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最近、DVDでオペラを見たんですが、伯爵が劇の中の日本語字幕の中で「お殿様」とよばれていました。公爵とか伯爵、男爵、子爵などの爵位は、大ざっぱに言えば日本の大名とか旗本に換算するとどのくらい地位なのでしょうか? もちろん米食ではないヨーロッパでどのくらいの石高かなんてナンセンスですけど、イメージを御教えください。たとえば公爵なら、日本だと御三家か加賀藩クラスだ、というような感じです。

A 回答 (5件)

ヨーロッパの貴族精度は、日本と異なり、領地ごとに与えられます。


国によって異なりますが基本的には、上級貴族に属するものとして、大公爵、公爵、大侯爵、侯爵、伯爵、辺境伯爵、宮中伯爵、城伯爵などがあります。
下級貴族として、伯爵、(準伯爵)、子爵、男爵、帝国騎士があります。
伯爵は、上級貴族に属する伯爵と下級貴族に属する伯爵があります。
準伯爵は、上級貴族の伯爵並の領土を持っている子爵を便宜上準伯爵と呼ぶ事があります。
帝国騎士は、神聖ローマ帝国のみに存在します。

基本的に大公爵は、国王に準じた地位に有る者を呼びます。
日本には存在しないと思います。
公爵は、国王の一族が叙勲されて領地を与えられた場合に与えられる爵位です。日本で言いますと徳川御三家に相当すると思ってください。
大候爵は、大きな領土を持つ他部族を併合した場合に与えられる称号で、日本で言いますと豊臣政権下の五大老のようなものとお考えください。
侯爵は、大候爵より小さな他部族の族長に与えられる爵位で、日本の外様大名と思ってください。
伯爵は、国王の部下が叙勲された場合に与えられる爵位で、日本の譜代大名と旗本の中間だと思ってください。
辺境伯は、国家の辺境に派遣されて領地を持った伯爵で、与えられた領地内で、国王並の権限を与えられた場合に与えられる爵位で、辺境が開発されて辺境ではなくなると、その権限が伯爵を完全に上回り、侯爵なみの権限となります。
宮中伯は、皇帝の身の回りの世話をして与えられた爵位です。
城伯は、皇帝の持ち城の城代を代々勤める人で、日本では大阪城代とか京都所司代などに相当します。

下級貴族の伯爵は、上級貴族の部下が叙勲された者(日本では陪臣)や国王から叙勲されてもその地位の低い者(御家人)などに相当します。
子爵は、日本の代官が世襲化したも、男爵は地方の豪族程度とお考えください。

一代限りの貴族「○○卿」というものもあり上級貴族並の扱いになります。

また、大貴族というものが有りますが、これは国王より特権を与えられた上級貴族です。
スペインに「オリバーレス公伯爵」と呼ばれる人がいました。
この人は、本来「オリバーレス伯爵」でしたが、スペインの宰相として功績を認められ、大貴族となり、さらに公爵領を与えられました。
通常公爵のほうが各が上なので、公爵を名乗るのですが、伯爵で大貴族と認められているため、公伯爵と呼ばれました。

爵位間には、基本的に上下間はありません。公爵が伯爵に命令するような事は通常ありませんが、貴族間で主従関係にある場合は別です。

また、はじめに述べましたが、これらの爵位は領地に与えられるもので、領地を併合したり買収した場合は、それらの称号を併せ持つ事になります。
伯爵でも、公爵領を併合した場合は、公爵の爵位も持つ事になります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
これからはオペラや芝居を見たときに、いろいろ想像できるようになりそうです。もっとも、日本の芝居でも、中納言とか言われても、「たしか水戸黄門が中納言だったかなあ」くらいしか想像できませんけど。

