アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

1、ヨーロッパの貴族は○○・ド××とか○○・フォン・××というような名前ですが○○は名前として
××は爵位とどのような関係なのでしょうか。全く無関係ですか?

2、爵位は土地の名前だというのをどこかで聞きましたがそれだとかぶったりしないんですか?
一つの国に決まった数の爵位があるような感じなんでしょうか?

3、王族の嫡子、庶子にも爵位が付きますがあれはどういう風につけられるのですか?
元から決まっているのですか?空いている爵位を見つけて付けるのですか?それとも
新しく作るのですか?特に庶子は言ってみれば存在自体イレギュラーですよね。
その辺どうしているのでしょうか?

4、王族はどうにでもなりそうですが貴族の子供の爵位はどうしているのでしょうか?
3と同じような感じですか?

5、この爵位名なら王族でこの爵位名なら違う、という風に爵位を見て分かったりしたのでしょうか?

6、爵位名の一覧みたいな資料ってありますか?

この6つです。
国によって違う場合はできればフランスの場合を知りたいです。
ご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

A 回答 (2件)

1. 関係があるときもあれば、無関係のときもあります。


フランス語のド(ドゥ)とかドイツ語のフォンは、英語のオブ(of)に相当します。「○○・ド・××」というのは「××の○○」という意味です。この「××」が、姓(家名)を意味する場合と、領地(爵位)を意味する場合とがあります。
古くからの貴族で、領地の名称がそのまま姓である場合は、爵位と姓が一致することが多いです。
正式名と慣例的な通称とで異なる場合もあります。例えば正式名は「△△公爵○○・ド・××」(爵位と姓が同じでない)でも、「○○・ド・△△」と名乗ったり呼ばれたり、ということもあるので。

2.爵位は、元々は所有する領地の名称です。例えば「A公爵」は、Aという領地に付随する爵位です。領地Aには公爵、領地Bには侯爵、のように、土地と爵位がセットになっています。希に、多大な功績があった場合には爵位がランクアップすることもありますが、基本的にはその領地の爵位は決まっています。
かぶる、というのがよくわかりませんが、日本の爵位のように「家」に与えられるものではなく、その領地の領主=爵位保持者、ということです。ですから、相続の関係で、複数の爵位(領地)を保持する貴族も多いです。名乗るときは、複数ある爵位のうち、一番代表的なものを名乗ります。A公爵、B侯爵、C伯爵、D伯爵、E男爵、等を1人で保持していても、「A公爵」とだけ名乗る、という感じです。
なお、経済的に困窮して領地を切り売りしてしまい、領地はないけど爵位だけ保持している(爵位は国王から授かるものなので、売買できない)、というような貴族もいたりします。

3.国王が持っている爵位の中から与えられます。国内にある数多くの爵位のある領地のうち、戦争や相続や結婚の関係で、王室の所有となったものがたくさんあります。その中から、王の子供達に与えられます。
次期王位継承者(王太子)の場合は、与えられる爵位・称号が決まっていることが多いです。
庶子の場合は、ケースバイケースです。例えば、ルイ14世の庶子ルイ・オーギュスト・ド・ブルボン(母はモンテスパン夫人)はメーヌ公、ウー伯などの称号を与えられていますが、メーヌ公もウー伯も、この時点で王室の所有となっていたものです。

5.ある程度はわかります。

6.すべての時代のすべての爵位、というのは難しいでしょう。ヨーロッパの爵位ならば、少なくとも英語やその国の言葉で書かれている資料を当たるべきかと思います。なお、イギリス以外のヨーロッパ大陸のほうの爵位は、制度の違いもあって、ちょっとややこしいです。時代や国によっても、領地を伴わない称号だけの爵位なんてのもあったりしますし。
なお、現代のイギリスの爵位については、日本語でもそこそこ詳しいリストがあります。Wikipedia(英語版)でも、詳細なリストがあります。
https://en.wikipedia.org/wiki/British_nobility
    • good
    • 1
この回答へのお礼

