ハイデガーの脱自についてわからせてください。

今木田　元著　「存在と時間の構築」という本を読んでいます。数回読んだのですが、ここで出てくる「脱自」という概念がどうしてもわかりません。もちろん脱自の元の言葉がAusser sich（我を忘れている、自分から離れている）とかExtase（外に・立てる）という意味で、自分の外に出ていくという意味だというのは理解します。わからないのは、そのことばが例えば”「存在と時間」原書328頁（原　佑訳p519)　この何かへと向って、何かのほうへと、何かのもとでという諸現象は、時間性をエクスタティコン、すなわち脱自そのものとしてあらわにする。時間性は根源的な「おのれの外へと抜け出している脱自」それ自体なのである。”等という表現です。何がどこから抜け出して、抜け出したものはどこにそんざいしているのでしょうか？
どなたか哲学初心の私でもわかるようにせつめいしていただけないでしょうか？「存在と時間」は宇宙の彼方について説明しているのではなく私たちの心の有様について説明しているわけなので、必ず理解できるはずだと信じています。できたら難しい言葉の羅列ではなくて「例えばこういうことだ・・・・」と例えばなしでも結構です。この手の質問の回答はいくつか見ましたがいずれも納得いく回答ではありませんでした。今回こそは腹落ちする回答をいただきたいと思います。よろしくお願いします。

No.3 回答者： r_umaniamnvi_the_5th 回答日時： 2020/02/24 05:56

No.3=2=1です。

　3つの脱自があるとお互い同意しました。
　バラすのはうまくいきました。でも向かってと方への区別がなくて具体が入れ替わっても一緒です。輪っかが1つと矢印が2つあります。図示します。
　┏━┓
　┗→もとで→方へ
　　　↓
　　　向かって
No.2は何しよっかなーが存在でと迷ってるときが時間です。存在と時間が区別されずに混ざって脱自です。
　対して質問者さんは向かっては分かります。けれど方へともとでが分からないです。存在を除いた時間が脱自です。原さんは向かってが到来なので方向が逆です。No.2へのcommentを推敲して段落わけして書き直してみませんか?

この回答へのお礼

r_umaniamnvi_the_5th 様
３回にも及ぶご回答ありがとうございました。しかしながら私の希望しているのはあくまでハイデッガーに即してのご回答です。ハイデッガーは時間それ自体で将来、既在、現在という形で脱出してしまっている。とも書いています。（現象学の根本問題p432)従って一次的には脱自しているのは現存在ではなく時間自身です。従って回答者様のようなご回答はハイデッガーの理路とは相いれないと思います。せっかくご回答いただいたのに申し訳なく思います。

お礼日時：2020/03/11 09:48

No.2 回答者： r_umaniamnvi_the_5th 回答日時： 2020/02/19 06:45

No.2=1です。

　引用部をバラバラにします。脱自は時間性である。何かへと向かってという現象は時間性をあらわにする。
　具体します。何かに向かってという現象は何しよっかなーと迷ってるときです。何かの方へという現象はどうやろっかなーと迷ってるときです。何かのもとでという現象はやってるなーと作っているときです。
　とすると脱してない脱自つまり自は寝てるときです。

この回答へのお礼

r_umaniamnvi_the_5th様　再度のご回答ありがとうございました。原の訳では何かに向かってというのが未来（原の訳では「到来」）、に比定されています。回答者様はこれを”何しよっかなーと迷ってるとき”とおっしゃいました。同様に何かの方へというのが過去（原の訳では「既在性」）に比定されてますがこれを”どうやろっかなーと迷ってるとき”何かのもとでというのが現在（原の訳でも「現在」）に比定されていますがこれを”やってるなーと作っているとき”とご回答されています。まず脱自は現存在が脱自するのではなく時間（未来、現在、過去）が脱自するのではないでしょうか？回答者様のご回答では現存在が脱自すると読めますがいかがでしょうか？私は未来が脱自するというのは分らないでもありません。現存在が自分の死を先駆的覚悟性をもって心に刻むという事は将来の自分の死を今現在に考えることですから、今ここにいる自分を原点に据えて考えるならば将来というのは自分の死がこちらに近づいてくること。つまり将来が自らを脱して今の自分に近づいてくることと考えられなくもありません。回答者様はこれを”何しよっかなーと迷ってるとき”とおっしゃってますがこのことと、未来という時間とはどう結びつくのでしょうか？”どうやろっかなーと迷ってるとき”が過去とどうやって結びつきますか？”やってるなーと作っているとき”が現在という事ですが、これは確かに現在そのものの記述ではあり、現在と結びついてはいますが、今度はこの状態は脱自でもなんでもなく頽落した非本来的な現存在が道具連関の下で活動しているすがたそのものではないでしょうか？

お礼日時：2020/02/22 09:56

No.1 回答者： r_umaniamnvi_the_5th 回答日時： 2020/02/13 06:31

おはようございます。

　Heideggerさんより良く書けません。でもやってみます。
　あなたに私が分からせるのは難しいです。自分が脱するからです。仮に私が脱自したことがあってこうですよと説明してもあなたにとっては脱他だからです。とはいえHeideggerさんは書きました。
　おおそうか!って分かっちゃうことはあります。分からせるにとはの話に脱線してます。脱線のように脱自も分かりやすいと良いです。
　宗教学に投稿したのはどんな意図がありますか?透脱はどうですか?『透脱 - つらつら日暮らしWiki〈曹洞宗関連用語集〉』https://seesaawiki.jp/w/turatura/d/%C6%A9%C3%A6以前の質疑応答はどんなでしたか?

この回答へのお礼

r_umaniamnvi_the_5th様
ご回答をありがとうございました。宗教学に投稿したつもりはありません。あくまで哲学のカテゴリーで質問しました。
残念ながらご回答は私の望むものとは異なっていました。せっかくご回答いただいたのに申し訳ありませんです。

お礼日時：2020/02/16 08:46