という利便性からだったのではないでしょうか。
 根拠もなく、憶測ですが…。
 我が大いなる田舎も、来週はお祭りです。いなり寿司と太巻が皿盛りで並べられます。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

実体験に基づかれたご回答、ありがとうございます。
私は東京近郊のベットタウン育ちなので、身の回りには、歳時や祭事はあまりないのです。
歳時が大切に残されている地域の方には、馴染みやすい話なのですね。
大皿料理の説は、とても参考になりました。

お礼日時:2004/09/13 09:38

「すし」は「酢飯(すめし)」を語源とします。

東南アジアを起源とし、魚と飯を塩漬けして醗酵させた保存食、いわゆる「なれずし」です。琵琶湖の「鮒ずし」や吉野の「鮎ずし」が有名です。またすしの字を当てられる「鮓」は「つけうお」。「鮨」は「しおから」とも読むのも、本来はなれずしだったことを表しています・
 江戸中期頃には飯や魚に酢を混ぜた「早ずし」と呼ばれるすしが登場します。いわゆる「押しずし」で、京都の「鯖ずし」や大阪の「ばってら」、奈良の「柿の葉ずし」がこれにあたります。現在のような「にぎりずし」は文政初年(1820前後)の江戸で登場します。当時としては、それまでの押しずしと違い(作ってから美味しく食べるのに3日はかかるので)手軽に食べれるファーストフードのような感覚でしょうか、人気を博します。ネタは醤油に漬けた「ヅケ」や煮蛤、コハダの酢漬けなどが主流でした。
「すし」に「寿司」と字を当てたのもこの頃からでしょうか? いかにも江戸っ子らしい粋なネーミングですね。
 現在のように冷凍技術が発達して、どこでも新鮮な魚を食べることができるようになったのは、ごく最近のことです。またたっぷりの白米を使う料理なので(江戸や京、大坂など一部を除いて、昔は雑穀飯が主流でした。貧しかったからではなく、当然の食生活だっただけです)、「ハレの日」の料理だったのでしょうね。
  なお、「てんぷら」は現在の衣の付いた文献に登場するのは寛永元年(1748)です。それ以前は魚のすり身を揚げたものを「てんぷら」と呼ぶのが主流でした。現在でも関西や九州では、関東で言う「さつま揚げ」を「てんぷら」といいます(ごぼてんも“ごぼう入りてんぷら”ということですね)。
 「てんぷら」の語源はポルトガル語で調理を意味する「tempero」から、あるいは寺院を意味する「テンプル」からきているとされます。「天麩羅」の当て字は江戸の戯作者、山東京伝が「天竺浪人がふらりと江戸に来て売るから天ふら、そして麩は小麦粉、羅はうすい衣である」と言ったとからだともされます(すこし巷説っぽいですがね)。
 どんなものでも自由に食べることが出来る時代というのは、長い歴史から見れば本当にごくごく最近のことなのです。現代から見ればなんでもない食事でも、なぜそれが「ハレ」の食事になったのかを考えてみるのも面白いかもしれませんね。

参考・『図説江戸時代食生活事典』(雄山閣刊)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございます。

“ハレの日の食事”として、日々の食事と区別されていたからこそ、(それが好物かどうかは別として)価値のあるご馳走になったちうことでしょうか。

大変勉強になりました。

お礼日時:2004/09/13 09:33

う~ん、興味の有る話題です。



個人的な考えですが、魚の保存って昔は大変だったからじゃ・・?
江戸前の寿司ほか、港町で捕れる物は新鮮なまま食せたかも知れませんが、山の方とか ワサビ山盛りで刺身を食べる所も有るって聞きますし。
もし町に港があっても、食べられる魚種は限られますよね。
昔 地域によっては、開いた干物、はらわたを取って半身に切ったもの、練り物等加工食品でしか口に出来ず、そのままのものは高価だったとか。
そう言う意味で『尾頭付き』は豪華料理の1品になったのかも?

因みに・・寿司は『寿』で、おめでたい名前ですよね。
元来 世間に浸透するのに、名前が先か・料理が先か・・。
天麩羅は本来外来の食べ物で 当て字をしたもの、と以前聞いたことが有ります。ハイカラな食べ物=高級料理、となったのでしょうか。

全くの憶測でゴメンなさい!私も今後の回答に期待します(^-^;
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!

"おすし”は、確かに「お寿司」だとおめでたい感じですね。
寿を司る・・・全然気づいていませんでした。

尾頭付きの方は、実は、本で少し調べることができました。
"最初から最後までまっとうする”、という意味の縁起物で、めでたいのだそうです。
今は尾頭付きといえば魚ですが、以前は鶴の尾頭付きも出回っていたそうです。
…でも、その験担ぎだけで言えば、魚や鳥じゃなくても植物でもできそうなので、ちょっと釈然としていないのですが。

やっぱり魚の尾頭付きも、入手困難だということが前提にあったのかもしれませんね。

どうも、ありがとうございました☆

お礼日時:2004/09/02 00:21

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!