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ERで重体の患者が運び込まれてくるとすぐに生理食塩水を点滴しているのを見るのですが、
なんでなんですか?
それとすぐに血液を輸血してますが、
アメリカでは自分の血液型を知らない人が多いと聞きました、
救急車の中で血液型を調べるんですか?

A 回答 (3件)

血液が一度に大量に無くなるなどすると、血圧が低下します。

収縮期血圧が90mmHgを切ったとき、これをショックといいます。血圧の低い状態では、末梢まで血液を循環させることができません。ここで、ショックを緩和するために点滴を行います。アメリカでは生理食塩水を点滴するようですが、日本では開始液、あるいは1号液と呼ばれる輸液製剤を点滴します。これは生理食塩水よりもより細胞外液に近い組成をしていて便利なのです。日本ではヴィーンF(商品名)と呼ばれる、乳酸の代わりに酢酸の入った輸液を使うことが多いです。こういう輸液製剤は、体内の電解質のバランスを保つのに便利です。アメリカではこういう便利なものはないということを聞きました。電解質の補正は生理食塩水に電解質を加えてその都度調節するそうです。
輸血は、日本でも血液型を確認してから行います。輸血する前に血液型は簡単に調べることができます。
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この回答へのお礼

詳しくありがとうございました。ERを見ているといろいろ疑問が出てきます。
瞬時にあんなにいろいろ薬や点滴の指示ができるなんてすごいなーと思います。
またよろしくお願いします。

お礼日時:2001/07/15 14:56

事故などで、ある程度の出血量があったり、脱水状態などでは、細胞外液が血管の中に移動するので、それを補うために細胞外液の組成に近い電解質組成を持った輸液を行うのが普通です。

この目的でよく用いられるのは、乳酸リンゲル液で、生理食塩水も同じ目的で使用されます。大量に出血すると、ヘモグロビン量が低下して、酸素を組織に十分運搬できなくなるので輸血が必要になります。さらに大量に出血したりすると、血液中の蛋白の濃度が下がったり、血小板や凝固因子が低下して出血傾向の症状が出ることがあるので、そういったものを補給することも必要になることがあります。
アメリカで血液型をいつ調べているのかは、ちょっとわかりません。
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この回答へのお礼

すばやいお返事ありがとうございました。
ERが大好きで、次に何をするのか覚えてしまうほど見ていますが、
なんのためにしているのか理由を知りたくなりました。
手続き的知識を獲得すると、宣言的知識を知りたくなるんですよね。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2001/07/15 15:00

生理食塩水を点滴するのは、出血による血圧の低下を是正することが主な目的だと思います。

血圧が低かったり血流量が低下するとそれだけで命にかかわりますし、末梢静脈に注射をしても目的とする臓器(主に心臓)に届かなくなります。血液型がわからない内は有効な処置だと思います。

血液型についてはこんな台詞を聞きませんか?「クロスマッチを頼む。」。これが血液型のチェックです。詳しく書くと長くなるので、「クロスマッチ」で検索してください。たくさん出てきます。
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この回答へのお礼

そうだったんですね。
クロスマッチもよく聞きます。
探してみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2001/07/15 14:57

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