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大学の入学式、親が行くのは過保護?マナー講師に話を聞いた

大学の入学式、親が行くのは過保護?マナー講師に話を聞いた春の訪れを日に日に感じるこの時期。受験を終えた子どもが無事大学に合格し、その入学式を楽しみにしている人もいるはず。子どもの晴れ姿を一目見たいと、入学式に付き添う予定をしている人もいるのではないか。しかし「教えて!goo」には、「大学の入学式には親が行ってあげたほうが良い?」と、子どもはよい年になっているのに付き添うのはどうかという疑問が投げかけられていた。そこで大学の入学式の親の付き添いについて、思いやりを重視したマナーアドバイザーの山木理代さんに話を聞いた。

■大学の入学式に親が行くという意義


大学の入学式に親が行くことを、過保護ではないかと指摘する回答も前述の質問には寄せられていた。この件について山木さんの考えを聞いた。

「大学生にもなって入学式に親が同行すると聞くと、一見“過保護”と感じられるかもしれません。しかし、実は大学の入学式に親が同行することは、昔からある風景でした。一昔前大学とは“最高学府”といわれ、苦労して子供を進学させることに格別な思いがあったはずです」(山木さん)

なるほど、過保護すぎるということはないようだ。

「今の時代、二人に一人は大学へ進学するようになりました。とはいえ、義務教育ではなく、“入学式”という名の式典は、基本的には大学の入学式が最後です。中には、やっと苦労して大学まで上げることができた親御さん自身のご褒美として、感動を共にしたいと思う人もいらっしゃることでしょう。ですから、大学の入学式に親が出席することは、純粋に“ハレの日を共に喜ぶこと”と受け止めてはいかがでしょう」(山木さん)

いざ出席する場合に、注意すべきことはあるのだろうか。

「構内で我が子の一挙手一投足を見たいがための立ち振る舞いは、他の方への迷惑になるので慎まなくてはなりません。大学側では混雑緩和から事前に保護者の参加数を規制し、当日の決まりなどを通達している場合もあります。ルールを守り、同じ学び舎で過ごすお子様たちのスタートを気持ちよく見届けてはいかがでしょうか」(山木さん)

周囲への配慮を忘れずに喜びを分かち合いたいものだ。

■大学の入学式についての子供とのやりとり


子供が親の出席を嫌がった場合はどうだろう。

「子供が来てほしくないと言っているのであれば、もちろん参加を控え、その気持ちを受け止めてあげてはいかがでしょうか。お子様ご本人の自主性を尊重してあげることです。また、親が行きたくないと言っているのに、子供の方からねだられて出席するのは、これまた過保護の延長線ではないでしょうか」(山木さん)

大学の入学式では、どれだけ子が親離れ、親が子離れできているかが試されそうである。

■大学の入学式に親が行かない場合


あらゆる事情で、どうしても親が出席できないこともあるだろう。その際、困ることはあるのだろうか。

「困ることはないはずです。実際、お子様のみで出席される方も大勢いらっしゃいます。もし親御さんの参列が必要であれば、大学側から必ず通知があるはずです。『父母説明会』などを設けている学校もあるようですので、参加必須なのかなどを確認して適宜対応すれば十分ではないでしょうか」(山木さん)

入学式の主役はあくまでも“入学者本人”である。親が出席するのもよし、出席しないのもまたよし。各家庭の考え方や事情を踏まえ、入学式という晴れの舞台を温かな心で見守りたい。

●専門家プロフィール:山木理代
マナーアドバイザー・マナー講師。形だけではなく、思いやりの心を伝える本質的なマナーのアドバイスを行う。暮らし・ビジネス、全般に通用するマナーの基本を大切にし、応用範囲が広いのが特徴。感謝と謙虚な心で暮らしに微笑みを加味するマナーサロン「サロン・ド・エサンシエル」主宰。
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