■メロンのこだわりと使用量が半端ないから
まずはこの驚きのメロンのショートケーキの正体を明かそう。それは、ホテルニューオータニの直営3ホテル(東京、幕張、大阪)のパン&ケーキ「パティスリーSATSUKI」にて1日10個限定で販売されている(幕張のみ5月1日より発売)「エクストラスーパーメロンショートケーキ」である。
「エクストラ」「スーパー」と形容詞が重なるのには理由がある。そもそもこのホテルではメロンショートケーキにおいて不動の人気を誇る「スーパーメロンショートケーキ」が存在しているのだが、それにさらに改良を加えたのが今回のケーキであり、スーパーを上回るすごさを表現するために、エクストラを加えたようで、その結果が「エクストラスーパーメロンショートケーキ」という、なんともど派手な名前に。
ではこのインパクトのあるケーキは何がすごいのかというと、使っているメロンへのこだわりと、使用量が半端ないのだ。
■こだわりのメロンを3分の1個使用
「エクストラスーパーメロンショートケーキ」に使用されるメロンは静岡県産のマスクメロン。通常のメロンは1本の木から複数個のメロンを収穫するが、このケーキで使用するメロンは1本の木から1つのみに絞られたもので、すべての栄養や美味しさが凝縮されている。
しかもそんなこだわりのメロンを惜しげもなく、1ピースに3分の1個も使用したのが、「エクストラスーパーメロンショートケーキ」なのである。約18cmのメロンの約3分の1を使うというのだから、たしかにエクストラな逸品といえよう。
■生地にも感じるこだわり
メロンへの並々ならぬこだわりに加え、生地にも大いなるこだわりが満載である。そのこだわりとは卵にある。玄米を食べて育った鶏が生む薄いレモン色の卵、「玄米卵」を使用しているのだ。
この卵を使うことで、メロンの味を邪魔しない、ふわっと、しっかりとした味わいに生地が仕上がるという。さらに注目すべきは生地の色。「玄米卵」により、通常の黄色いカステラのような生地ではなく、より白に近い生地の色になるのだ。白い生地にメロンの鮮やかな色彩はよく際立つ。
従来のカステラのようなしっとりした生地を進化させ、メロンのみずみずしさを最大限に引き出す生地の存在も、この「エクストラスーパーメロンショートケーキ」には欠かせないのである。
■クリームへのこだわり
生地にもこだわるとなると当然クリームもすごいんですよね?と思ったら、まさに予想通り。使用する生クリームは、海外セレブ御用達のアーモンドミルクを使った生クリームなんである。
口に入れた時に広がる、メロンの芳醇な味わい、そこにほのかに香るアーモンドミルククリーム。最高のマリアージュが口の中で奏でられるのだ。
以上のこだわりの結果が、1ピース3,800円の正体である。あなたはこれを高いと思うか、妥当と思うのか。はたまた安い!?と思うのか。ちなみに筆者のお財布事情からの判断は「誰かプレゼントしてください」であるが……(笑)