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「夫のいびきがうるさい!」解決しないのは夫婦のコミュニケーション不足が原因?

「夫のいびきがうるさい!」解決しないのは夫婦のコミュニケーション不足が原因?夫婦同室だからこそ起こり得る、いびき問題。「教えて!goo」には「夫のいびきに困っています」「最近夫のいびきがすごく大きくて隣の部屋まで聞こえるぐらい。。」など、妻からの悩みが多数寄せられている。たかがいびき、されどいびき。この問題の解決策について、専門家とともに考えてみた。

■夫婦間のいびき問題、どう解決する?


睡眠時無呼吸症候群など、いびきには怖い病気が潜んでいることは広く知られた事実。だが、いびきをかく側はそれほど深刻に考えていない場合も多い。「病院に行って欲しい」「別の寝室で寝て欲しい」といった妻側からの要求がもしも受け入れられなかった場合、どのような対策がとれるだろうか? @はあと・くりにっく/Better Coupleのカウンセラー、西澤寿樹さんにお話を伺った。

「『忙しくてすぐには病院へ行けない』という人はいると思いますが、いびきの問題でとれる対策ってそう多くはないですよね。耳栓をするか、寝室を分けるか、病院で治療するか。そこまでこじれる話ではないと思うのですが」(西澤さん)

でも先生、実際に夫のいびきがうるさくて夜も眠れず、交渉しても失敗した、という悩みは多数寄せられているのですが……。

「そもそも交渉というのは、自分に有利に話を持っていこうとする考え方です。その場合、相手は『譲歩させられている』という感覚になります。それが上手く機能するとは、あまり思えません」(西澤さん)

「いびき問題」としての質問が、思わぬ方向へ! さらに深く話を聞いてみた。

■私たちが教わっていない「気持ちのやり取り」って?


「説得や交渉が上手いと、世の中で上手く生きることができます。その証拠に、私たちが教わるコミュニケーションのほとんどは説得・交渉という考えがベースにあるものなんです。そこを基準に夫婦のコミュニケーションをとろうと思っているから、上手くいかないのです」(西澤さん)

話し合いをする上で、人はどうしてもプレゼン側に力を入れたくなる。そのため、「自分の言いたいことが相手に上手く伝わっていない」と感じる人は多いが、コミュニケーションの99%は聞く側の問題であると西澤さんは指摘する。

「プレゼンが上手くても、聞く気がない人に聞かせることはできません。まずは、夫がなぜ病院に行きたくないのか、ちゃんと話を聞きましょう。そうすれば、『自分が聞いて貰ったくらいは相手の話も聞いてあげてもいいかな』という感覚になりやすいです。とはいえ、もちろん相手は自分と違う見解を言うことがあります。そこで反論するとせっかく開きかけた扉が閉まってしまいますので、注意しましょう」(西澤さん)

話を聞いてもらうためには、強く主張することではなく、相手の話を先に親身に聞くというスタンスが大事だという。

「形式的に『聞く』ことはできますが、相手のニーズや気持ちを理解するというのは、口で言うよりもはるかに難しいことです。夫婦の間できちんと『気持ちのやり取り』が交わされている、これが一番大切なことだと思います。そこがクリアされれば、夫婦間で生じる多くの問題が解決するのではないでしょうか」(西澤さん)

■いびき問題に特化して考えると上手くいかない


では、夫婦間で生じる問題の根底にあるものとは一体何だろうか。

「『私の買ったヨーグルトを食べられた』など、小さなことに対していちいち目くじらを立てるべきではないという風潮が世の中にはありますね。しかし、小さなしこりも我慢するといつかは爆発します。もちろんいびきが大した問題じゃないと言うつもりはありませんが、夫婦の間で溜まった問題がいびきを契機として表面化しやすい、いう側面はあると思います。『私たちは他には何も問題が無いけど、〇〇だけが問題なんです』とおっしゃるご夫婦がいますが、問題が無いわけではなく、他の問題は見ていないだけなんですよね」(西澤さん)

いびきでこじれている夫婦がいるとすれば、他にも不満があると見るべきのようだ。

「他の問題はさておき、いびきだけを解決しよう、というのは難しいでしょう。最初に言ったように、夫婦の関係性の土台があれば、いびきだけでそんなにこじれるとは思えないからです」(西澤さん)

誰でも「自分の話を聞いて欲しい」と思うものだが、円満な関係性を築く上で、相手の気持ちを聞くことは必要不可欠。日常の中で見落としている「すれ違い」がないか、一度振り返ってみよう。

●専門家プロフィール:西澤 寿樹
@はあと・くりにっく/Better Couple代表。日本には珍しいMBAと臨床心理学のダブルマスター。心理療法家、臨床心理士、国際交流分析協会公認交流分析家(臨床部門)。夫婦のカウンセリングを得意としている。

(酒井理恵)
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