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古文の質問です。
自動詞、他動詞について、

 一般に、「...を...する」型は他動詞だが、
「境を出づ」「川を渡る」など、「を」が動作の起点、経過する場所を示す場合は自動詞。

という解説があったのですが、【「を」が動作の起点】とはどういうことでしょうか?いまいちピンと来ません。

A 回答 (2件)

自動詞:「水(ガ)流る」の「流る」のように、その語の動作・作用が主語自体にとどまっていて他に及ばないものを自動詞という。


他動詞:「水を流す」の「流す」のように、その語の動作・作用が他に対して働きかけているものを他動詞という。

一般的に「……をする」という表現の場合は他動詞であるが、「・…・・を」が、「川を渡る」という場合のように経過点・起点を表す場合は自動詞であるから注意しなければならない。

を:(体言、連体形につく)
①動作の対象
 ……「極楽寺、高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。歴
②経過する場所
 …… 梓弓春の山辺を越えくれば道も避りあへず花ぞ散りける
③動作の起点
 …… さびしさに宿を立ちいでてながむればいづこも同じ秋の夕暮れ

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動詞には、自動詞と他動詞の別がある。
自動詞は、それ自身の動作・作用を示すもので「旗が立つ」「水が流れる」のように用いる。
他動詞は、動作や作用が他に影響を及ぼすもので、助詞の「を」を受けて、「旗を立てる」「水を流す」のように用いる。
しかし、「空を飛ぶ」「橋を渡る」「国を離れる」の「飛ぶ」「渡る」「離れる」などは自動詞と見る。
これらの動詞は、動作の起点・経過点などを示す助詞の「を」を受けているもので、積極的に他への働きかけをしている他動詞とは区別されるのである。

「川を渡る」「橋を渡る」「空を駆ける」「中山道を往く」「宿を起つ(立つ・発つ)」などは、川・橋・空などはそのままとどまっていて、一種の座標のようなもの、場所、通り過ぎていく場所、出発点のようなものではないでしょうか。 
当人か、誰かさんか、鳥かの動作や行為を示しているが、「石を投げる」「水を撒く」「水を流す」「地を蹴る」「田を耕す」「樹を切る」「機を織る」のような対象に対する積極的な働きかけの表現ではなくて、「空を飛ぶ」「橋を渡る」「国を離れる」などのように「~~を」が状況描写の背景のようになっている場合を、動作の起点・経過点などを示すと言って、自動詞として扱っているのではないでしょうか。
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「家を出て会社に行く」「国を出てアメリカに渡る。

」の場合、家や国が「出る」の起点(出発点)になります。「会社」や「アメリカ」は到着点になります。
 ついでに言えば、「坂を登る」の「を」は経由する場所を意味します。
「街道を行く」「道を歩く」も経由する場所で、「行く」「渡る」「登る」「出る」「歩く」はすべて「自動詞」です。「橋を渡る」も自動詞です。
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