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「ケガには消毒+ガーゼ」は時代遅れ!? 最近の消毒事情

「ケガには消毒+ガーゼ」は時代遅れ!? 最近の消毒事情転んだりして擦りむいたとき、消毒液で消毒したあと、乾燥させてガーゼを貼るといった処置をする人は多いのではないだろうか。しかし、近年病院では傷口に対する消毒は、行われないこともあるとのこと。知っておきたい最近の消毒事情について調べてみた。

■治りが早い?「湿潤環境の保持」が最近の主流


丸石製薬株式会社感染対策コンシェルジュによると、

「病院でおこなわれる処置は、ガイドラインなどを参考に医師の判断に基づいて行われます。なお、最近のガイドラインでは、明確に創面(傷口)の消毒をすることは推奨されていません。これまでの消毒する方法は、消毒剤の持つ細胞毒性により、傷の治癒が遅れることがあります。また、ガーゼを創面(傷口)に当てることは、せっかく治癒の過程で形成された肉芽(外傷や炎症により欠損した部分にできる、赤く柔らかい結合組織のこと)がガーゼなどに食い込み、交換の際にはがされてしまうことがあることなどから、行われないようになりつつあります」

とのこと。そこで、数年前から主流になりつつあるのは、傷の表面が乾いていない状態(湿潤環境)を保つ方法。かさぶたが形成されにくく、治りが早いといわれている。

「創傷の状態は千差万別ですので、原則、医師の判断に従って処置をすべきですが、一般論として創面(傷口)に異物や細菌混入の可能性があるので、清潔な水などで創面を洗い流し、創面の状態に応じて処置がされることになります。創面の湿潤環境を保つために、滲出液(傷の表面から出る体液)が多い場合には創傷被覆材や外用薬を吸水性のものにし、滲出液が少ない場合には、保水性の高い創傷被覆材や外用薬を適用するのが主流となるかと思います」(丸石製薬株式会社感染対策コンシェルジュ)

創傷被覆材とは、「ドレッシング材」とも呼ばれる、湿潤環境を保持するために皮膚を覆うもの。ただし、ケガや傷の状態により処置は大きく変わるので、医師の診断に基づいた治療が必要であるとのこと。また、湿潤環境を維持するといっても、適切に創傷被覆材を使用しないと、かえって傷の治りが遅くなるなど、あまりよくないこともあるのだそうだ。

■応急処置はどうすればいいの?


しかし、自宅や外出先でケガをしてしまった場合、適切な治療薬が手元にない場合も多い。どのような応急処置をすればよいのだろうか?

「応急処置については、ケガの状態により大きく変わります。例えば、擦り傷・切り傷であればきれいな水で創面を洗浄し、異物を取り除く。出血があれば、適切な止血を行うなどして医師の診断・指導に従うことです」(丸石製薬株式会社感染対策コンシェルジュ)

消毒薬の使い方に関しては、感染症が起こるリスクと損傷した皮膚の回復とのバランスを考え、さまざまな要因から医師が決定するものだという。あくまでも自己判断をしないで、医師に相談することが大切だ。

(酒井理恵)

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