Thank you

詳しくご説明いただきありがとうございます。
1.いろんなケースがあるんですね。そういえば王族もポルトゥガルとかダンマークとか
国の名前が姓になっていることがありますしやっぱりヨーロッパの姓は土地と深い関係
があるんですかね。
慣例的な通称というのがあるんですね。勉強になりました。

2.領地を売った場合、買った側が国王から新しく爵位を授かったりということもあるんでしょうか?
土地に付くのが爵位ということはこの土地の名前ならこの爵位みたいな感じで大体は分かるんですかね。

3.王族はたくさん子供が生まれることが多いですが王室の持つ爵位の数にも限度があるでしょうし、やっぱりそのあたりも考えられてるんですかね。

5.公、大公ならともかくウー伯、パリ伯またいな称号を王族が持ってたりするので分からなくなって質問したのですがある程度はわかるんですね。

6.やっぱり日本語の資料は少ないんですね・・・教えていただいた英語版のリンクで調べてきます。

お礼日時:2017/10/14 15:16

No.1です。

お礼コメント読みました。私は専門家ではないのですが、わかる範囲で補足します。

>そういえば王族もポルトゥガルとかダンマークとか国の名前が姓になっていることがありますし

それを「姓になっている」と言うのは、正確ではありません。姓(家名)の代わりに、「ポルトガル(の王家)の○○」「デンマーク(の王家)の○○」と呼んでいる状態です。

>領地を売った場合、買った側が国王から新しく爵位を授かったりということもあるんでしょうか?

基本的に、爵位は売買できません。売買できる爵位は貴族とは認められていなかったりします。
ただし、領地の売買によって爵位が他人に移った例もあります。ルクセンブルクの例がそれです(15世紀)。もちろん、買っただけで爵位を認められるわけではなく、買い手も一国の主など、高位の貴族間での売買ですし、その売買にも国家間の条約が絡むなど、一般的な売買とは違います。
まあ、戦争の代わりに金で領地を奪い取った、という感じになるので、周囲がそれを認めるか、という問題でしょうね。

>公、大公ならともかくウー伯、パリ伯またいな称号を王族が持ってたりするので分からなくなって

その辺は相続の関係があるので、その爵位がどの段階で王家のものになったのかを知っていないと、難しいかも知れませんね。
同じ爵位でも、時代によって、王族のものでなかった時代もありますし。
ちなみに「パリ伯」は元々は西フランク王国(カロリング朝)の爵位の一つで、相続によって王家のものとなり、ユーグ・カペーがフランス王となったことで、フランス王家の爵位となります。これに伴いパリがフランスの都になったことで爵位としては消滅しましたが、19世紀になってオルレアン家がフランスの王位継承権を主張して、この爵位を復活させて、名乗っています。
公・大公ならともかく伯が王族の称号というのは…ということですが、王族が所持している「伯」は、歴史が古いものが多いはずです。フランク王国時代は、辺境部には「公」、都市部には「伯」、という配置で、もちろん領地の規模の違いはありますが、序列はあまり明確ではなかったようで、「公」なみに勢力を持つ「伯」もいたのです。封建領主時代のフランスでは、王家の領土も小さく、王家よりも領地が広くて勢力が強い「公」や「伯」がいる、という時代ですからね。きっちり序列のあるイギリスの爵位や、中央集権以降の近代的な王家と諸侯の関係で考えてしまうと、イメージしにくいかもしれません。
なお、どの爵位が王家のものか、というのは、王家に関わる家系と歴史に関する知識次第だと思います。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ありがとう

王族の場合は少し事情が違うようですね。
伯の称号に関する詳しく教えていただきありがとうございます。
無知なためだいぶとんちんかんなことを聞いてしまいましたが
kifimi_gooさんの分かりやすいご説明でとても勉強になりました。
本当ならno1とno2の両方をベストアンサーにしたいのですが今回はno1のご回答を
ベストアンサーとさせていただきます。

お礼日時:2017/10/14 19:56

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!


このQ&Aを見た人がよく見るQ&A