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専門家に聞いた! 日常生活で「冷え」体質を変える

専門家に聞いた! 日常生活で「冷え」体質を変える記録的暑さとなった2018年の夏。熱中症の危険性が例年以上に高まり、我慢せずに冷房を使うようにとの注意喚起が各所でなされた。しかし、「職場が冬以外15度以下で、寒くて震えてます」という投稿が「教えて!goo」に上がっているように、体が冷えて体調不調に悩まされた人は多いのではないだろうか。

■医学的には「冷え」は病気となっていない


青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所の班目健夫院長によると、冷えは血流の悪化を引き起こし、内臓の機能を低下させる。このことが、すべての病気が起こる原因となり得るのだという。しかしながら、

「医学用語としての『冷え』という言葉はありません。つまり、冷えは現代の医療の対象としておらず、明確な定義もないということです。だから、病院に行って『冷えで困っている』と言っても、具体的な治療法や検査項目などは存在しないのです」(班目院長)

とのこと。医学用語として「冷え」はないが、実際に、冷えは患者にとっては切実な問題。そこで、班目院長はクリニックや著書『体の「冷え」をとって病気を治す!』(大和書房)などで、独自の健康法を提唱している。

「私の病院では、自覚的な冷えが有るか無いかとは無関係に、脇の下の温度と、体表面温度に差があったら体は冷えている、という定義をしています。そして、脇の下の温度は、内臓の温度の目安となります。体表面温度が、脇の下の温度と同じくらいまでになるのが理想的な状態です」(班目院長)

冷えというと、特に女性が悩まされる印象がある。しかし、この定義で考えると、自覚症状があるかどうかは関係なく、かなりの人の体が冷えている状態なのだとか。

「実際に、病気の人の体を触れてみると、多くの人の体が冷えていることが分かります。しかし、病気の人以外でも、自分では冷えていないと思っているが実は冷えている、という人の方の割合がかなり高いと思われます。季節の変動も当然関係ありますが、暑い時期は特に、軽装で冷房の効いた部屋に長時間いることが多いため、注意が必要です」(班目院長)

そこで、班目院長が推奨しているのが湯たんぽで体を温めること。詳しく聞いてみた。


■少しの熱で劇的な変化?湯たんぽで内臓を温める


これから秋を迎えようとしているが、どのように湯たんぽを使えば良いのだろうか?

「大事なのは、ぬるいお湯ではなく、沸騰したお湯を使うことです。一か所を集中して温めると、汗をかき、気化熱で体が冷えてしまいます。大腿部の全面、お腹、お尻、二の腕(力こぶの反対側)を順番に温めましょう。すると、内臓の温度が上がりやすくなります。そして、最終的には、体表面温度と差がなくなることをめざしましょう。難病の人はなかなか体温が上がりませんが、日常生活でちょっと困っている、という人であれば、少し温めただけでも改善がみられます」(班目院長)

ほかにも、冷えで困っている人は、日常生活のささいな工夫で、今よりも冷えが改善することが可能なのだそうだ。

「体が冷えているときの状態は、交感神経が優位になっていることが多いです。例えば、寝ている間、口の中にばい菌が増えると、交感神経が優位になります。そのため、歯磨きはとても大切です。また、口の中にばい菌がたくさんいる状態で食事をすると、ばい菌が体内に入ってしまいます。ほとんどは胃液で分解されますが、体調が悪いときはそうもいきません。そのため、食前と食後の歯磨きも忘れずに行いましょう」(班目院長)

さらに、食べ方も重要だ。

「食事をすると、熱のエネルギーが産生されます。しかし、早食いでよく噛まない人の場合、栄養の吸収が悪く、熱エネルギーが全身に行き渡りません。冷えの対策というと、靴下を何枚も履くなどの対策で済ませる人が多いですが、日常生活から変えていかないと本質的には変わりません。もう少し広い視点で考えて、日々確実に行っていくことが大切です」(班目院長)

薬物治療の場合は医師の手助けがあるが、早寝早起きなどの規則正しい生活や食べ物の噛み方などは、本人以外誰も手伝えない。逆に言えば、本人の努力次第で改善する可能性が高いという。小さな努力を続けていくことが肝心だ。

●専門家プロフィール:班目健夫
青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所院長。これまでに、肝臓病を中心とした消化器内科を研究。西洋医学で効果が不足する場合には、注射の針を使う刺絡(しらく)、綿花を利用した間接灸などで難病に対処。針やモグサのかわりに気を用いる気診治療などの自費診療のほか、漢方薬の処方を中心とした保険診療も行う。

(酒井理恵)

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