■太りやすい鍋料理はどれ?
石狩鍋、ちゃんこ鍋、あんこう鍋、すき焼き、もつ鍋など、鍋にはいろいろある。一体どれが太りやすいのだろうか。
「基本的に鍋は、肉や魚、野菜類がまんべんなく食べられ、栄養バランスがよいです。具材で大きな差はないと思いますが、使う調味料で摂取カロリーは変わってきます」(みぃこさん)
意外なことに、具材ではなく調味料の違いで太りやすくなるかどうかが決まる。
「砂糖を使うお鍋が太りやすいです。一番砂糖を使うお鍋といえば『すき焼き』でしょうね」(みぃこさん)
「すき焼き」の作り方は家庭によっても変わってくるだろうが、筆者の育った家では山盛りになるほどの砂糖を入れていた。あの甘い味が生卵や牛肉と実にマッチするのだが、太りやすいというワナがあった。
■太りにくい鍋料理にするためのポイントは何?
ダイエットのことを考えると、残念ながら「すき焼き」をリピートすることはできないことが分かった。では、太りにくい鍋料理をつくるには、どのようなポイントに気をつければよいのだろう。
「先程もお話ししたように、具材で摂取カロリーの大差はないので、調味料を工夫します。だし昆布で具材を炊いてポン酢でいただく水炊きや、あっさり和風だしの寄せ鍋にするのがオススメです」(みぃこさん)
あっさり味は健康によいと分かっていても、物足りなく感じることもある。どうしたらよいだろう。
「いろいろな具材を使うことで相乗効果になってうま味が増し、調味料をたくさん使わなくてもおいしいお鍋ができますよ」(みぃこさん)
調味料の使い過ぎを抑え太りにくい鍋にするには、入れる具材の種類を増やすとよいことが分かった。
■太りにくい鍋レシピをご紹介!
太りにくい鍋を考えた場合、おすすめはやはり水炊きになるのだろうか。
「調味料が一番少ない『水炊き!』と言いたいところですが、私のオススメは『酒粕入りの味噌鍋』です。酒粕は食物繊維が豊富で、糖の吸収を抑えて生活習慣病の予防や、便秘改善で美肌効果も期待できます。おいしくて健康的で美肌にも効果があるんですよ」(みぃこさん)
まさに三拍子揃った理想的な鍋料理だ。早速、材料と作り方を教えてもらった。
【材料(3~4人分)】
お好みの具材 お好みで
・酒粕 150g
・味噌 おたま1/2杯
・みりん 大さじ3
・醤油 大さじ2
・だしパック(茅乃舎など) 3パック
・水 800cc
【作り方】
1) 土鍋に水、だしパックを入れて火にかける。
2) だしがとれたらだしパックを取り出し、別容器で酒粕と少量のだしを混ぜて溶かす。
3) 適当な大きさに切った具材と2)、みりん、醤油を加えて煮込む。
4) 具材が柔らかくなったら味噌を加えて完成。
「豚や鮭などいろいろな具材を使って、おいしく健康に楽しんでください」(みぃこさん)
立春が過ぎたとはいえ、まだまだ寒い日が続く。これからも鍋のお世話になる人は多いだろう。太りにくい鍋にするためには、調味料に注目するとよいことが分かった。今回紹介したレシピを参考に楽しく鍋ライフを継続してほしい。
●専門家プロフィール:みぃこ
管理栄養士・調理師・保健指導員として活動中。日々の家事を楽にする1週間献立を推奨し、料理と共にInstagramにて紹介している。ブログ「Mieko's Kitchen」も運営。