No.6ベストアンサー
- 回答日時:
No.3です。
今日の午前10時25分から「らららクラシック」の再放送があり、
視聴しました。再放送のことを思い出したのは直前のことで、
わかっていたら、その旨、No.3 で書いていたのに、
とちょっとへこんでいます。
ご覧になったかどうかわからないので、
補足として簡単に内容を書いておきます。
どの露日辞典を見ても、
ロシア語の "патетическая"(パテティーチェスカヤ)には
悲しみを表す意味は出ていない。
日本での「悲愴」はロシア語、フランス語からではなく、
それが英語、イタリア語などに翻訳されたものから
さらに翻訳されたのかもしれない。
悲愴の代名詞のような第4楽章ですが、
ウィキペディアにも書かれているとおり、速度の変更があった。
(チャイコフスキーの追悼式でのことだと言われている)
山田耕作が日本で初めて1925年に指揮をした時、
すでに「悲愴」が使われていた。
ソ連時代、大物政治家が他界すると、
いつもラジオでこの楽章を流して、追悼していた。
そのため、レクイエムのようなイメージが出来上がった。
そのあと、各楽章の分析。
これはウィキペディアに書かれているのと大差ありません。
結論。
テーマは「人生そのもの」であろう。
再度のご回答ありがとうございます!
とても参考になりました。
レクイエムのイメージであれば
悲愴の意味も納得ですね。
こんな美しい曲で送られたら
うれしいですね。
第四楽章、改めて聴いてます。
美しい…
「人生そのもの」を感じ取れる感性に近づきたいです。
No.5
- 回答日時:
No.4 です。
ちょっと補足。「名前」の危険性は、#3 さんもお書きのように、フランス語の「Pathetique」を、ドイツ語、ロシア語でのどのような「意味合い」で使ったかということ以上に、それを日本語で「悲愴」と訳したときに日本人が受け取る「意味」「イメージ」「ニュアンス」が、ベートーヴェンやチャイコフスキーとどの程度一致するのか、ということにもあると思います。
特に、この手のタイトルが「キリスト教がらみの用語」「聖書からのことば」であった場合には、日本人には共有不可能なのではないかと思っています。頭での理解と、心での共感・湧き起こる感情はたぶん一致しないと思うので。
音楽そのものを共有するのに比べて、「ことば」「タイトル」を共有する方が圧倒的に難しいと思っています。
なので、「曲の中身」ではなく「識別名」として、「ベートーヴェンのピアノソナタ第8番」とか「ハ短調ソナタ」とか「作品13」と呼ぶよりは、「悲愴ソナタ」といった方が「識別が容易」「どの曲か思い浮かべやすい」ぐらいの使い方でよいのではないかと思っています。
それが #4 を書いた趣旨です。
No.4
- 回答日時:
質問者さんのハンドルネームが「あすみD」というのと同じようなものだと思います。
他人から見れば、「あすみD」というのは他の人から区別するための「認識名」に過ぎず、「なぜ『あすみD』という名前なのか?」などということは分かりません。あなたにとっては、何か意味があるのでしょうけれど。
そのときに、「あすみD」という名前から「あなたがどういう人か」を想像できるなどということはありませんよね? 「あなたの本質やイメージを他人に示すための名前」ではないからです。
ベートーヴェンさんの「悲愴」も、チャイコフスキーさんの「悲愴」も、それと同じでしょう。他人から見て曲の品質や内容を感じ取るための名前だ、なんて考えていないと思いますよ、当の本人は。
たまたま同じタイトルですが(同じ「Pathetique」といっても、ドイツ語とロシア語では違う言葉、違うニュアンスになるのでしょうね)、そのタイトルを付けた2人の理由や気持ちは全く異なったものなのでしょう。
ご本人たちにとっての「思い入れのある」タイトルであっても、それは他人のために付けたものではないのです。他人にとっては、結局は単なる「識別のための識別名」にしか過ぎないのです。
そもそも、「タイトルから曲の内容や本質、作曲者の感情を推察する」などということ自体が意味のないことだと思います。30分、40分かかる曲、それも演奏によっていろいろ味わいの異なるものが、たった「ひとこと」で察知・同感できてしまうなんて、あり得ませんから。「曲の内容や本質、作曲者の感情」は、結局音楽を聴いて感じ取るしかないのです。そこには、必然的に「演奏者」のフィルターがかかります。
どんな料理に対しても「おいしい」「あまい」「辛い」で味わった気持ちになるなんて、もったいないしつまらないと思いませんか? もっといろいろな「ニュアンス」を味わうことができるのに。
