この人頭いいなと思ったエピソード

やはり、大人になってから見た方が得られるものが多くあると言うドラマ、映画と言えば、何がありますか?

A 回答 (3件)

そうですねえ。

やっぱり「Stand by me」ですね。他の名作映画も見ましたが「別にいいかな?」と思いました。同じくらい強烈に感心したのが「空よりも遠い場所」です。アニメ風のテーストですけど内容は大人向けだと思いました。

以下は長いですが暇つぶし程度でお読みください。

むかしBバージンと言う漫画を描いた方(今ではかなり立派に成られていますが)が若い時にのっぽさんから(そういう人が居た)貰ったコメントが、

「ほんとのような嘘の話ではなく嘘の様な本当の話を書いて
 ください」

とのこと。インタビュー漫画みたいなのを描かれていた時の話です。これが凄いためになりました。当時の私は何の話か分かりませんでした。しかし「大人になると何を言っていたのか分かる」ようになります。

なので「嘘のような本当の話」を作られている方には(本当に)頭が下がります。逆に「本当の様な嘘の話」のお陰で仕事上迷惑したこともあります(専門技術職なのですが「漫画を読んで間違ったイメージを持ってしまった人」を教える事になって苦労しました。教えようとしても漫画知識と比較して「違う」と言って受け付けなかった。ギャグ漫画かよ)。そういう事もあるので「本当の様な嘘の話」を蔓延させてはいけないのでしょうね。

「Stand by me」はテーマがシッカリしていて作者が語りたいことが描かれていました。結局、ストーリーはどうでも良いと思いました。ここで描かれているのは子供達の葛藤と選択です。正しい選択をするにあたってすら見苦しい過程があります。そうであっても最後は選ぶ。それが嘘のように見えても(人として子供として)本当なんだという事です。

実は私の子供のころの友人も葛藤の末に同じような(正義感)行動をしました。その子供ならではの「誰にも評価されなくても僕はそうしたかった」的な行動がリアルでしたね。つまり実体験(私はこちらの方が感動しましたけど。当たり前ですが)からも本当の事であると知っていました。

「よく描いたなあ。作者は自分と同じ経験をしていたのかも」

と思いました。そうでなければケチをつけたんですけど。

では「空よりも遠い場所」に関してはどこに驚いたかと言うと「ラストに語られる馴染みの行動」です。これが実は嘘のような本当の話であると思いました。始まりからとても良い話なんですが、ラストに出て来た部分がもっともリアルだと感じたんです。私が子供であったなら「出来すぎ」「さすがにそれはない」と言ったでしょう。しかし現実はこちらが本当にありそうな話なんです。

「皆が憧れる『何かを為した人』がどうして存在するのか分
 かって居ないだろう。その辺りを教えている本当の話は滅
 多にない」

才能あって恵まれた人が「ぴゅーッと伸びて」自分を置き去りにしていくのだと(間違った)イメージを持っている人が多いんですよ。実際は「Stand by me」や「空よりも遠い場所」で描かれる様に「脇役的な人」が「見苦しくても正解の方が気持ちいい」と自分の選択の正しさを体感で知ってしまう事から生じるんです。

殆どの人は途中の苦しさによって「どうせ先は無い」と怯えて引き返してしまいます。しかし「選択の正しさ」は「道中の苦しさ」を超えて「生涯にわたって勇気を与えてくれる」物なんです。それが生涯続くので弛まぬ努力が可能になるという分けなんです。そういう本当の話なんです。

「良かった。勇気を出してよかった」

こういう体験は何度も本人が反芻します。

「どんなダメな人でも一度でも自分の選択の正しさを味わう
 とそれを反芻したいと思う様に成り人が変わる」

最近見た動画で「春からニートを始める方向け」みたいなアドバイス動画がありました。これが可成り「嘘のような本当の話」です。まあ実話なので本当の話なんですけど。しかしポイントはそこじゃないです。ご本人が「今ある自分」を誇らしげに見せます。これを見れば「事実とは分かって居るけど、今の自分(ニートを続けている方)から、同じように成れるなんて思えない。どうしても嘘に聞こえる」となるでしょう。

「信じていいのかな。でも信じられない。自分は違うという
 気がする。あの人だけ珍しいのだと思えて仕方ない」

そしてこの独白は「本当の様な嘘の話」なんです。自分の疑いの方に騙されてはいけませんよね。

ではどうして成り立つ(人が生まれ変われるのか?)のか?

簡単言えば、

「誰もが手応えを感じた時本気を出す」

という(当たり前の)話です。

ありそうと思うでしょ?。

つまり手応えが無い今の状態から「手応えを得る」きっかけが必要なんですよ。その切っ掛けが「選択の正しさから生じる高揚感」なんです。そういう成功体験なのです。一度体験すると自分も変わると思ってください。

「どうして人は変われるのか?」

大体の名作はこう言う部分がテーマになっております。それが本当(つまり実際にそうなる)の事を語っていたら「嘘のような本当の話」なわけです。

例えばこれは嘘です。

「辛い事があったので、そんな哀しい事が二度と起きない
 ように・・・」

「はい。本当の様な嘘の話有難う」

なんですよ。

「そんな哀しい事が二度と起きない様に逃げます」は本当のような本当の話です。つまり「哀しい事件」が起きれば大体は逃げてしまって取り組むなんて無いという事です。こういう漫画を読ませられ続ければ「自分は逃げてしまうのでダメな奴だ」と落ち込むでしょう。

だから若い方や子供達に「そういう嘘の見本」を語られると迷惑なんですよね。本当は「正しい選択をしたときの高揚感」を体験させる事が鍵なんです。先ほどの「ニートさんへのアドバイス動画」は「その通りに実践する」事で間違いなく本当に成ります。実はそれもそうなると(私のうつ病の時の体験でも)知っていました。本当に良い事を配信してくれたなあと思っています。

長く語りましたが「大人になると分かる嘘のような本当の話と迷惑な本当の様な嘘の話が識別できるようになる」と言う事です。

そしてお勧めしているのは作者が「本当の話」を知っている物だけです。単に面白いというのではなく「ちゃんと分かっている大人」が「子供や若者に向けて本当の事を教えたい」「先輩や同輩にわかってるじゃんと言われたい」と思って作ったものです。つまり名作だという事です。

そして現実の方が物語より嘘度が高いですよ。二刀流の英雄の活躍をそのまま漫画にしたら「嘘過ぎる」として誰も読まないでしょう。しかし現実の方が漫画を超えていますよね。そちらが「嘘のような本当の話」であるという事です。

「正しい選択をしたと確信したときの高揚感は人に奇跡
 をもたらす」

以上、ご参考になれば。
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この回答へのお礼

ありがとう

皆様、有り難う御座います。

お礼日時:2024/05/25 22:40

実録テニス映画 リトルモー

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となりのトトロ


涙が出てしまいました。
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