■悪徳業者の見分け方
まずは、悪徳業者の見分け方について教えてもらった。
「スピーカーを使い、『無料回収』とうたっている場合は注意が必要です。なぜなら、エアコンやテレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機などを処分する際はリサイクル料金が必要と家電リサイクル法で定められているからです。また、金属や木材を処分場に持ち込めば、一定の料金を支払う必要があります。そのため、無料回収では業者側に利益が生まれず、成立し難いのです」(株式会社パラダイム・ラボ)
『無料』をアピールする業者は、回収以外の目的があるはずだという。
「例えば、回収品から売れるパーツのみ取り外し、不必要なものは不法投棄したり、不用品を積み込んだ後に『全てが無料ではない』と高額の請求をしてくるなどのトラブルが全国的に発生しています」(株式会社パラダイム・ラボ)
そんな悪徳業者を見分ける方法はあるだろうか。
「ネットで、その不用品回収業者を検索し、処分費用や所在地などを確認しましょう」(株式会社パラダイム・ラボ)
一般消費者を相手に商売をしているのであれば、何かしらの情報開示がネット上にあるはず。依頼する前に検索するのがよいだろう。
■失敗しない不用品回収の活用法
では、不用品回収業者を上手に活用するテクニックはあるだろうか。
「一般的に不用品回収を検討するのは、引っ越しや家の整理により生じた家具家電の処分や買い替え時などでしょう。満足のいく回収を依頼するには、依頼者の状況に応じて、見積予定日や作業実施までの流れなどをしっかりと説明、提案できる業者を選ぶと安心です。希望日に予約が埋まってしまうこともあるので、事前に複数の業者に相談するとよいでしょう」(株式会社パラダイム・ラボ)
依頼者側の希望も明確にしておくとよいそうだ。
「不用品回収作業を行う際は、スタッフが家の中に入ることが多いため、プライバシーを気にする女性の依頼者からは、女性スタッフが支持されるようです。『電話応対がよかった』など、会社単位ではなくスタッフの対応を重要視する依頼者も少なくないようです」(株式会社パラダイム・ラボ)
業者選びには事前のリサーチが必要。「このスタッフさんなら任せられる」という視点も大切にしたい。
■「不要品買い取り」がお得な商品
不用品の中には、まだまだ使えるものもあるかもしれない。不用品を「回収して欲しい」だけではなく、「売りたい」という依頼者もいるのではないか。
「『不要品買い取り』の査定対象となる商品の条件は、需要があること、依頼者に買い取り金を支払っても利益が見込めることなどが挙げられるため、対象外となる場合が多いです」(株式会社パラダイム・ラボ)
使えそうだからといって、なんでも買い取ってもらえるものではないようだ。では、「不用品買い取り」が成立し易いのは、どのような商品なのだろう。
「ブランド品やアンティーク商品など、古くても価値が落ちないと判断され、状態のよいものです。そのような不用品がある場合は、古物商許可を得ている回収業者に『不用品回収を希望するが、値段が付きそうなら買い取りをお願いしたい』と伝えるとよいでしょう。買い取り可能なら、処分費用から査定金額を値引きしてくれる業者もあります」(株式会社パラダイム・ラボ)
廃棄したい物を買い取ってもらえたら一石二鳥である。トラブルを回避し、上手に不用品回収業者を利用したいものだ。
●専門家プロフィール:株式会社パラダイム・ラボ(運営サイト名:エコノバ)
エコノバの他にも複数のリユース関連メディアを運営。他にも軽貨物ドライバー業務委託支援サイトや海外人材採用支援サイトを運営。それらの中で得た知見を活かし、幅広い業種業界におけるWebマーケティングのコンサルティングを行う。