ご回答ありがとうございます。
そうなんですね。
たしかに私のハンドルネームは
私にしか分からない想いがあります。
楽曲を純粋に楽しんで聴くのが
良いようですね。
No.3
- 回答日時:
先日、NHKの『らららクラシック』でもとりあげていましたが、
https://www4.nhk.or.jp/lalala/3/
チャイコフスキーの楽譜に書かれていたロシア語の単語は
ちょっと違うものでした。
ウィキペディアにも書かれています。
>副題の日本語訳に関しては諸説がある。曰く、チャイコフスキーが
スコアの表紙に書き込んだ副題はロシア語で「情熱的」「熱情」などを
意味する "патетическая"(パテティーチェスカヤ)である故に
「悲愴」は間違いである、というものであるが、
チャイコフスキーはユルゲンソンへの手紙などでは
一貫してフランス語で「悲愴」
あるいは「悲壮」を意味する"Pathétique" (パテティーク)
という副題を用いていたため、一概に誤りとは言えない。
ベートーヴェンの『悲愴』ソナタも、
作曲者自身によって付けられた副題はフランス語の "Pathétique" である。
もっとも、その両者とも語源はギリシャ語の "Pathos"(パトス)であり、
"Passion"(受難曲) も同ギリシャ語に由来するものなので、
ニュアンスとしては関連性がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%B2%E6%84%B4
ご回答ありがとうございます。
他の皆さんも、タイトルに疑問を感じていた方が多いのでしょうね。
URLも参考になります。
ありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
あすみD 様 (長文ですみません)
そうですね。私も同感です。
>なぜ、悲愴という曲名なんでしょうか
↑
作曲したベートーベンやチャイコフスキー自身にしか解らない永遠の「謎」ですね。
憶測するしかないのですが、私の感想を述べさせて頂けるなら、おそらく
彼等の人生の中で、何か最もツラい事があった時期に、作曲した作品だった
のかなぁ…などと考えてます。
音楽の創り手と聞き手の受け止め方には、個々に違いがありますから、どの解釈が
正解・不正解はない、と思っています。
多分、芸術全般に共通する、"個人の思いがそれぞれ尊重されるべき"という発想から
きているのではないでしょうか。 感受性については、無限の自由が許される
世界なんだと思います。
ちなみに私は、ベートーベンの「月光」の方が、余程切なく哀しく悲愴に聴こえる
のですが…。 独断と偏見の感想なので、スルーして下さい(笑)
ご回答ありがとうございます!
謎…そのまま気にせずに楽曲を
楽しんでよさそうですね。
私もベートーベンの月光の方が哀しく聴こえます。
楽曲を聴きながら、作曲家とその曲に想いを馳せる…自分なりに楽しみますね。
No.1
- 回答日時:
ベートーベンの『悲愴』は、ベートーヴェン公認の表題のようですが、誰がこの表題を付けたのか判明していないです。
初版時には悲愴と名付けられおり、それはベートーヴェン自身も知っていたくらいしか分かっていないです。
チャイコフスキーの『悲愴』は、私の若い頃は、チャイコフスキーの弟が名付け親と言われていて、曲想よりも語感から”悲愴”と名付けられたと言われていました。
近年の研究でチャイコフスキー自身による命名で、最初は、悲愴交響曲 としたものを、出版社の助言により”交響曲第6番 悲愴”としたようです。
チャイコフスキーは鬱を何度も発病しており、精神的な健康状態が良い作曲家ではないので、悲愴という表題も、鬱の時に作曲したものなのかどうかでも考え方が変わってくると思います。
そして、悲愴がどこから来ているのか、これも現在では判らないです
この曲の初演の9日後に、チャイコフスキーは死去しているので、自らの運命を無意識のうちに悟っていたのかも知れないですね。
マーラーの歌曲でも、その表題が後の家族の運命と重なったというのがありますね。
ご回答ありがとうございます!
そうなんですね。
あまりタイトルを意識せず
楽曲を楽しんだ方がよさそうですね。
チャイコフスキーも、病の中、
どこかに希望を見い出していたのかもしれませんね。
詳しいご回答ありがとうございます。
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