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動物のプロに聞いた!日本で飼われている珍しいペット

動物のプロに聞いた!日本で飼われている珍しいペット多くの人が動物と一緒に暮らし、「ペット大国」ともいわれる日本。コロナ以降おうち時間が増えたことをきっかけに、ペットを飼う人がさらに増えたという話も耳にする。最近では、犬や猫といったおなじみの動物以外の珍しい品種を飼っている人も少なくないようだ。「教えて!goo」にも、「彼氏がペットの爬虫類に夢中です」と、ヘビとトカゲを飼う彼氏をもつ女性からの相談があった。そこで今回は、動物と人をつなぐ事業を手掛ける有限会社バーデン代表取締役副社長の須田拓翔さんに、昨今日本で飼われている珍しいペットや飼う際の注意点、ペットとしての飼育におすすめの珍しい動物について話を聞いた。

■日本で飼われている珍しいペット


一般家庭で飼育できる動物は、法律で規定されているという。

「日本では犬猫に限らず、小動物、中型哺乳類、爬虫類、鳥類などをペットとして迎えることが可能です。これほど多種多様な動物を飼うことができる国は珍しいです。しかし年々法律は変わっています。近年ではワニをはじめ一部のトカゲやヘビ、大型のワシ、中型以上のネコ科の愛玩飼養が禁止されました」(須田さん)

ネコ科で人気のサーバルキャットやカラカルも、愛玩飼養が禁止になったのだ。法律が変わる前に飼っておけばよかったと悔やんだ人もいるかもしれない。他にはどんな珍しい動物がペットとして人気なのか。

「ミーアキャットやハリネズミ、小型齧歯類(げっしるい)のチンチラやヤマネなどがあげられます。小、中型有袋類(ゆうたいるい)のフクロモモンガやワラビー、さらにキンカジューやアルマジロも近年根強い人気ですね。また、小型サル類のショウガラゴやマーモセットなども非常にファンが多いです。しかし輸入禁止となっている品種のサルは国内で繁殖された子達しか市場に出ないため、入手が困難です」(須田さん)

過去にはもっと珍しい動物が飼われていたこともあるらしい。

「以前はカピバラやビーバーを飼っていた人もいました。10年以上前にはハイエナやトラ、チンパンジー、ウォンバットの飼育例もあります」(須田さん)

法律が異なる時代だからこそ、飼育することができた珍しい動物もいたようだ。

■珍しい動物を飼う際の注意点


珍しい動物を飼う際に心得ておくべきことを聞いてみた。

「まず、その動物がどのような環境(天候や気温、湿度、日照時間、紫外線量など)で生息しているか勉強しましょう。動物園で観察してみるのもおすすめです。行動時間帯や地表性・樹上性といった行動パターン、エサの種類や適正温度・湿度、寿命なども、動物によりさまざまです」(須田さん)

季節や成長段階に伴う行動の変化も知っておくべきだとか。

「たとえばオスのプレーリードッグは、発情期に入った途端に気性が荒くなります。同じくグリーンイグアナも同じ性質があり、“噛みつく”、“尾をむちのように使ってはたく”などの行動が見られます。両者とも飼主に大怪我を負わせることもあります」(須田さん)

冬眠や休眠をする動物も多いそう。

「ハリネズミに似た見た目のヒメハリテンレックは、休眠中にも水を飲みますがエサは口にしなくなります。こういった特性を知らないと、慌てて病院に連れて行ったり無理にエサを食べさせようとしたり、余計なストレスを与えてしまいます」(須田さん)

飼育をはじめる前に、その動物の特性を理解することが重要なのだ。

■ペットにおすすめの珍しい動物


珍しい品種の中でも、飼育の観点からみてペットとして一緒に暮らしやすい動物を紹介してもらった。

「ミーアキャットは飼育しやすいです。野生下では群れで生活する動物です。そのためミーアキャットが子どもの頃から飼いはじめると、飼主や一緒に暮らす家族を群れの一員として受け入れてくれます。愛くるしい仕草で人気のチンチラは、上手に飼育すれば15~20年ほど一緒に暮らせます。湿度の低い涼しい場所に、砂浴びができる場所を設けてあげましょう。留守にしがちな人には、コーンスネークやキングスネークなどのヘビがおすすめです。適切な温度や湿度を保ち、新鮮な水と7~10日に一度程度のエサを与えれば飼育が可能です」(須田さん)

最後に、須田さんはペットを選ぶポイントや迎える意義について教えてくれた。

「適切な環境を用意せず動物を飼育しても、飼主も動物も幸せにはなれません。飼主が生活スタイルや環境を動物に合わせられるかが重要です。その点を踏まえて自分に合ったペットを選び、素敵なペットライフを過ごしてほしいです」(須田さん)

法律で飼育が許可されている動物でも、さまざまな生態をもち人間側が動物に生活を合わせる必要がある。「飼いたい」という気持ちだけで迎えるのではなく、飼育するペットの生態を知り、尊重しながら共に幸せな時間を共有できることが理想だろう。

●専門家プロフィール:有限会社バーデン
2000年の創立以来、動植物や動植物に関連した商品の輸出入や卸売、小売、リース業、出版業、イベント企画、動物医療における研究事業、動物病院事業、博物館用特殊物品の輸出入事業、検疫対象動植物の検疫事業、自然保護研究のためのNPO法人の運営などを幅広く行う。

画像提供:ピクスタ
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