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https://oshiete.goo.ne.jp/qa/10039675.html
のNo.5
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9026540.html
No.10
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9954647.html
No.10

にある下記の記述の数字の元データです。それをお願いします。

死刑を廃止した国は、殺人が激増しております。
10万あたりの殺人の件数ですが。
・英国では 0,73件 → 1、11件
・フランス 2,68 →  4,72
・カナダについては、アムネステイインターナショナルは、
 3,09 → 2,4 と減少したと発表しました。
 しかし、これは 警官殺人と一般殺人を比較したもので
 しかも、わざと時期を変えています。
 時期を同じにして一般殺人と一般殺人をを比較すれば 
 1,25 → 3,03
 とやはり激増しております。

A 回答 (2件)

その人が参考にしたものかは不明だが、それらしいものは見つかった。



英国、フランスについては、たぶん「法務省死刑の在り方についての勉強会第9回」に出された資料が元ネタ。

法務省:死刑の在り方についての勉強会(第9回)の開催について
http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00048.html
死刑廃止国における死刑廃止の経緯等について〔PDF〕
http://www.moj.go.jp/content/000081714.pdf
別紙1:謀殺罪に対する死刑廃止前後10年間の犯罪情勢に関する統計(英国)〔PDF〕
http://www.moj.go.jp/content/000081722.pdf
別紙4:死刑廃止前後10年間の殺人事件認知件数等の推移(フランス)〔PDF〕
http://www.moj.go.jp/content/000081718.pdf

英国は1967年と1979年の人口100万人あたりの殺人率がそれぞれ7.3、11.1なので、10万人当たりにするとその数字と一致している。
(英国は1965年に5年間の死刑執行停止、1969年にその死刑執行停止を恒久的(≒死刑の廃止)にしている)
比較に1967年と1979年を使ったのは、単にこの表で100万人あたりの殺人率が出ている年の最初と最後がその年だったからではないかと予想される。
なお、この統計の出典は"House of Commons Library 「Homicide rate and the death penalty」" だそうだが、そっちは調べていない。

フランスは1972年と1992年の10万人当たりの殺人認知件数がそれぞれ2.68、4.72となっていてその数字と一致している。
(フランスは1981年に死刑廃止にしている)
比較に1972年と1992年を使ったのは、単にこの表で10万人あたりの殺人率が出ている年の最初と最後がその年だったからではないかと予想。
なお、この統計は複数の資料から計算して作っているみたいなので、元となった数字の出典は別紙4の脚注参照。


カナダはカナダ政府のページで人口10万人あたりの殺人件数の数字が公開されている。

Table 1 Homicide rates by province/territory, 1961 to 2007
http://www.statcan.gc.ca/pub/85-002-x/2008009/ar …

で、質問文にある数字や説明にアムネスティインターナショナルへの言及があるってことは、これが元ネタではないかと思われる。

死刑廃止と死刑存置の考察■各国の死刑存廃状況■カナダ
http://www.geocities.jp/aphros67/090620.htm

これを見ると、どうやら「3,09 → 2,4」は「ロジャー・フッド『世界の死刑』」という本に引用されている1975年と1980年の人口10万人あたりの殺人件数を比較したもので、それをアムネスティインターナショナルがどこかで引用していたらしいが、1975年の数字がカナダ政府の統計とは異なっている。
また「1,25 → 3,03」は1966年と1975年の人口10万人あたりの殺人件数を比較したもの。
しかし先のページでは死刑廃止を1966年としているが、カナダの英語資料を眺めると、どうやら1966年には死刑廃止法案が何度が却下されていて、1967年11月30日に謀殺罪での死刑を5年間停止することが決定されたようだ。
(その後1973年に死刑を停止する期間が延長され、1976年正式に死刑廃止)

50 Years of Human Rights Developments in Federal Corrections
http://www.csc-scc.gc.ca/text/pblct/rht-drt/08-e …
CAPITAL PUNISHMENT IN CANADA
https://lop.parl.ca/Content/LOP/ResearchPublicat … [pdf]

アムネスティが変更があった年の前年を起点にしているから、先のページが同じように死刑停止決定の前年を起点としたのなら1966年を用いたのは判る。
しかし先ページではそのことを説明せず死刑廃止を1966年と説明しているから、その頃からの人口あたり殺人件数が伸びていることと死刑廃止に直接の因果関係であるかのように読めてしまう。
先のページを読むときには、そこに注意が必要だろう。

以下余談
死刑廃止とその前後の殺人率だけを取り出し他の要素を無視して単純比較で死刑の抑止効果を判断するという考え方はおかしい。
カナダを例にとると、1962年ごろに戦後好景気が終わって停滞期に入っているとか、1962年に制定された移民法が1967年に改正されて多くのアジア系や中東系の移民が増えて都市部人口の民族構成が大きく変化していたとか、そういう社会の大きな変化があった。
そういう変化を全く考慮に入れず、この年にこういう決定がされました、その前と後を比較してみましょう、ほらこんなに変化しています、だからこれはダメなのですよ、というのはいささか単純すぎる。
つーか、ぶっちゃけていうとそれは統計で嘘をつく人の常套手段なわけです。
そんな単純な思考から「死刑には殺人を抑止する効果がある」と結論を導き出しているのなら、私はそれを信用に足るものとは思いません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。お礼が遅れました。
丁寧な解説ありがとうございます。
丹念に調べて頂き本当に感謝いたします。

内容は後で熟読しますが、後半の見識はまったく同意します。

お礼日時:2017/11/27 00:12

探してみたけど見つからないです。

でもこれを見つけたです。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2776a.html
http://www.geocities.jp/aphros67/090620.htm
死刑廃止(で激増)した時期がグラフから読み取れそうですか?

質問のタイトルですが「死刑廃止後の犯罪の "増加" の元データ」というのは誤謬だと思います(死刑廃止前後の特定の2点だけの比較というのが無意味だと思います。死刑存廃以外の理由でも激しく増減しているところもあるように見えるのに、それらの影響を無視していると思います)。
「死刑廃止後の犯罪の増加の元データ」の回答画像1
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。お礼が遅くなりました。

確かに死刑制度が変更になった時のみ注目してはいけないですね。
統計的にバラツキも考慮して考察が必要なんでしょう。
一見引き込まれる説明ですから注意が必要ですね。

お礼日時:2017/11/27 00:06

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