お礼日時:2007/02/17 09:35

 オペラに出てくる貴族というと、イタリアあたりを想像します。

ここいらへんの歴史については、丸で詳しくありませんが、小公国が乱立しているような印象を持っています。
 日本の大名の明治維新時の叙爵一覧は、下のURLの通りです。
 http://wolfpac.press.ne.jp/kazoku04.html
 大名、旗本も殿様(英語ではLORDかな)と呼ばれる身分ですが、ピンからキリまでありますね。
 彼等にも軍役の義務というものが幕府から課せられており、持たなければならない兵員数が決められており、また旗本にも知行所という領地はあります。大名も旗本もそれだけの人数を雇っておくのに四苦八苦していました。実際それだけの人数を保持していたのか、怪しい面もあったようです。軍役については下のURLの通りです。
 http://www.0105.jp/~mizuki/gunekikitei.html(人数は下の方に出てきます)
 兵員は下っ端まで入れて、一万石につき200人見当でしょうか。武士は本来軍人ですが、彼らは領民の支配という、本来文官がなすべき仕事も負っているため、江戸時代も後半になってくると、実際に戦争になると役に立つ人数は、そんなにありませんでした。
 まあ、質問者さんの西洋貴族のイメージ(領地、軍隊、城も?)に合う日本の大名は、国持ち大名クラス(2~30万石以上)、維新時の爵位でいえば伯爵以上ということになると思います。
 日本の大名は300余りもあって、小さいところは城もありませんし、ささやかなもんです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
皆様のご回答でイメージがよくわかりました。
いままで、西洋の劇を見ても、伯爵とか言われてもどのくらい、偉いのかさっぱりだったんですが、ご回答の知識により、さらにいろいろ想像できるようになります。

お礼日時:2007/02/17 09:29

お話からすると、「フィガロの結婚」でしょうか?


一般農民がエライ貴族をやっつけて、観客を大喜びさせる狙いがありますので、伯爵の中でも力のあるエライ方ですね。
農奴から自由農民へ移行するころの、貴族代表となると、日本では三十万石クラスの大大名かな。個人的なイメージですが。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
> お話からすると、「フィガロの結婚」でしょうか?
ずばり、そのとおりです。

> 日本では三十万石クラスの大大名かな。
なるほど、イメージがわかりました。

お礼日時:2007/02/17 09:19

まずは基本から↓


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%88%B5%E4%BD%8D

ヨーロッパの爵位は、領地の豊かさとは無関係なばかりか、同じ人が伯爵領と男爵領を持ってる場合などあり、
(↓は一例)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3% …

日本の大名や旗本というものと、まるで違います。
ちなみに大名は一国一城の主(お城もない家、けっこうありますが)というイメージですが、一万石以上の家です。
旗本や御家人は将軍の家来ですが、大名も将軍に臣従しているので、立場は対等とみることが可能(実際には幕府の扱いが違う)。
こういう関係は、日本ではけっこうあり、鎌倉時代の御家人と身内人(北条家の家臣)では、身内人の方が偉くなったりしてました。

地域や時代が違うと、単純には比較できないということで。

この回答への補足

> 地域や時代が違うと、単純には比較できないということで。

もちろん、それは承知の上での質問です。このオペラにでてくる伯爵というのは、字幕スーパーでは「お殿様」とよばれていたけど、どのくらいのお殿様なんだろう? と思っただけです。#1様の補足にも書きましたが、どうやら軍隊を持っているらしい、それなら軍隊を養えるほどの領地もあったに違いない、旗本クラスじゃ直属の軍隊は持っていないだろうから、日本だと少なくとも数万石の大名クラスのお殿様だったのかな? ということでした。

補足日時:2007/02/16 03:54
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
wikipedia には旧大名家に与えられた爵位の記述がありましたね。これらの爵位からだいたいのイメージはつかめました。

お礼日時:2007/02/16 03:48

貴族でも城や土地(領地)を持っていない爵位だけの者を除くと言う意味で?(男爵、子爵などはお金で買った者もいたとか)

この回答への補足

> 貴族でも城や土地(領地)を持っていない爵位だけの者を除くと言う意味で?

はい、そういう解釈でお願いします。劇の中では伯爵は直属の軍隊も持っているようで、家来に罰として自分の軍隊の士官に欠員があるので、そこへ赴け、と命じていました。ですから、軍隊を養えるほどの領地も持っていたと思います。

補足日時:2007/02/16 03:27
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